Aぇ! group佐野晶哉、主演劇がきっかけで両親と阪神淡路大震災について会話「何も知らなかった」

Aぇ! groupの佐野晶哉が30日、東京・有楽町朝日ホールで行われた音楽劇「ひまわりの歌~ヘブンズ・レコードからの景色~」(同所で2月8日まで上演)のフォトコール・囲み取材会に、共演の波岡一喜・貴城けいとともに出席した。

フォトコール・囲み取材会に出席したAぇ! groupの佐野晶哉【写真:ENCOUNT編集部】
フォトコール・囲み取材会に出席したAぇ! groupの佐野晶哉【写真:ENCOUNT編集部】

音楽劇「ひまわりの歌~ヘブンズ・レコードからの景色~」

 Aぇ! groupの佐野晶哉が30日、東京・有楽町朝日ホールで行われた音楽劇「ひまわりの歌~ヘブンズ・レコードからの景色~」(同所で2月8日まで上演)のフォトコール・囲み取材会に、共演の波岡一喜・貴城けいとともに出席した。

 本作は、劇団ミュの主宰で、自身も体験した阪神淡路大震災をテーマにした舞台や小説、NHKドラマなど数多く発表し、被災後から現在まで復興に貢献し続けている脚本家の岡本貴也氏によるオリジナル作品。今回、2018年・19年(22年は公演中止)に上演された音楽朗読劇『ヘブンズ・レコード』を『ひまわりの歌~ヘブンズ・レコードからの景色~』とタイトルを改め、脚本の一部を刷新。25年に阪神淡路大震災から30年という節目を迎えるにあたり、今一度震災の記憶を喚起し、未来に向けてのメッセージを発信するため上演された。

 1月17日から上演された神戸公演を終え、この日から東京公演が開幕するが、佐野は「1月17日の午前5時46分にキャスト全員で黙祷をしに行ってからの本番スタートでしたが、神戸13公演は地元の人たちの思いを受け止めながら走り抜けてきました。それをここ東京で13公演伝えていけるということで、覚悟を持って挑みたいなと改めて感じております」と言葉に力を込めた。

 また神戸公演初日は特別な空気感だったそうで「あの日から30年たったんだなってかみ締めていらっしゃるような涙を流している方もいたし、僕と同じような、きっと震災は経験していないんだろうけど、この舞台を通して知ろうとしてくれているんだなという表情がありました」と振り返り、そんな中、本作は佐野の歌唱から始まるが「そういう人たちを目の前にしての神戸のみんなを元気づける歌というのは、稽古とは違う空気感でしたね」としみじみと語った。

 そんな佐野の歌について、波岡は「佐野くんはすべてが素晴らしい。人柄も、歌も、笑顔も、肌もツルツルで、歯もピカピカ」と大絶賛したが、佐野の素晴らしいエピソードを聞かれると何も出てこず、代わりに貴城が、神戸公演のゲネプロ終わりの佐野のあいさつが素晴らしかったと明かすと、波岡は「お客さん全然いないのにカーテンコールで俺、ボロボロ泣いてました」と打ち明けた。

 さらに、ほとんどのキャストが関西出身だそうで、佐野は「初日から楽しい現場で、最高のチームワークです」と声を弾ませ、報道陣から「いいチームということですか?」と声をかけられると、「Aぇ! Teamです」と答えて笑わせた。

 最後にコメントを求められた佐野は、本作がきっかけで両親と阪神淡路大震災について話をしたことを明かし「(当時)お母さんもお父さんもこんなに苦しい思いをしていたんだと知って、阪神淡路大震災のこと何も知らなかったんだって衝撃でした」と振り返った。

 また「この舞台に向き合いながら僕ら自身も30年前の阪神淡路大震災に改めて向き合ういい経験だったので、それをここ東京であのときのことを伝えられるというのは本当に光栄ですし、この舞台がいろんな人に届いて、何かの架け橋になれたらいいなと思いながら全力で演じさせていただきます」と力強くコメントした。波岡は「いいこと言うでしょ!」と感嘆していた。

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