俳優の小泉今日子が12日、都内で行われた「第67回 ブルーリボン賞　授賞式」に出席。2024年公開の映画『海の沈黙』と『碁盤斬り』での熱演が評価され、助演女優賞を受賞した。

　東京映画記者会（在京スポーツ紙7社が運営）が選ぶ「ブルーリボン賞」は、映画に取り組む姿勢や人柄も選考に含まれるのが特徴となっている。

　05年に『空中庭園』で主演女優賞の受賞し、19年ぶり2度目のブルーリボン賞受賞となった小泉。前年の主演賞受賞者が司会を務める制度があるブルーリボン賞だが、マイクの前に立ってすぐに「（当時）私も司会をやったんでしょうか？　緊張して記憶になくて……」と明かした。

　今回の受賞について「受賞の知らせを受けた時は、うれしいという感情がまったく生まれなくて、『そんなにいい仕事ができたのかな』という不安が先に浮かんでご辞退したいくらいでした。映画は大勢の人が関わって、みんなの力を出し合って、真摯（しんし）に作るものだと思います。スタッフや共演者の皆さんの顔が浮かび、みんなが喜んでくれる顔が見たくて、今日いただきに来ました」と謙虚に語った。

　さらに「エンターテインメントの世界でいろんなことがありますが」と切り出し、「真面目に真摯に作っている人がたくさんいると、現場で思っています。これからも私も気を引き締めて、まだまだすてきな作品に出会えるようにがんばります」と意気込んだ。

○『第66回ブルーリボン賞』

作品賞：『侍タイムスリッパー』
外国作品賞：『オッペンハイマー』
監督賞：入江悠氏『あんのこと』
主演男優賞：山口馬木也『侍タイムスリッパー』
主演女優賞：河合優実『あんのこと』『ナミビアの砂漠』
助演女優賞：小泉今日子『海の沈黙』『碁盤斬り』
新人賞：早瀬憩『違国日記』『あのコはだぁれ？』