関西テレビ新人の田中友梨奈アナウンサーが25日、26日にカンテレ・フジテレビ系で放送される『第44回大阪国際女子マラソン』（正午）の『YouTube裏生実況』で共演するスポーツジャーナリストの増田明美氏とともに、大阪市の同局で行われた取材会に出席した。

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　芸能界を引退した中居正広さんが報じられた女性トラブルに社員が関与したとされ、社長会見が批判されて、CMも差し止め要請が相次いでいるフジテレビの系列局・カンテレ。会見した大多亮社長はトラブル発生時にフジ専務で報告を受けた立場だった。各局でレギュラーを持っていた中居氏の引退、女性アナウンサーの“接待”問題などで揺れる放送業界について、田中アナは思いを聞かれた。

「入社して1年たってないので、放送業界自体がどのようなものなのかっていうのがあまりわかってない部分が多くて。本当に研修と、ニュース読みの練習と基礎をただ積み重ねてくる半年とちょっとだったんですけど、自分がこれからメディアを通して情報を発信したりとか、自分で考えた言葉を発言するっていうときには、とっさに出た言葉を発するというには2段階、3段階、注意しなきゃいけないなって思いますし。すごくありきたりになっちゃうかもしれないんですけど、その言葉が誰かを傷つけるかもしれない。その可能性がゼロじゃないっていうのは、考えて言わないといけないですし、その責任がある仕事に就職したって言う自覚も今のうちから持っておかないといけないなって思っています」とコメントした。

　学生時代から知る田中アナを気にかける増田氏は「親とか、心配してなかった？　今回、こういうことになって。入ったのに、（私も）親の気持ちじゃない。“大丈夫かしら”とかって。ご両親とか大丈夫？　（田中アナのレギュラー番組）『フットマップ』を（毎週）5回見てるおばあちゃんも。この状況を心配してなかった？」と尋ねた。田中アナは「すごくニュースになってるし、“家でも流れてるね”って言ってたんですけど。でも、いまどの業界にいても、100％安心だって言えるところはないと私は個人的に思うので、自分が入ったからには、そこでできることを一歩ずつやるしかないと思っています」と返した。

　また、テレビ業界を目指す後輩へのメッセージを聞かれると、「ほかの業界ではできないことがたくさんあります。スポーツが好きだったら、どこよりも近い場所で試合を見て、選手の呼吸まで聞こえてくるんじゃないかっていう場所で仕事ができたりとか。笑いが好きだったら、もちろん、実際に芸人さんの笑いを間近で見て学べたりとか、本当に貴重な機会ですし。どの分野に対しても思うのが、今を追えるというか、社会に関しても、スポーツも、お笑いも、音楽もずっと動いて移り変わっていくものなので、すべてのジャンル、どこを担当になっても、新しいもの、これから盛り上がっていくものとか、これからの時代に敏感になれるっていうのはどこの局に入っても一緒だと思うので、ぜひ」と思いを吐露した。

　1年目で夢がかなったかを聞かれ「ちょっとかなっちゃったんですよ」というと、増田氏が「すばらしいね」と反応した。田中アナが「増田さん（との共演）です」と明かすと、増田氏は「私？　そんな、私なんぞ。この意欲が目に現れてる」としつつ「もっと大きいとこを見なきゃだめですよ」と助言。昨年同局を退社した新実彰平元アナの実況を尊敬しているという田中アナは「実況できるように頑張ります」と力を込めた。