俳優の東出昌大（37）が3日、自身のYouTubeチャンネルの投稿欄で元俳優の妻、花林さんの出産を報告した。「生まれました！　母子共に健康です！　取り急ぎ！　東出拝」というシンプルな文面だが、「！」の3連発に喜びをにじませた。こちらも「おめでとうございます！！！」と言いたくなる。（文＝平辻哲也）

　東出に「おめでとう」とLINEで送ると、同日夜になって「お祝いのご連絡が殺到しておりましたが、一旦iPadを病室のソファーの上に投げ捨て、子供に向き合い、散々に愛でまくって、今返信作業に向き合っております笑」と返信があった。

　東出は昨年8月27日の再婚発表も、自身のYouTubeチャンネルの動画内で行った。東出は「妻は元女優ですが、今は一般人なので名前は伏せて欲しい」と言っていたが、実際、そうはいかなかったらしい。昨年12月末、ABEMA特別番組『東出昌大・花林の新婚旅行～せかはてメンバーで忘年会in草津～』では、花林さんと夫婦初出演。2月2日が出産予定日だと明かし、「9月までは仕事をしないつもりです」と育児優先する意向を語っていた。

　記者は昨秋、舞台『光の中のアリス』（演出・小野彩加 中澤陽 スペースノットブランク）の稽古を取材した。その帰り、稽古場のスタジオから日比谷まで車で送ってもらい、20分くらいざっくばらんに雑談もした。その時の話を少し書いてみよう。

　再婚を後押ししたのは、埼玉に住む母親だったという。「最初は怒られるかなと思っていたんですが、むしろ喜んでくれ、子どもができたのなら、『きちんとした方がいい』と言って、応援してくれたんです」とうれしそうに話していたのが印象的だった。父は若くして亡くなったが、幼い昌大少年にナイフを渡し、自然の楽しさ、恐ろしさを教えてくれた。自然への回帰は両親の影響が少なからずあるのだろう。

　俳優業は浮き沈みの大きい仕事だが、東出は自身の山暮らしをつづったYouTubeチャンネルが人気に。本業の俳優業のほか、ABEMAの人気番組『世界の果てに、東出・ひろゆき置いてきた』に出演するなど仕事も好調で、ある程度の蓄えもできたそうだ。「舞台が終わったら、狩猟期間も始まるので、しばらく仕事をしないかな」と話していたが、念頭には子育てのことがあったに違いない。

　授かった子どもは関東近郊の山で育てていくようだ。住んでいるのは高齢化、過疎化が進む山間部。都会の便利さはないが、地元には農家、電気店、キャンプ場オーナーらさまざまな生きる知恵を持った地元民も支えられている。

　花林さんは東出とともに狩猟免許を持ち、仕留めた鹿を見事にさばく腕前も持っている。年齢は東出の11歳下だが、しっかりした考えを持った方のように思えた。花林さんとともに、東出パパがどんな子育てをして、どんなお子さんに育つのか。余計なお世話だが、その将来も楽しみだ。

　もっとも、東出が一番気にしているのは、家族のことだと思う。本心では、再婚も出産予定も世間に公表したくなかったはず。ただ、発表しなければ、間違った情報や憶測を書かれてしまう。ならば、と思って、自身の媒体であるYouTubeチャンネルで発表したのだろう。中には勝手に住居の情報を書く人もいるという話も聞いた。これは明らかなプライバシーの侵害で、絶対にやめてもらいたい。

　記者も頃合いを見て、出産祝いに駆けつけたいが、お祝いの品は実用的に紙おむつでいいだろうか。