TBSラジオ、生島ヒロシに“問答無用”即日の降板通告 功労者でも許されなかった「不適切な画像の転送」など
フリーアナウンサーの生島ヒロシ(74)は、一発アウトになっていた。27日、約27年間続けてきたTBSラジオ『生島ヒロシのおはよう定食/一直線』(月~金曜午前5時)を「TBSグループ人権方針に背く重大なコンプライアンス違反」を理由に降板。一夜明けた28日、関係者は「本人は当日の本番後に呼び出され、すぐに降板を言い渡された」と証言した。
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「ライフワーク」だった番組 27年間、7000回の記念放送を目前に
フリーアナウンサーの生島ヒロシ(74)は、一発アウトになっていた。27日、約27年間続けてきたTBSラジオ『生島ヒロシのおはよう定食/一直線』(月~金曜午前5時)を「TBSグループ人権方針に背く重大なコンプライアンス違反」を理由に降板。一夜明けた28日、関係者は「本人は当日の本番後に呼び出され、すぐに降板を言い渡された」と証言した。
TBSラジオの判断は問答無用だった。TBS出身のアナウンサーで、フリーになってもテレビ、ラジオ出演で長きわたって貢献。『生島ヒロシのおはよう定食/一直線』は、2月3日に7000回の記念放送が控えていた。文字通りの大功労者だが、26日の生放送後に呼び出すと、同局幹部が「TBSグループ人権方針に背く重大なコンプライアンス違反」の証拠を示し、「今日をもっての降板」と言い渡したという。
その内容について、同局は「関係者のプライバシー保護の観点から、説明を控えさせていただきます。TBSラジオは今後もTBSグループ人権方針にのっとり番組制作を行ってまいります」としたが、生島が会長の生島企画室は、公式サイトで状況を説明した。
「この度の降板を受け、弊社としましてもTBS様及び生島ヒロシに聞き取りを行った結果、番組製作スタッフへの厳しい言動やインターネット上に掲載されていた不適切な画像の送信等の行為があったとのことであり、パワーハラスメント、セクシャルハラスメントへの認識の欠落がまねいたことだと認識しております。生島ヒロシの行為により辛い思いをされた方には、心よりお詫び申し上げます。弊社は、今回の降板を重く受け止め、生島ヒロシにつき、弊社における全ての役職を退任させ、また、芸能活動を無期限で自粛させることに決定しました」
生島自身も同サイトで「ひとつは、私が友人から送られた不適切な写真をラジオスタッフに送ってしまい、女性スタッフから大変不愉快とのご指摘を受けました。さらには、朝の90分の生放送中、思わずスタッフに対して当たりがきつくになってしまったことがありました」と説明。その上で「私自身のハラスメントに対する意識・認識が甘く、猛省をしております。私の言動により辛い思いをされた方には心からお詫びを申し上げます」と謝罪していた。
近年、TBSグループは「ハラスメント」に関する対応が迅速で、2023年9月、旧ジャニーズ事務所が創業者の故ジャニー喜多川氏による性加害を認めた際も、素早く「社内調査」を実施。そして、同事務所との関係性を『報道特集』で検証し、その後、「局としての検証」とし、テレビ局では初めて外部(元検事の弁護士2人)を含む「特別調査委員会」を設置した。調査は5週間かけて、社員や元社員の計139人を対象に実施。同年11月26日に社内調査結果の報告書をTBSテレビ、TBSラジオの公式サイトで発表した。
中居に関する報道が始まった昨年末も、動きは速かった。12月25日の段階で『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』の収録を取り止め、『THE MC3』の新年1回目放送見合わせを判断。同29日放送の特番『報道の日2024』では、SMILE-UP.(旧ジャニーズ事務所)の被害者補償問題を特集した上で、膳場貴子キャスターが「メディアは性犯罪を許さない社会を作る。そんな力になりたいと思っています」と宣言した。そして、TBSテレビは今月20日、芸能関係者とテレビ局員の関係をめぐる一連の報道を受け、「社内調査」を進めていることを発表していた。
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