話題作に次々出演…朝ドラヒロインも務める高石あかり、『アポロの歌』では幼馴染、歌手、王様…と1人〇役挑戦
timeleszの佐藤勝利(28)とMBS/TBSドラマ『アポロの歌』(2月18日スタート、MBS火曜深夜0時59分、TBS火曜深夜1時28分)でW主演を務めたのは、高石あかり(22)だ。NHK連続テレビ小説『ばけばけ』(25年後期)では小泉八雲の妻である小泉セツをモデルにしたヒロインの生涯を演じるが、『アポロの歌』では複数のキャラクターを演じ分ける。
![『アポロの歌』で佐藤勝利とW主演を務める高石あかり【写真:舛元清香】](https://encount.press/wp-content/uploads/2025/02/04161922/0db161ad6aafaaae814237819fe9584d.jpg)
佐藤勝利と共演『アポロの歌』で難役挑戦「役ごとに演技のアプローチを変えるよう意識」
timeleszの佐藤勝利(28)とMBS/TBSドラマ『アポロの歌』(2月18日スタート、MBS火曜深夜0時59分、TBS火曜深夜1時28分)でW主演を務めたのは、高石あかり(22)だ。NHK連続テレビ小説『ばけばけ』(25年後期)では小泉八雲の妻である小泉セツをモデルにしたヒロインの生涯を演じるが、『アポロの歌』では複数のキャラクターを演じ分ける。(取材・文=平辻哲也)
朝ドラのヒロイン抜てきで一躍脚光を浴びた高石は、『ベイビーわるきゅーれ』シリーズなどのアクションだけなく、人間ドラマでの繊細な演技表現にも定評のある若手実力派だ。今も、TBS日曜劇場「御上先生」にレギュラー出演するほか、映画『遺書、公開』(公開中)、単独初主演の日米合作アクション『ゴーストキラー』(4月11日公開)が控えている。
『アポロの歌』は、手塚治虫が1970年に発表した同名コミックを、映画監督の二宮健氏がドラマ化。愛を知らずに育った青年・昭吾(佐藤勝利)が、さまざまな時代や状況下で転生を繰り返しながら、真実の愛を追い求めていく壮大な物語だ。
「原作は、愛の本質がとてもストレートに心に響きました。ドラマは二宮監督の現代的な解釈によって、より分かりやすく、現代の視聴者にも馴染みやすい形になっていると思います。非現実的な設定も多い作品ですが、不思議と自然に受け入れることができました」
演じたのは、主人公・昭吾の幼なじみであるひろみ。物語が進む中で、昭吾が転生した世界では、歌手、王といった異なる人物としても登場する重要な役どころだ。
「ひろみは、彼への想いが『好き』を超えて『愛』に近いものを抱いている女の子です。ただ、その想いを言葉にするのが苦手で、ずっと伝えられずに過ごしてきました。でも、あふれてしまう瞬間があって、それが彼女の愛の深さを感じさせます。昭吾にとっても特別な存在として描かれています」
物語の中で複数のキャラクターを演じ分ける高石にとって、この作品は大きな挑戦だった。
「それぞれのキャラクターに個性を与えるために、声のトーンや仕草を工夫しました。役ごとに演技のアプローチを変えるよう意識しましたが、一貫して『昭吾への愛』を根底に持ち続けることを心掛けました。役に憑依し続けると負担が大きくなるため、撮影外では自分自身でいることを大切にしました」
共演した佐藤については、「初日からすでに『昭吾そのもの』という印象でした」と振り返る。
「佐藤さんの目線や仕草は役に完璧に馴染んでいて、ひろみとして彼を見つめるだけで自然と役に入り込むことができました。昭吾とひろみの特別な空気感を作り上げられたのは、佐藤さんのおかげだと思います」
![NHK連続テレビ小説『ばけばけ』でヒロインを務める【写真:舛元清香】](https://encount.press/wp-content/uploads/2025/02/04161914/5255e3c40e6667c7e47641133777dac5.jpg)
今年は秋放送予定のNHK連続テレビ小説『ばけばけ』の撮影も控えているが、仕事をセーブすることない。
「お芝居をしている時間が何より楽しい。走り続ける感じが自分には合っていると思います。休みたいという気持ちもほとんどありません。むしろ、自然に触れたり、旅行したりして気分転換をすることで、さらにお芝居に向き合う力を得ています」
朝ドラはずっと憧れていた夢舞台だった。
「決まった時は、自分でも信じられなかったです。とてもうれしかったのですが、それ以上に周囲の方々から『おめでとう』とたくさんの連絡をいただき、本当に温かい気持ちになりました。家族や友人だけでなく、これまでお世話になった方々にも喜んでいただけて、その反響がとても嬉しかったです」
『ばけばけ』は『怪談』などで知られる作家・小泉八雲ことラフカディオ・ハーンの妻・小泉セツをモデルにしたオリジナルストーリー。1860年代の松江を舞台に、上級武士の父が事業に失敗し、貧しい暮らしを送っていた主人公の松野トキ(高石あかり)が外国人のヘブン(トミー・バストウ)との出会いをきっかけに人生を一変させていく……。
「モデルとなった小泉セツさんやそのご家族の関係性を学びながら、役作りを進めていきたいです。また、方言の指導も受けながら、そのキャラクターを徐々に深めていくつもりです。朝ドラは多くの方に愛される作品ですし、自分がその一部になれることは本当に光栄です。この大きな舞台に立つことができたのは周囲の方々の支えのおかげなので、感謝の気持ちを胸に頑張っていきたいと思います」と意気込む。今後も、俳優として、大ばけを見せてくれそうだ。
□高石あかり(たかいし・あかり)2002年12月19日生まれ。宮崎県出身。2019年より俳優活動を本格的にスタート。映画『ベイビーわるきゅーれ』(21年)で映画作品初主演を果たし、同シリーズや映画『わたしの幸せな結婚』(23年)などの演技が評価され、第15回TAMA映画賞最優秀新進女優賞を獲得。主な出演作に、24年作品としてアニメ映画『きみの色』、『スマホを落としただけなのに 最終章 ファイナル ハッキング ゲーム』、映画『私にふさわしいホテル』など。今年は『遺書、公開。』、日米共同合作の映画『ゴーストキラー』で単独初主演を務めるほか、現在放送中のTBS日曜劇場『御上先生』にレギュラー出演するほか、秋から放送予定のNHKの連続テレビ小説『ばけばけ』のヒロインを務めることが決定している。
ヘアメイク:住本彩
スタイリスト:金田健志
※高石あかりの「高」の正式表記ははしごだか
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