内野聖陽「20代を自分がやったらお客さんが引く」 “全てやれ”オファーに懇願「それは勘弁してください」

俳優の内野聖陽が7日、都内で行われたWOWOWの『連続ドラマW ゴールドサンセット』完成報告会に大森寿美男監督と共に出席した。

イベントに出席した内野聖陽【写真:ENCOUNT編集部】
イベントに出席した内野聖陽【写真:ENCOUNT編集部】

『連続ドラマ W ゴールドサンセット』完成報告会に出席

 俳優の内野聖陽が7日、都内で行われたWOWOWの『連続ドラマW ゴールドサンセット』完成報告会に大森寿美男監督と共に出席した。

 本作は、脚本家としてこれまで内野と、映画『黒い家』、NHK大河ドラマ「風林火山』など数多くの作品で共にしてきた大森が、今回は脚本・監督として再度内野とタッグを組んだ意欲作。白尾悠の小説「ゴールドサンセット」をアレンジし、心に傷を抱えた人々が人生を見つめ直す感涙のヒューマンドラマに仕上げた。

 アパートの一室で奇声を上げるなど、おかしな振る舞いを見せる老人・阿久津を演じた内野。劇中では白髪ロン毛姿で、シェークスピアの悲劇「リア王」を演じる。内野は自身が演じた阿久津という役柄について「当時僕は55歳だったのですが、原作の阿久津は80歳近い人物。さらに阿久津は20代から物語に登場しているんです」と語ると、「監督やプロデューサーは『全て内野がやれ』というわけです」というオーダーがあったことを明かす。

 その話を聞いた時、内野は「さすがにそれは勘弁してください。20代を自分がやったらお客さんが引きます。若い阿久津役は探して欲しい」と懇願したという。大森監督は「見た目以上に精神的な部分の変化を表現する上で、1人の俳優さんにやってもらわないと、心の移ろいが出せない」と、どうしても長い年月でありつつ1人の俳優に演じてほしいという思いがあったという。逆にそれができるのは、大河ドラマ『風林火山』で1年間を共にした「内野さんしかない」というのがオファーした大きな理由でもあったという。

 最終的には阿久津の20代は平埜生成に任せることになった。その他、不動産会社に勤める温和な好青年・竹之内駿介を演じる中島裕翔(Hey! Say! JUMP)や、阿久津の過去の秘密を握る謎の女性・節子を演じた三浦透子ら若手俳優に対して内野は「中島くんは直接現場でお会いしていないのですが、映像を観て素直な感性だなと思いました。三浦さんに対しては聡明で役に対するアプローチも論理的。役に対してとてもストイックな、稀有な才能だと思います」と評価していた。

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