危機感の表れ…フジ社員説明会に全社員9割の1000人が参加 4時間半で泣きながら質問、ため息も
フジテレビは23日、芸能界を引退した中居正広さんと20代女性とのトラブルに関する一連の報道について、社員向けて説明会を行った。午後5時30分開始で約4時間半にわたっての開催。全社員の9割にあたる約1000人が参加(オンライン視聴も含む)したという。経営側の相次ぐ判断ミスで視聴者、スポンサーの信頼を失った現状に危機感を募る社員は多数。80人だった労働組合の加入者は、この日の時点で500人に達したとしている。
労働組合加入者も80人から500人に急増
フジテレビは23日、芸能界を引退した中居正広さんと20代女性とのトラブルに関する一連の報道について、社員向けて説明会を行った。午後5時30分開始で約4時間半にわたっての開催。全社員の9割にあたる約1000人が参加(オンライン視聴も含む)したという。経営側の相次ぐ判断ミスで視聴者、スポンサーの信頼を失った現状に危機感を募る社員は多数。80人だった労働組合の加入者は、この日の時点で500人に達したとしている。
フジテレビは、社内向けの説明会を「視聴者に共有する」ために報道した。ニュース番組『Live News イット!』(月~金曜午後3時45分)はスタート時から速報。番組メインキャスターの宮司愛海アナと木村拓也アナがレポーター役を担当した。
同番組によると、説明会は組合や社員から強い要望で実現。会社側は嘉納修治会長と港浩一社長が出席し、会場となった「フジテレビで最も大きなスタジオ」には、500人以上が集結したという。
そして、嘉納会長の後に発言した港会長は、参加メディアを記者クラブ加盟社に限定し、映像撮影も許可しなかった「閉鎖的会見」を強行した理由を問われ、釈明と反省の言葉を並べたという。
「ネットメディアも出席し、不規則発言や女性のプライバシーを侵害する懸念があったため、クローズな会見になった」「終わって、失敗したと思いました」「定例社長会見を前倒しでするという建て付けでやってしまった。時間がない中で慣れている形でやってしまった」「マスメディアのくせに、なぜカメラを入れないでやるんだ」「言われてみれば本当にその通り。あり得ないことをした。深く反省している」
この時の社員の反応について、取材を担当した宮司アナは「深いため息が出ていました。『はーっ』という」とレポートした。
一夜明けて、『めざましテレビ』(月~金曜午前5時25分)は同説明会には、全社員の9割以上の1000人以上が参加し、約4時間半以上に及んだこと、涙ぐみながら質問する社員もいたこと、港社長が経営責任を感じていること、27日にはフルオープン形式で記者会見との説明があったことなどを伝えた。