松下洸平、来年大河で徳川家康 『豊臣兄弟!』最大最強のライバル「多面的でゴツゴツとした家康を」
俳優の松下洸平が、2026年放送のNHK大河ドラマ『豊臣兄弟!』で徳川家康を演じることが3日、発表された。大河ドラマへの出演は昨年放送の『光る君へ』に続き2作目となる。
『光る君へ』に続く大河2作目
俳優の松下洸平が、2026年放送のNHK大河ドラマ『豊臣兄弟!』で徳川家康を演じることが3日、発表された。大河ドラマへの出演は昨年放送の『光る君へ』に続き2作目となる。
本作は強い絆で天下統一という偉業を成し遂げた豊臣兄弟の奇跡、夢と希望の下克上サクセスストーリー。仲野太賀が主人公・豊臣秀長を、池松壮亮が秀長の兄で天下人となる秀吉を演じ、脚本は八津弘幸氏が務める。
松下が演じるのは、戦国乱世に終止符を打ち、江戸幕府初代将軍として泰平の世を築いた戦国三英傑の一人・家康。「桶狭間の戦い」で主君の今川義元が信長に討たれたことで、その後の運命が大きく変わることに。信長亡きあと天下一統を狙う豊臣兄弟の眼前に最大最強のライバルとして立ちはだかる。
松下のコメントは以下の通り。
――徳川家康という人物に、どのような印象をお持ちでしょうか。
「『鳴かぬなら鳴くまで待とう時鳥』という言葉で示される徳川家康の人間性は、一見すると、民衆の言葉を聞きながら和平に努め、時代や地位に翻弄された数奇な印象もあります。けれど、日本史の中で最も有名な武将の一人であることは間違いないですし、そこに登り詰めるまでの過程には冷酷さや、残忍な面も多くあったのではないかと思います。ただ待つだけではない、狂乱の時代を生き抜いた多面的で、ゴツゴツとした家康を演じることができればと思います」
――徳川家康役のオファーを受けたときの率直なお気持ちを教えてください。
「お話を頂いた時は驚きと嬉しさとプレッシャーで一瞬頭が真っ白になりました。これまで多くの方が演じられてきた役ですが、皆さんがきっと『まだ誰も見たことのない家康』を目指し役作りなさっていたのではないかと思います。もちろん僕もその気概で挑みます。ですが、そもそも答えのない存在なので、楽しんでやれたらと思いますし素晴らしい共演者の皆様とご一緒出来るのをとても楽しみにしています!」
――松下さまにとって大河ドラマとは、どのような思いのあるドラマでしょうか。
「一人の人物を長く演じることが出来るのは俳優にとってとても豊かな経験になりますし、その機会を頂ける現場は滅多にあることではないと思います。なのでまたこうして大河ドラマに出させていただけることに感謝しています。1年半、贅沢な時間を過ごさせていただきます!」
――八津弘幸さんの作品へのご出演は初めてでしょうか。八津作品の印象や、『豊臣兄弟!』の脚本に関して楽しみにしていることがありましたらお願いいたします。
「9年前、八津弘幸さんが脚本を務めた『家政婦のミタゾノ』シーズン1に少しだけ出させていただいたことがありますが、それ以来ご一緒する機会がなかったので、またこうして八津さんの世界にどっぷり浸かれることがとても嬉しいです。『豊臣兄弟!』の脚本を拝読しとてもワクワクしました。これから起きる戦乱の時代をまだ知らない冒頭の兄弟の姿に胸が熱くなりましたし、自分もこの時代の中で芝居ができるのかと思うと、身震いしました」
――『豊臣兄弟!』出演にあたっての意気込みをお願いいたします。
「数々の作品で描かれてきた戦国時代に新しい風が吹く瞬間を、楽しく! ご覧いただければ嬉しいです。『家康、なるほど。その手があったか』と思っていただけるような表現を見つけられたらいいなと思っています。その手とは? 無論、まだ何も考えておりません。。。クランクインの日まで、作品のために、そして自分のためになることを学び蓄えておきます」
――共演を楽しみにしている方がいらっしゃいましたら、理由とともに教えてください。
「仲野太賀さんは以前ドラマでご一緒させていただきました。ご本人にも伝えたことがあるのですが、太賀くんの表情を見ていると時々泣きそうになります。なんでなのかわかりませんし、本人は泣かすつもりなど毛頭ないと知りながら、こっちが勝手に何か貰ってしまう。いつも1つの言葉に、何個も感情を乗せて渡してくれる素敵な俳優さんです」