フジ月9、現場の雰囲気は「いいチームが出来上がっている」 主演・清野菜名の起用理由「動ける方に」

俳優の清野菜名が主演を務めるフジテレビ系連続ドラマ『119エマージェンシーコール』(月曜午後9時)。本作は、消防局の通信指令センターを舞台に、一本の電話で命をつなぐ“最前線”に立つ、指令管制員たちの“現実(リアル)”を描く完全オリジナルストーリー。本日午後9時から、司令課3係のメンバーが急増する外国人通報に対応する第3話が放送される。この度、渡辺恒也プロデューサーからコメントが到着。第3話の見どころや今作に込めた思いを語った。

『119エマージェンシーコール』第3話【写真:(C)フジテレビ】
『119エマージェンシーコール』第3話【写真:(C)フジテレビ】

第3話は、急増する外国人通報に対応

 俳優の清野菜名が主演を務めるフジテレビ系連続ドラマ『119エマージェンシーコール』(月曜午後9時)。本作は、消防局の通信指令センターを舞台に、一本の電話で命をつなぐ“最前線”に立つ、指令管制員たちの“現実(リアル)”を描く完全オリジナルストーリー。本日午後9時から、司令課3係のメンバーが急増する外国人通報に対応する第3話が放送される。この度、渡辺恒也プロデューサーからコメントが到着。第3話の見どころや今作に込めた思いを語った。

「119番、消防です。火事ですか、救急ですか」。いつ、どこでかける状況が訪れるか分からない119番通報。その緊急通報に応答し、適切に救急車、消防車の出動を指令するのが指令管制員たち。さまざまなスキルを持った消防・救急のスぺシャリスト集団である彼らが、通信技能と医療知識を駆使して、危機に瀕(ひん)した“命”をつなぐために、日々、“声”を聞き“声”で救っている。パニックに陥る通報者の言葉から通報場所を特定し、1秒でも早く必要な部隊を現場に到着させる。消防局の指令センターは、“救命の連鎖”が始まる場所なのだ。

 だが、その仕事は決して楽なものではない。多々発生するいたずら電話の対応にも時間を割かれ、緊急を要する119番通報では理不尽に怒鳴られ、ののしられることは日常茶飯事。そして、いつ来るか分からない巨大災害や大事故、パンデミックに対する覚悟も求められ、常に極限の緊張感にさらされた職場であると言っても過言ではない。急病や事故、火災、災害。不安と隣り合わせの現代だからこそ、「救命が始まる最初の現場」である「119=エマージェンシーコール」を支える全てのヒーローたちの新たな物語を送り出している。

 横浜市消防局・司令課3係の指令管制員として働く粕原雪(清野)たちは、日々さまざまな通報に対応している。第2話では、兼下睦夫(瀬戸康史)が過去に消防隊員として経験したある事故について明かされた。雪を中心に、司令課3係のメンバーとのやり取りや、兼下の息子・光(高木波瑠)との親子の絆が描かれ話題に。第3話では、司令課3係のメンバーが急増する外国人通報に対応する。

ここまでの反響は「思った以上」

○渡辺恒也氏(フジテレビドラマ・映画制作部)

――『119エマージェンシーコール』を企画した経緯を教えてください。

「ニュース番組やドキュメンタリー番組で、消防局の司令センターの様子を何度か目にしておりまして、彼らが電話を切ったあとにその電話の向こうがどうなっているのかがとても気になり、どういう風に気持ちを切り替えて、1日に何件も来る通報に対応しているんだろうと興味を持ちました。指令管制員は、通報者にとっては一生に一度の出来事かもしれない119番の瞬間を、次から次に対応していかなくてはならない仕事です。だからこそ、指令管制員それぞれの違った思いを深堀りすることで描けるドラマがあるのではないか。指令管制員側にも通報者側にもそれぞれの物語が無限に存在するので、連続ドラマの題材としてふさわしいのではと思って取材を始めたのがきっかけです。実際に取材をしてみて、人命を左右するからこその厳しさや難しさを知り、これをドラマを通して皆さんに伝えていくことは、社会的にも意義のあることではないかと思い、企画しました」

――指令管制員に焦点を当てたドラマはなかなか少ないですが、ドラマを通して伝えたいことは。

「指令管制員にとどまらず、消防士という仕事に関して皆さんに見ていただきたいという気持ちです。もちろん、どんな仕事でも人と向き合ってその人に合った対応をしなければならない大変さがあると思います。指令管制員は日頃表に出てくる人たちではないからこそ、声だけで人の命を救っていかなければならない大変さ、そこで必死に働いている方々のたくましさ、強さを伝えていけたらと思っています。119番通報は、できればかける機会は少ない方がいいじゃないですか。直接的に感謝の言葉をもらうことの少ない、普段は日の目を浴びることも多くない仕事だからこそ、彼らがいないと助からない命があるということを知ってもらいたいです。また、ドラマの中では“ジャンクコール”という造語で呼んでいる、いたずらは論外ですが、できるだけ間違い電話や問い合わせなど緊急性のない通報は控えてほしいと願っていますので、そこもより多くの方に伝えていけると良いなと思っています。この仕事に限らずですが、自分や周りの人たちの仕事のおかげで世界が回っているんだな、ということを感じてもらえたらと思います」

――主人公・粕原雪役のキャスティングを清野菜名さんにお願いした理由を教えてください。

「第一に主人公を活発なキャラクターにしたいと思っていました。通報の中には、残念ながら命を落としてしまう方もいらっしゃるのが現実で、やはりリアルを描いていかなければいけないので、全部を明るく対応できるわけではなくて。雪というキャラクターが常に前向きで、彼女が現場に足を運ぶのも、自分の対応を悔やんでいるというよりは、現場を見ることで次の通報につなげる、自分のスキルを上げていくといった前向きなモチベーションがあってそれを行動に移しているキャラクターにしたかったので、“動ける”方にお願いしたいなと思っていました。シーンの流れの中で、物理的にも雪が動いていくことに対して応援したくなったり、そのキャラクターのリアリティーを出せるような方にお願いしたいとなったときに清野菜名さんがぴったりだなと思いお願いしました。あとは、声がとても大事な役になってくるので、声に芯があって、喜怒哀楽の表現を声だけで表現できることも重要なので、そこも意識していました」

――兼下睦夫役のキャスティングを瀬戸康史さんにお願いした理由は。

「瀬戸さんはこれまで何度も一緒にお仕事をさせてもらっていて。瀬戸さんは本で書いているキャラクター、今回でいうと兼下という役の芯をつかむのがとても上手な方です。キャラクターの振れ幅があっても、こちらが多くを説明しなくてもちゃんと同じ方向性で役の本質をくみ取ってくれるという絶対的な信頼があるので、この役をお願いしたいと思いお願いしました」

――第1話、第2話の放送を終えて、ここまでの反響はいかがですか。

「思った以上にいろいろな世代からの反響が多くて驚いています。特に上の世代の方から“見たよ”という声をたくさんいただいて、とてもありがたいです。いつ119番通報をかける側になるのか、かけてもらう側になるのかというのが身近なテーマになっているのかなと感じました。ドラマの題材として皆さんが興味を持っている分野の話なのかなと、放送してみて手応えも感じました。自分たちもやってみるまで本当にうまくいくかどうか不安なところもあったのですが、なるべく事件の現場を見せずに、声だけで視聴者も指令管制員と同じ気持ちになって電話の向こう側を想像してもらうことを意識してドラマを制作しています。水田成英監督をはじめとした演出陣のおかげで、テレビの前の皆さんにも緊迫した様子をリアルにお届けできているなと思っています」

――プロデューサーから見た現場の雰囲気は。

「このドラマはチームの話なのですが、全員で何かをやるという物語ではなくて。ですが、そのシーンごとに頑張らないといけない人が必ずいます。シーンごとにフォーカスが当たる人が変わっていく中で、キャストの皆さんが順番に支え合っている姿を見て、自然とチーム感が生まれています。僕から見てもいいチームが出来上がっているなと感じています」

――今夜放送の第3話で注目してほしいポイントは。

「第3話は見上愛さん演じる新島紗良にフォーカスが当たるのですが、とにかく外国語をたくさん話すシーンが多くなっています。とてもかっこいいシーンに仕上がっているので、そこは注目していただきたいです」

――今後の見どころを教えてください。

「第4話で指令管制員のやり取りとしては一番長いシーンが出てきます。このドラマでやりたかったことの中の一つで、リアルな緊迫感のある通報に対応していく指令管制員の活躍を描き、見応えたっぷりになっています。そのシーンで声優の井上麻里奈さんと島﨑信長さんに掛け合いで声の出演をしていただいています。声だけではありますが、実際に状況をイメージしながら掛け合いの距離感や体の向きまでこだわって声を吹き込んでいただきました。とてもリアリティーのあるシーンに仕上がっているので楽しみにしていただければと思います。あとは、司令課3係のメンバーが思いもしない通報に対応するなど、今後も怒濤(どとう)の展開が待っていますので楽しみにしていただければと思います。毎日みんなで力を合わせて撮影を頑張っております。回を追うごとにこのドラマの新しい側面とエンターテインメントとしての面白さの密度が濃くなっていくので、ぜひ最後まで毎週ご覧いただけたらうれしいです」

トップページに戻る

あなたの“気になる”を教えてください