元衆議院議員でコメンテーターの杉村太蔵が8日、TBS系『人生最高レストラン』（土曜午後11時30分）に出演し、議員当選直後の失言を振り返った。

　証券会社の契約社員だった杉村は、郵政選挙とも言われる第44回衆議院議員総選挙の候補者公募に応募。これに合格すると、自民党の圧勝も手伝って、見事に当選した。当時は26歳。杉村は、当選直後の初取材で「早く行ってみたいですね、料亭に」「国会議員はJR乗り放題らしいですよ。しかも全部グリーン車」などと無邪気に語り、非難を浴びた。

　これについて、杉村は「グリーン車乗り放題。これ、私の発言で知ったでしょ？　皆さん」とコメント。MCの極楽とんぼ・加藤浩次が「そう、そう、そう」と頷くと、「ただ、私の非常に残念だったところは……」と切り出し、「ただ、それだけだったってこと。それを改善はしなかった。こんなにもらえるんだってことで、喜びの声を上げただけだったっていう……」と苦笑した。

　一方で、加藤の「26歳で当選してね、『BMWに乗りたいですね』って言って。世の中、急にバッシングされるわけじゃないですか。その時、どういう気持ちでした？」との質問には、「痛くもかゆくもなかったですね」と回答。当時はSNSがなかった時代だけに、杉村は「もし今みたいなネット時代だったら、たぶん今の僕はない」とし、「『料亭に行ってみたい』という、あのシーンをいくら検索しても動画に出てこないんですよ。テレビ局の報道素材だから」と述べた。

　続けて、「BMW」発言に関しては、自宅前での取材と説明。「初登院の時は、すでにだいぶ叩かれた後」だったそうで、その時には「だいぶ修正されてます。武部（勤）幹事長から『ひと言もしゃべるな』って言われてます」と明かすと、「当選してわずか2週間で謝罪会見。しかも、ただただ幼稚な発言で謝罪会見したっていうのは、私が最初で最後ですから」と胸を張り、「たしかにそうだね」とスタジオを笑わせる場面もあった。