『報ステ』大越健介キャスター、フジ会見で一部記者を批判「自説長々、野次、感情的発言」「取材相手にリスペクトを」
テレビ朝日系『報道ステーション』(月~金曜午後9時54分)のメインキャスター・大越健介氏が、28日放送の同番組で27日に開かれたフジテレビ記者会見について私見を語った。同会見には191媒体、437人が参加。ネットでも話題になっている「一部記者の態度」には苦言を口にした。
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191媒体、437人が参加した10時間23分会見
テレビ朝日系『報道ステーション』(月~金曜午後9時54分)のメインキャスター・大越健介氏が、28日放送の同番組で27日に開かれたフジテレビ記者会見について私見を語った。同会見には191媒体、437人が参加。ネットでも話題になっている「一部記者の態度」には苦言を口にした。
元タレント・中居正広氏と20代女性との「性的トラブル報道」に関連し、同局は同日午後4時から2度目の会見を開催した。メディア限定、映像撮影NGだった17日の「閉鎖的的会見」を反省した形の「やり直し会見」。フルオープン、質問制限なしの設定から、最後まで残った100人以上が最低1度の質問機会が与えられ、終了は深夜2時23分で開催時間は前代未聞の10時間23分に及んだ。
その間、テレビ視聴者やネットユーザーの不評を買ったのが、一部記者の態度。NHK記者から長いキャリアを持つ大越氏も我慢ならなかったようで、カメラを前に思いを語った。
「自説を長々と述べたり、野次を飛ばしたり、感情的な発言を繰り返す人がいたのは事実で、最後は会見の場が消耗戦のようになってしまったのは残念でした」
その上で「記者会見も取材の場である以上、例え批判の対象であっても、取材相手には一定のリスペクトを払うのが、取材者としてのマナーだと私は思います」と述べた。
事実、質疑応答では、一部で報じられた関係者を実名で挙げて質問するなど、2次被害の可能性に無頓着な記者も。また、当事者間での問題の認識の違いをめぐり、質疑応答が30分以上も中断し、経営陣が怒号で問い詰められる場面もあった。
フジテレビ側は会見開始にあたり、プライバシー保護と人権尊重の観点から「個人の特定につながるようなご質問には、回答を差し控えさせていただき、再度ご質問をお願いする場合もございます」などと記した紙を参加者に配布した。しかし、質疑応答では一部で報じられた関係者を実名で挙げる記者が複数人出て、質問を止められると反発。登壇した経営陣の発言が後になって訂正されると、それを巡って怒号が飛び交い、質疑応答が30分以上も中断する場面もあった。
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