中居正広氏の番組、「終わらせるつもり」が嵐・二宮和也を起用 編成に“視聴率への期待感”はあったのか
元タレント・中居正広氏と20代女性との「性的トラブル報道」を巡り、フジテレビは本日27日、前代未聞10時間23分に渡って「やり直し会見」記者会見を行った。午後4時からスタートし、終了は深夜2時23分。「フルオープン形式、時間無制限」の宣言通り、191媒体、437人を集め、最後まで残って挙手した参加者は、最低1度は質問の機会を与えられた。深夜0時を回って質問できた記者は、女性から被害報告を受けながらも中居氏の番組を継続した理由に「視聴率重視があったのでは」という疑問をぶつけた。
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港浩一社長は否定 あくまで被害を報告した「女性への配慮」
元タレント・中居正広氏と20代女性との「性的トラブル報道」を巡り、フジテレビは本日27日、前代未聞10時間23分に渡って「やり直し会見」記者会見を行った。午後4時からスタートし、終了は深夜2時23分。「フルオープン形式、時間無制限」の宣言通り、191媒体、437人を集め、最後まで残って挙手した参加者は、最低1度は質問の機会を与えられた。深夜0時を回って質問できた記者は、女性から被害報告を受けながらも中居氏の番組を継続した理由に「視聴率重視があったのでは」という疑問をぶつけた。(取材・文=柳田通斉)
手を挙げ続けて約8時間の深夜0時10分前。ようやく、記者は質問の機会を得た。その間、港社長は中居氏のレギュラー番組を継続した理由を「女性の体調を考慮してのことです」「突然、終わらせた時にどういう影響が出るかを心配していた」「いつ終わらせるか、タイミングを計っていた」と繰り返していたため、そこにテレビ局が最も重視する「視聴率」への思いが介在していないかを聞いた。
――『まつもとtoなかい』が、(松本人志さんの活動休止で)昨年2月4日から『だれかtoなかい』に変更。松本さんに代わり、嵐・二宮和也さんが出演することなりました。このキャスティングに中居さん、編成幹部のAさんは尽力しましたか。
「(3秒の間を置き)そこの~、詳細は分かりません」
――人気のある二宮さんのキャスティングで視聴率を取れるということで、「女性への配慮」というより視聴率を重視して「番組を伸ばしていこう」という思いはありませんでしたか。
「そういう思いを優先させたということはありません」
――「終わらせるタイミングを計っていた」とする番組のキャスティングとは思えませんが。
「(6秒の間を置き)テレビのレギュラー番組は改編期というのがありますから、終わらせたくても終わらせられない。この時期、(女性の)コンディションが悪かったです。終了となると唐突感があり、影響が大きいという判断がありました」
――「視聴率が取れる」という期待感は。
「結果的に番組は作って視聴率は取りたいですが、この場合の優先順位は女性のコンディションによる影響を考慮しました」
A氏は中居氏と親しいことで知られ、女性とのトラブルが発生した後の2023年6月27日付で、編成制作局編成部長に就任。24年7月1日付で、編成局編成戦略センター室長兼編成部長に就任している。番組を継続するか否かの判断に関わる立場だ。それでも、女性が被害報告をした情報は共有されていなかったといい、番組打ち切りの決断も別の人物が昨年11月、中居氏に告げたとしている。
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