北川景子主演『花のれん』渋谷凪咲や月亭方正ら出演 泉ピン子は5年ぶりに北川と共演

俳優の北川景子が主演を務めるテレビ朝日ドラマプレミアム『花のれん』が、国際女性デーである3月8日午後9時に放送されることが3日に発表された。昭和の名作家・山崎豊子さんの生誕100年を記念し、その代表作を完全ドラマ化する本作。既に発表されていた伊藤英明、上川隆也に加え、甲本雅裕、泉ピン子、玉山鉄二、馬場園梓、渋谷凪咲、笹野高史、吹越満、金山一彦、月亭方正、ミルクボーイ、本多力ら豪華キャストが新たに解禁された。

新キャストが解禁された【写真:(C)テレビ朝日】
新キャストが解禁された【写真:(C)テレビ朝日】

国際女性デーの3月8日に放送が決定

 俳優の北川景子が主演を務めるテレビ朝日ドラマプレミアム『花のれん』が、国際女性デーである3月8日午後9時に放送されることが3日に発表された。昭和の名作家・山崎豊子さんの生誕100年を記念し、その代表作を完全ドラマ化する本作。既に発表されていた伊藤英明、上川隆也に加え、甲本雅裕、泉ピン子、玉山鉄二、馬場園梓、渋谷凪咲、笹野高史、吹越満、金山一彦、月亭方正、ミルクボーイ、本多力ら豪華キャストが新たに解禁された。

 原作『花のれん』は、吉本興業の創業者・吉本せいさんをモデルに、明治から昭和にかけての激動の時代を生き抜いた女性興行師・河島多加(北川)の生涯を描いた傑作小説。多加は、大阪・船場の呉服店に嫁ぐが、夫・吉三郎(伊藤)が寄席商売に乗り出し、その後、彼が他界したことで多加が興行の世界へ本格的に身を投じる。寄席の拡大を図る中で出会った伊藤友衛(上川)に淡い恋心を抱きながらも、多加は興行の発展に尽力し、日本のエンターテインメント界の礎を築く。

 甲本が演じるのは、多加の右腕となる元芸人・ガマ口。泉は、偏屈ながらも多加の信念を見込み金を貸す“小銭貸し”石川きん役を務める。玉山は、大阪の人気落語家・春団治に扮し、高座シーンでは見事な話芸を披露。お梅役の馬場園は、多加の息子・久男を献身的に支える役どころとなる。

 また、渋谷が吉三郎の愛人・おしの役で出演し、その純粋で切ない恋模様を演じるほか、笹野、吹越、金山、本多ら実力派俳優が脇を固める。さらに、お笑いコンビ・ミルクボーイが伝説の漫才師・エンタツ・アチャコ役で登場。撮影合間には、北川を笑わせる“コーンフレークネタ”を披露する場面もあったという。

泉ピン子「プライベートではしょっちゅうメッセージを送りあうぐらい仲がいいです」

 出演者コメントは下記の通り。

○甲本雅裕
「これまで『沈まぬ太陽』(2016年/WOWWOW)、『二つの祖国』(2019年/テレビ東京)、『華麗なる一族』(2021年/WOWWOW)という山崎豊子作品に出演させていただきましたが、先生は入念な取材の上で執筆されるので作品の説得力が素晴らしく、かつドラマとしてとても面白い。今回もまたそれを味わえるのがうれしかったです。僕が演じるガマ口は、状況に応じて転がりながら生きる男。高座で芸を披露する剣舞師だったのに、ある日、伊藤英明さん演じる吉三郎さんに『お前、裏方やれ』と言われて、深く考えることなく従ったんだと思うんです。彼は転がった先で、自分のできることをただ一生懸命やり続けたのでしょう。

 北川景子さんとは映画『花のあと』(2010年)で夫婦役を演じたので懐かしさも感じつつ、今回は違う立場なので新鮮な思いもありました。ますます女優として魅力が増した北川さんと十数年を経て、こういう形で再会できたのはうれしいこと。本作では『遺留捜査』で共演してきた上川(隆也)くんとも一緒ですが、彼との仕事は自然体で臨むことができるので、僕としてはありがたいの一言ですね。このドラマは生きる勇気をもたらすドラマ。僕も演じながら元気をもらっているので、そういう気持ちを味わっていただけたらうれしいですね。今を生きるみなさんの胸に刺さる物語だと思います」

○泉ピン子
「私が演じる“金貸し”のきんは原作や脚本に役どころがあまり深く描かれていないので、どう存在感を残すべきか、役者にとっては難しい役。でもだからこそ想像がふくらんで、彼女はどこに金を隠すかな、どこに置いておくかな…と、やりすぎかなと思うぐらい考えました。また、身に着けるものはすべて借金の“かた”として取ったもの、という設定にしたので、ある場面で着ている和服が、別のシーンでは部屋にかけてあるなど細かい部分まで考えています。ぜひ隅々まで作品を見てもらいたいですね。

(北川)景子ちゃんとの共演は5年ぶりですが、プライベートではしょっちゅうメッセージを送りあうぐらい仲がいいです。景子ちゃんにとって、私は親戚のおばさんみたいなものかな(笑)。彼女が出演している時代劇を見たら、歩き方や衣装、髪型など、気づいたことを伝えています。私が先輩方から教わってきたことを継承したいんですよね。彼女はとても素直なので、教え甲斐があります。この『花のれん』は久々の超大型ドラマだと思います。ドラマ離れが叫ばれる昨今ですが、ひとりの女性のサクセスストーリーとして大変面白いので、ぜひ多くの方々に見ていただきたいですね」

○玉山鉄二
「山崎豊子先生の作品に出演できるだけでも大変光栄です。その上、生誕100年というメモリアルなタイミングは役者冥利に尽きます。私は初代・春団治師匠を演じさせていただきました。演じる中で、落語の難しさを大変痛感しました。粋な部分と、哀愁を大事にし、どこまでも気持ちいい男、それが春団治師匠です。撮影は北川景子さんとのシーンだけでしたが、素晴らしいキャストの方々がたくさん出ていらっしゃる中、先輩方ともお芝居したかった心残りもあります。プレッシャーある中、北川さんは強く立ち振る舞いながら凛としていて、多加さんそのものでとても頼もしかったです。山崎豊子先生の素晴らしい原作。より一層、強くて美しい北川景子。そして、落語で着物が汗でビチョビチョになり、酸欠になりかけた玉山鉄二。ぜひともお楽しみください」

○馬場園梓
「私は吉本興業所属の芸人なので、創業者・吉本せいさんがモデルとなった物語に出演させていただくのはとてもうれしかったですね。ゼロからどころか、マイナスの状態から女手ひとつで会社を立て直していくのは本当にスゴイ。その主人公を陰で支える重要な役割を演じさせていただけて感慨深いです。私が演じるお梅は久男くんを息子のように大切に思い、多加さんのことも慕い、家族の一員として支えていきます。今は信頼関係が希薄な時代ですが、血の繋がりがなくても人生をかけてこの一家を支えようという関係性が熱く、素敵な絆だなと思いました。

 現場では、北川さんが美しすぎてついつい凝視してしまい、ドライアイになってしまいました(笑)。北川さんは透明感があり、髪型や着物を少し変えるだけで、どんな年齢でも変幻自在に演じられるんです。しかし、私の現在の素材では20代を演じるのは無理…。なので、冒頭の21歳のシーンでは、メークさんにこっそりチークを借りました(笑)。この『花のれん』は一度きりの人生をどう生きるのか、自分は何に人生を打ち込むのか、改めて考えさせられる、生きるヒントとなる作品だと思います」

○渋谷凪咲
「今回、このような素敵な機会に参加させていただけることを、心よりうれしく思いました。私が演じるおしのは許されない立場だとは思いますが、芸者としてまだ一人前になる前の、あどけなさの残る少女と女性のちょうど間の時期に吉三郎さんと出逢ってしまったため、本気で恋をしてしまう、真っ直ぐでピュアな心を大切にしました。

 北川景子さんがとても気さくに話しかけて下さり、いつも旦那さまと一緒にバラエティーを見て笑って下さっているというお言葉をかけていただき、一気に緊張の糸がほぐれて心と頬がとろけました。私はこれを機に、『花のれん』を拝読させていただきました。当時の時代背景の中で、女性として商売人として母として生きていく覚悟と信念に感銘を受け、同時にいま学べたことに感謝しました。私と同世代の方々にも、この時代や作品から伝わるパワーを受け取っていただけたらうれしいです」

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