元タレント・中居正広氏と女性トラブルへの関与が疑われているフジテレビ編成幹部社員A氏が、本日30日付けで人事局付けに異動したことが分かった。設置された第三者委員会の調査対象で、職務執行が困難になっているためで、同局関係者は「降格や処罰による人事ではないと聞いている」と話している。

　A氏については、昨年12月末からトラブルへの関与が報道されている。一方で、同局は関与を否定。今月27日に行われた会見でも、フジテレビ側は「中居さんへの聞き取り、本人への聞き取り、本人の通信履歴を確認して、事案当日の関与はないと判断しています」との見解を示した。

　週刊文春も28日、「昨年12月26日発売号では、事件当日の会食について『X子さんはフジ編成幹部A氏に誘われた』としていました。しかし、その後の取材により『Ⅹ子さんは中居氏に誘われた』『A氏がセッティングしている会の“延長”と認識していた』ということが判明したため、1月8日発売号（第2弾）以降は、取材成果を踏まえた内容を報じてきました」と報告した。

　この“しれっと修正”には非難の声が高まっているが、文春側が29日夜、竹田聖編集長があらためて声明。謝罪もした上で「ただし、第2弾以降で報じてきた通り、事件直前、フジ編成幹部のA氏はX子さんを中居氏宅でのバーベキューに連れて行くなどしています。またX子さんも小誌の取材に対し、『（事件当日の会食は）Aさんがセッティングしている会の“延長”だったことは間違いありません』と証言しています。以上の経緯からA氏が件のトラブルに関与していた事実は変わらないと考えています」との姿勢を示している。

　A氏は以前から中居氏と親しく、港氏からもかわいがられたことは有名。27日の会見でも、フジテレビ社会部記者が港浩一社長（当時）に「社長はA氏と懇意にされていたと思います」と発言していた。そして、A氏は女性がフジテレビ側に被害を報告した23年6月以降、編成幹部となり、翌24年7月には、編成局内で昇格していた。