Hey! Say! JUMPの山田涼介がソロとして初となるアルバム『RED』の発売とソロコンサートツアーの開催が決定した。約12年ぶりのソロ活動再開に至った経緯や心境の変化について語った。

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　4月16日に発売されるアルバム『RED』は、これまで背負ってきた「RED」への誇りと想いをタイトルに託し、アーティストとして成熟させてきたパフォーマンス、表現力を凝縮。リード曲『RED』は、スリリングな展開とエモーショナルなメロディーラインが特徴的となっている。

　ソロツアーは4月26日の静岡・エコパアリーナを開始点に、大阪城ホール、宮城・セキスイハイムスーパーアリーナ、千葉・ららアリーナ東京ベイ、広島グリーンアリーナ、福岡・マリンメッセ福岡A館の全国6都道府県の13公演を見込んでいる。

　山田は2013年1月9日にシングル『ミステリーヴァージン』を、24年12月24日に1stデジタルシングル『SWITCH』を発売。約12年の時を経てソロ活動を再開した理由について、次のように語る。

「いろいろなことができるようになってきた中で、自分の心境の変化としても、12年前はグループのことで頭いっぱい。ソロ活動についてはネガティブなイメージを持っていたんです。だから12年間してこなかったんですけど、自由なことができるようになった時代の中で、グループのみんなもそれぞれが自分の色を見出していろんな活動していく中で、自分の色ってなんだろうってなった時に、アーティストとしてのソロで活動する場があるのであれば、どんどんチャレンジしていきたいなと思いました」

　心境の変化のきっかけは、グループやメンバーへの“安心感”が大きかった。

「12年前を振り返ると、もっと全員で足並みをそろえて歩きたいと思っていた自分がいました。今では、それぞれがやりたいことをやって、グループに戻ってきた時には、みんな信じられないくらい仲が良い。みんなで足並みをそろえて前に進んでいると感じられるので、安心して『行ってきます』と言える。何の不安もないですね。逆に他のメンバーがソロ活動をしたいと言ったら、『やれ、やれ』って思えるし、何の不安がないからこそ、今（ソロ活動が）できるんだと思います」

　初のソロアルバム『RED』には、自身のメンバーカラーである赤を象徴するような情熱的な気持ちが込められている。

「ファーストアルバムですが、“ベストアルバム”だと思うぐらいの気持ちで挑んでいるので、たくさんの方に届けばいいなと思ってます。世界観は全部、自分の考えで進んでいますので、山田涼介ワールド全開。100曲近い曲を聞いた中で選んだ珠玉の十数曲になっているのかなと思っているので、まだ見たことのない山田涼介を堪能できるアルバムになったのかなと思います」

　アルバムの曲選びは「難しい作業」だったという。

「Hey! Say! JUMPだと成り立つけど、俺1人じゃ歌えないなみたいな。そういうとこも含めて、新しい発見や、当たり前のことに気づかされることが意外と多かったです。あとは自分の好きな曲だけを選んでいると、一色のアルバムになっちゃう。自分のアーティストとしての色も色濃く入れつつ、ファンのみんなが求めてるような曲もちゃんと入れたいなっていう思いで作っています。全責任を背負う感じもヒリヒリして楽しいですし、グループに帰った時にすごく安心感もある。その違いを非常に楽しんでる時期なのかなと思います」

　アイドルとアーティストの表現の違いについて、山田は次のように考えている。

「アイドルとして表現したい自分と、アーティストとして表現したい自分は全く違ったりする。アイドルで求められることは、どちらかというと直感的にキャッチできるんですが、アーティストとしては自分からアウトプットしていく。言語化が難しいのですが、“見せたい自分を見せる”“見てもらいたい自分たちを見てもらう”って、僕の中で少し違うんですよね。そこが僕の中では、違う部分なのかなと思っています」

　ツアー中のMCに関しても、山田は「どうしましょうね、ほんとに」と笑う。「僕はボケではなく、どちらかというとツッコミなんですよ。Hey! Say! JUMPのいつものほのぼのとしたMCではなくて、僕にしか出せない色。お客さんとの会話になると思うので、そこはそこの色として楽しもうかなと思っています」と意気込みを語った。