元HKT48でタレントの村重杏奈が25日、都内で行われた初主演映画『悪鬼のウイルス』の公開記念舞台あいさつに登壇した。映画初出演および初主演の心境などを語った。

　同映画は、二宮敦人氏による同名ホラーサスペンス小説が原作のイニシエーション・ホラー。YouTuberの内川智樹（太田将熙）やその友人の日名子（村重）たちは、神隠しの噂がある旧石尾村に向かい、全員が消息不明に。数日後、彼らが借りていたレンタカーが発見される。その現場に落ちていたビデオカメラには驚愕の映像が残されていた……、というストーリーが展開される。

　映画初主演とあって、肩出しの黒ドレスで気合いを入れて登場した村重は、今の心境をたずねられて「2日目でやっと（公開の）実感がわいてきましたね」と言い、「見てくださった方がけっこうSNSとかに書いてくださって。あの撮影期間がやっとこうやって形になったんだ、とあらためて実感しています」と笑顔に。

　公開前に不安はなかったかと問われて「めちゃくちゃ寝れました！　信じられないくらい寝れました！」とキッパリ。「公開される緊張はあったんですけど、やっぱり楽しみもあった。どんな風に感想を頂けるのかなと思って、考えるだけでワクワクしちゃって、すごい楽しみも大きかったですね」と述べた。

　太田は、顔合わせのときに村重が「室内だったけどでっかいサングラスをかけてきて、ものすごいでっかいボストンバッグを持って『おはよございま～す』みたいな感じで入ってきて『うわっヤバい！　テレビより怖いパターンだ……！』と思った」ものの、すぐ打ち解けて「台本とか全部入れていた。すごかった。1人だけ完璧に入れ込んできていた。本読みのときに、台本、たまに見るくらい。ほぼ見ないで。すごかった。プロだなと思った」と称賛。それを聞いて村重は「真面目なんです！　意外と！」とアピールした

　会場では、村重の叫び声や撮影に取り組む姿勢を絶賛していた松野友喜人監督が、村重に「もしよろしければ、また映画でご一緒できれば」と次回作への公開オファー。村重は「嬉しいです。監督がすごい村重のお芝居を『いい』と言ってくださっていて、それを色んなところで聞いていて、最初自信なかったんですけど、そういう風に言ってもらえるなんてやっぱり嬉しいなと思った。自信もつきましたし、正直、映画とかの話も『これっきりにしよう』と思ってたんですけど、皆さんがすごい勇気づけてくれた。『出たほうがいいよ』と。またお話があれば、奇跡的にがんばってみようかなとも思えたのは皆さんのおかげです。最高の経験をありがとうございます」と感謝した。

　監督はサプライズで花束もプレゼント。舞台あいさつには、吉田伶香、主題歌を担当した10人組アイドルグループ・高嶺のなでしこのメンバー3人（城月菜央、東山恵里沙、籾山ひめり）も出席した。