なんのための伏線? “死亡フラグ”を盛大にぶち壊したキャラクター3選

漫画に登場するキャラクターが、突然過去の話をし始めたり、戦闘中に自分が“おとり”になったりすると、読者の中では“死亡フラグ”として議論されることがある。しかし、そんな展開を完全に無視し、死亡フラグを見事にぶち壊すキャラクターも存在する。本記事では、「絶対このあと死ぬじゃん」と読者に思わせておきながら、まさかの展開をみせた漫画キャラクターを3人をみていこう。

“死亡フラグ”を回避したキャラクターとは(写真はイメージ)【写真:写真AC】
“死亡フラグ”を回避したキャラクターとは(写真はイメージ)【写真:写真AC】

中には次回予告で死刑宣告されたキャラも…

 漫画に登場するキャラクターが、突然過去の話をし始めたり、戦闘中に自分が“おとり”になったりすると、読者の中では“死亡フラグ”として議論されることがある。しかし、そんな展開を完全に無視し、死亡フラグを見事にぶち壊すキャラクターも存在する。本記事では、「絶対このあと死ぬじゃん」と読者に思わせておきながら、まさかの展開をみせた漫画キャラクターを3人をみていこう。

 まずは『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』(監修:堀井雄二、原作:三条陸、作画:稲田浩司)に、魔王軍六大軍団の不死騎団長として登場するヒュンケルだ。彼は元々魔王軍に所属する敵だが、勇者アバンの弟子の1人でもある。

 主人公・ダイたちとの戦いで誤解を解消したヒュンケルは、氷炎将軍フレイザードによって生み出されたマグマに沈められてしまう。そこでヒュンケルの死亡が確定したと思いきや、その後バルジ島にてダイたちの助太刀に再登場。実はマグマに沈んでいる最中に、ダイの仲間・クロコダインによって助けられた。

 しかし、全身がマグマに浸かった状態からの生還には「ヒュンケル無敵すぎる」との声もあり、圧倒的な不死身さを見せつけている。

 このほかにも作中では、ラーハルトやバランといった敵からの強い攻撃を受けても死なないヒュンケルが描かれている。そんな彼に読者からは「強くてイケメン」「頭おかしいくらい不死身」といった声があり、人気キャラクターとしての位置を確立している。

 次に紹介する人物は『遊☆戯☆王』(作:高橋和希)の城之内克也(じょうのうちかつや)だ。主人公・武藤遊戯(むとうゆうぎ)の親友で、さまざまなバトルを一緒に戦ってきた本作品の中心人物である。本作をよく知らない人でも、彼だけは知っているという人も多いのではないだろうか。

 城之内の名を全国区にしたのは、あの伝説の次回予告だろう。バトルシティ編の決勝トーナメント準決勝でマリクとデュエルすることになった城之内。序盤は彼が押していたゲームだったが、マリクも負けずに戦い、お互いに譲らない展開になる。そしてアニメだとここで次回予告「城之内 死す」という衝撃的なタイトルが放送されたのだ。

 死亡フラグというよりネタバレともとれる次回予告だが、結果としてはマリク戦で城之内は瀕死の状態となるが、息を吹き返し回復した姿をみせている。この次回予告から話題に上がることも多くなった同キャラクターに読者からは、「何年経っても伝説」「なんだかんだで愛されているキャラクター」など、変わらぬ人気を見せている。

 最後に紹介するのは『鬼滅の刃』(作:吾峠呼世晴)に登場する鬼殺隊の一員・村田である。村田は那田蜘蛛山編で敵に襲われた際に「ここは俺に任せて君も先に行け!!」と絶対に死ぬパターンのセリフを竈門炭治郎(かまどたんじろう)と嘴平伊之助(はしびらいのすけ)に言い放った。実際に戦いが終わると村田は軽傷で済んでおり、見事に死亡フラグを回避している。

 意外にもしぶとく鬼と戦う姿に読者からは「みんな大好き村田さん!」「生き残る村田さんの実力すごい」など、目立たないキャラクターでありながらも人気の声があがっている。少し頼りない印象を受けがちだが、果敢に鬼に立ち向かう勇気のある鬼殺隊の1人だ。

 今後の展開から目が離せない鬼滅の刃は、2024年春に「柱稽古編」のアニメ放送が決定している。物語は終盤に入り、鬼との壮絶な戦いが予想されるが、なかでも村田がどんな活躍をするのかも注目ポイントである。

 今回紹介した死亡フラグに限らず、物語には内容をより濃くするための要素が散りばめられている。そういった視点でストーリーを追っていくのも楽しいかもしれない。

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