「マジで死人出る」約60万円のPCパーツに3000人殺到、近隣幼稚園を破壊し警察沙汰に…販売元が謝罪
東京・秋葉原のパソコン周辺機器販売店で30日、PCパーツの販売を巡る抽選会に購入希望者が殺到、近隣の幼稚園施設が破壊され警察が出動する騒動があった。ネット上では転売目的の購入者や販売店の管理体制を巡り、批判の声が相次いでいる。抽選会を開催した販売店は公式SNS上で謝罪したが、波紋が広がっている。
パソコンの画像処理を行う周辺パーツで、販売価格は最も高額なもので約60万円
東京・秋葉原のパソコン周辺機器販売店で30日、PCパーツの販売を巡る抽選会に購入希望者が殺到、近隣の幼稚園施設が破壊され警察が出動する騒動があった。ネット上では転売目的の購入者や販売店の管理体制を巡り、批判の声が相次いでいる。抽選会を開催した販売店は公式SNS上で謝罪したが、波紋が広がっている。
騒動があったのは、秋葉原のPC周辺機器販売店「パソコン工房秋葉原パーツ館」。30日午後4時から予定されていた抽選会では、目玉商品「GeForce RTX5080/5090」の抽選券を巡り、先着100人の抽選枠に何倍もの人数が殺到、購入希望者が近隣の幼稚園のフェンスによじ登り施設内に侵入し、施設の看板が破壊されるなどの被害が出ている。現場にいた人からは「集まったのは少なくとも3000人以上」との声も上がっている。
ネット上では「怒号が飛び交い、あろうことか隣の幼稚園の柵に登る人まで出る始末」「幼稚園の看板破壊、パトカー到着」「先着100名のとこに3,400人集合。先着100名なので案の定、押し合い開始。保育園の看板破壊。ほとんど、中国人。マジで最悪」「マジで売り方考えないと死人出るよ」など、現場の混乱を報告する声が相次いでいる。
今回、購入希望者が殺到したのは、ビデオカードやグラフィックボード(グラボ)と呼ばれる、パソコン上で動作するゲームや映像コンテンツなどの画像処理を行う周辺パーツ。抽選となったGeForce RTX5080/5090は30日午後11時に販売解禁となったばかりの製品で、同店の販売価格は最も高額なもので税込57万9980円、ネット上のフリマサイトでは80万円で入札されている例もある。
騒動を受け、パソコン工房秋葉原パーツ館は30日午後7時過ぎ、公式SNS上で「お客様がフェンスを乗り越えて隣地の幼稚園に侵入されるなど、RTX5080の抽選を中止せざるを得ない状況となり、大変ご迷惑をおかけいたしました。お詫び申し上げます」と謝罪。在庫については後日WEBサイトにて抽選応募を受け付け販売を行うとしている。
パソコン工房を運営する株式会社ユニットコムの担当者は、ENCOUNTの取材に「スタッフの方で並ばないようアナウンスを行ったのですが、マナーの悪いお客さんが横入りをしたり、中国人の方が幼稚園のフェンスを乗り越える行為があったので、危険と判断し抽選自体を中止としました。いつもはこういうことにはならないのですが、今回の製品があまりに人気が高かったため、対応が適切だったかというと反省点は残ります」と回答。被害に遭った幼稚園には騒動が収まった後に会社の代表が謝罪と説明を行ったという。
「こちらとしても転売ヤーには売りたくないのが本音ですが、現状見極めができないのが正直なところ」と担当者。相次ぐ転売問題は今後も議論を呼びそうだ。