朝日放送取締役、交際費の不適切な使用で辞任「社内メンバーでの会食に社外関係者がいたと偽って申請」

朝日放送テレビは28日、清水厚志取締役が「交際費(会食費用)を不適切に使用していた疑い」で、今月31日付での辞任することを発表した。同社は「メディア企業としてあるまじき行為」と断じている。

朝日放送テレビ【写真:ENCOUNT編集部】
朝日放送テレビ【写真:ENCOUNT編集部】

「メディア企業であるまじき行為」、フジ問題を契機に各局が社内調査

 朝日放送テレビは28日、清水厚志取締役が「交際費(会食費用)を不適切に使用していた疑い」で、今月31日付での辞任することを発表した。同社は「メディア企業としてあるまじき行為」と断じている。

 朝日放送テレビは同日、企業公式サイトで清水氏の行為と辞任を明かした。

「臨時取締役会を開き、清水厚志取締役からの今月31日付での辞任の申し出を了承しました。 清水取締役については、社内のルールに反して交際費(会食費用)を不適切に使用していた疑いが発覚し、調査の結果、実際は社内やグループ内のメンバーのみで会食したにもかかわらず、社外の関係者が出席していたと偽って交際費を申請していたことが判明しました」

 その上で「本人も責任の重大性を認識し、過去に遡って弁済することを確約するとともに、任期途中での辞任の意向を示すに至ったことから、これを了承することとしました」と報告。そして、同局のコメントとして「高い倫理観をもって業務を遂行すべきメディア企業において、その先頭に立つべき取締役としてあるまじき行為」と断じ、「当社に信頼を寄せていただいていた社内外のすべての皆さまに対して心よりお詫び申し上げます。役職員一同、改めて襟を正すとともに、社内体制を再点検し、不正防止に努めてまいります」と宣言している。

 テレビ各局は、昨年末からの「中居正広氏・フジテレビ問題」に端を発し、キー局、準キー局を中心にコンプライアンスに関する社内調査が行われている。

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