「新しい自分たちに自信がある」 新生Peel the Apple、即戦力2人加入で見据える“Road to 武道館”

アイドルグループ・Peel the Apple(通称ぴるあぽ)は今年1月に新メンバー2人が加入し、同24日に新体制1stワンマンライブを行った。新曲『終世、あなたを想います』と共に、8人での新たなスタートを切ったぴるあぽ。新リーダーに就任した浅原凜、そして新メンバーの伊織ふう香と佐藤涼風に思いを聞いた。

(左から)Peel the Appleの伊織ふう香、浅原凜、佐藤涼風【写真:長谷英史】
(左から)Peel the Appleの伊織ふう香、浅原凜、佐藤涼風【写真:長谷英史】

【前編】新生ぴるあぽのリーダー&新メンバー2人を直撃

 アイドルグループ・Peel the Apple(通称ぴるあぽ)は今年1月に新メンバー2人が加入し、同24日に新体制1stワンマンライブを行った。新曲『終世、あなたを想います』と共に、8人での新たなスタートを切ったぴるあぽ。新リーダーに就任した浅原凜、そして新メンバーの伊織ふう香と佐藤涼風に思いを聞いた。(取材・文=小田智史)

――ぴるあぽは1月24日に「新体制1st ONEMAN LIVE?Change?」を成功させました。新体制がお披露目となった今の気持ちを聞かせてください。

浅原凜(以下、浅原)「私たちはずっと練習してきたけど、ファンの方々は1stワンマンライブが初めて新体制を目にする場。緊張以上に、8人の新しいぴるあぽに自信があったので、やっとお披露目できたという気持ちです」

佐藤涼風(以下、佐藤)「1月1日に新メンバー加入が発表されて、3週間後にはもうお披露目のステージだったので、すごく早かったなという印象です。お披露目に対する緊張、不安よりは、新メンバーとして受け入れていただけるのかへの不安が正直大きかったです。でも、ステージに立った時に自分の色のペンライト(ライラックパープル)が見えたり、コールが聞こえてきて、『ぴるあぽに加入したんだ』という実感と共に、『もっと頑張らなきゃ』という覚悟とか、いろんな気持ちになりました」

伊織ふう香(以下、伊織)「私は1st ONEMAN LIVEが始まる当日ギリギリまで不安でいっぱいでした。でも、いざステージに立って、ライブをして、率直に『楽しい!』と思いました。反省点はたくさんありますけど、やり切れたというのがワンマンの感想です」

――伊織さんは、最初のMCでのあいさつとアンコールでの2回、涙がありました。

伊織「私、感受性豊かなタイプで(笑)。最初は『またアイドルになれたんだ』という喜びで感極まってしまい、2回目はみんなで頑張ったお披露目までの日々を思い出して、『こうやってライブができて良かった』『これから頑張っていくぞ』という気持ちで泣いちゃいました」

――浅原さんは今年から2代目リーダーとなり、新メンバー2人が加入するまでの間の6人体制も経験しています。

浅原「野音(昨年12月7日に日比谷野外大音楽堂で開催された「松村美月 黒嵜菜々子 卒業記念公演 年末スペシャルライブ2024~RESTART~」)で新体制1st ONEMAN LIVEが発表されて、1か月半くらいしか時間がありませんでした。みちゃん(初代リーダーの松村美月)や(黒嵜)菜々子がいた8人体制の期間も年末まであったし、6人の期間もあったし、ワンマンからは新体制の8人と、いろんな期間を過ごしてきましたけど、感情の変化を含めてこんなに大変なことは今までなかったです。でも、新しいことが始まるワクワクがすごくあって、いい『Change』ができたと思います」

――新メンバーの2人は、外から見ていたぴるあぽの印象と、実際に加入して感じた印象に違いは。

佐藤「野音の公演をリハーサルから見学させていただいて、映像では見たことはありましたけど、生の歌声の迫力に圧倒されました。すてきなパフォーマンスを見させていただいて、今まで歌とダンスをやってきたけど、『頑張らなきゃ』と焦る気持ちもありました。実際に加入してみて、歌割で重要なパートを任せていただいているのでそのプレッシャーと不安もありつつ、パフォーマンスした時の気持ちが忘れられないです」

浅原「すずちゃん(佐藤)は既存曲もだし、新曲(『終世、あなたを想います』)の歌い出しでも大事なところを担ってくれています。本当にいい声なんですよ!」

佐藤「歌で頑張っていきたいし、パフォーマンスでグループに貢献していきたいです」

伊織「私は以前アイドル活動をしていた時からぴるあぽさんを知っていて、ライブも拝見していました。もう『憧れの存在』『雲の上のグループ』でした。だから、声をかけていただいた時は、『なんで私?』『私でいいのかな』と驚きましたし、今でも信じられない気持ちです。加入してみての第1印象は、すごくいい雰囲気だなって。みんな向上心があって、どうしたらもっと良くなれるか考えたり、それを行動に移すところがすてきだと思うし、もっとたくさんの方にぴるあぽを知ってもらえるように、グループの一員として頑張りたいです」

新メンバーの伊織(左)と佐藤(右)が新たな風を吹かす【写真:長谷英史】
新メンバーの伊織(左)と佐藤(右)が新たな風を吹かす【写真:長谷英史】

新曲『終世、あなたを想います』は「今までのぴるあぽにはない感じ」

――浅原さんは新メンバーを探すのを手伝ったそうですね。

浅原「社長さんとプロデューサーさんに、『次期リーダーだから(新メンバー探しを)手伝ってほしい』と言われて、私も一緒に探しました。『いい子を見つけた!』と思って。すずちゃんとふうちゃんは2人とも違うタイプだし、今いるメンバーたちともかぶらない。新たな良い風が吹くんじゃないかなと思って声をかけさせてもらいました」

佐藤・伊織「ありがとうございます!」

浅原「こちらこそ、入ってくれてありがとう(笑)。(広島)世那と(南)るなは芸能界が初めてだったから、加入した当初はあいさつから教えるみたいな感じだったけど、2人はアイドル経験者ですごくしっかりしてるし、頼もしいです。ぴるあぽはフォーメーションダンスを8人で見せることが多かったので、6人だとどれだけダンスがそろっていても、歌が良くても、パフォーマンスの時に少し寂しさがありました。だから、1stワンマンの映像を見た時に、人数的にも増えたし、2人はポテンシャルがあるのでこれからが楽しみになりました」

――浅原さんはグループ結成時からセンターを務め、新たにリーダーにもなりました。

伊織「すごいプレッシャーだと思います」

浅原「不安・プレッシャーがなかったと言ったらうそになります。事務所で『浅原さんにリーダーをお願いしようと思っています』と言われて、運営さんも考えて考えて私に言ってくれたと思うので、『はい、頑張ります』と引き受けました。その時は大丈夫だったんですけど、メンバーに私がリーダーになることを伝える場で泣きました。なぜだかは正直わからないです(苦笑)。MCでグループを代表して話す機会が増えたり、まだまだなことはたくさんあるけど、自分なりに頑張ろうと思います」

――1st ONEMAN LIVEでは、新曲『終世、あなたを想います』もお披露目しました。これまでのぴるあぽとは違うテイストだと、注目を集めています。

浅原「メロディーと曲調、歌詞が今までのぴるあぽにはない感じ。ピアノで入る中で、切ないかと思いきや壮大な部分もあって、重い感じの歌詞についてメンバーたちは『こういうのがほしかった』と喜んでいます。これまでのぴるあぽは、明るくて楽しい、かわいさのある曲が多かったので、ファンの方の反応は『すごくいい』と、『重さが怖い』という2つに分かれた印象です。でも、聞けば聞くほど良い曲なので、皆さんに良さを伝えていきたいです」

佐藤「新メンバーとして加入して最初の曲。聴いた時には一番に歌詞が浮かびました。『あなたの命を頂戴。私の命をあげるから』とか、こんなに真っすぐな歌詞は初めてです。最初はびっくりしたけど、ストレートで真っすぐな歌詞だからこそ、そのまま伝えられるなと思いました。歌っている時に感情を出しやすい曲なので、ストレートに自分らしく伝えたいと思います」

浅原「たしかに表現はしやすいかもね」

伊織「王道でかわいい、明るい曲がぴるあぽさんの印象だったので、また違ったテイストでびっくりしました。歌詞もですけど、しなやかな振りに私はすごく苦戦しました。間奏のダンスで涼風ちゃんと私のポイントがあって、そこは先生から『振りじゃなくて、お芝居だと思ってやってほしい』と言われていて、気持ちを込めてやっています」

浅原「みんな苦戦していたけど、まだ皆さんの前で披露できている回数は少ないので、もっとライブで磨いていって、この曲の良さを生かせるように頑張りたいです」

「いつか(日本)武道館に立ちたい」と夢を掲げる【写真:長谷英史】
「いつか(日本)武道館に立ちたい」と夢を掲げる【写真:長谷英史】

新生ぴるあぽは「伸びしろはたくさん」

――8人体制となり、ぴるあぽは新たなスタートを切りました。これからの目標は。

浅原「この8人でいつか(日本)武道館に立ちたいです。すぐに立てるものではないし、それまでにやらなきゃいけないこと、その過程での目標はたくさんあるけど、武道館に立ちたい。この新しいぴるあぽを広めたいので、全国を飛び回りたいです」

佐藤「受け入れていただけているのかという不安はまだ少しあるので、しっかりとぴるあぽのメンバーとして受け入れていただけるように頑張っていきたいし、2025年は武道館に立つための一歩を踏み出せたらいいなと思います。自分自身もグループに貢献しつつ、ぴるあぽの魅力を広めていきたいです」

伊織「正直、まさかまたアイドルができるとは思っていなかったです。私も武道館に立ちたくて、またアイドルをやりたいと思いました。武道館を夢じゃなくて現実にできるように、一歩一歩着実に積み重ねていきたいです。オーディションではなく、加入した新メンバーなので、ファンの方にもしっかり認めていただけるように、活動で示していきます」

浅原「『Change』したのもあるし、新体制になってまだ数えるくらいしかライブをしていない分、伸びしろはたくさんあると思います。ファンの方もまだわからない部分があると思いますけど、新たなスタートを切って、この新しいぴるあぽでいろんなステージや場所に行きたいので、これからもついてきてくださったらうれしいです!」

□浅原凜(あさはら・りん)2002年7月28日、静岡県出身。グループ結成時からセンターを務め、今年から2代目リーダーも担う王道アイドル。責任感が強く、メンバーのため、ファンのために率先して行動する。おっちょこちょいでうっかり者の一面があるのもまた魅力。12日には1st写真集『凜』が発売。身長160センチ。

□伊織ふう香(いおり・ふうか)3月10日、愛知県出身。今年1月に加入した期待の新メンバー。元々は歌やダンスは未経験。それでも小さい頃から好きだったアイドルへの強い思いが、たゆまぬ努力の原動力となってきた。3人きょうだいの長女で、真面目なしっかり者である一方、実は泣き虫。身長155センチ。

□佐藤涼風(さとう・すずか)2005年6月26日、神奈川県出身。小学3年生の頃からアイドルの道を歩み、アイドルグループ・UNLAMEの活動を経て、今年1月に新メンバーとして加入。確かな歌唱力を持ち、重要なパートを任される。人見知りながらポジティブ、独特な世界観を持つ不思議ちゃんキャラ。身長167センチ。

次のページへ (2/2) 【写真】Peel the Apple、新リーダー&新加入メンバー2人のアナザーカット
1 2
あなたの“気になる”を教えてください