カンテレもスポンサー30社超に影響、大多社長はフジへ「早くしっかりとした調査を」 系列局として苦言「スポンサーが離れている」

フジテレビ系列の準キー局・関西テレビ(カンテレ)は22日、大阪市北区の同社で大多亮社長の新年定例記者会見を実施。通常は記者クラブ加盟社のみの参加だが、急きょ在阪各局、ウェブ媒体や週刊誌なども参加してのオープン形式で行われることになった。27社48人が出席した。

記者会見に登壇した関西テレビの大多亮社長【写真:ENCOUNT編集部】
記者会見に登壇した関西テレビの大多亮社長【写真:ENCOUNT編集部】

元フジの大多亮社長の新年定例記者会見

 フジテレビ系列の準キー局・関西テレビ(カンテレ)は22日、大阪市北区の同社で大多亮社長の新年定例記者会見を実施。通常は記者クラブ加盟社のみの参加だが、急きょ在阪各局、ウェブ媒体や週刊誌なども参加してのオープン形式で行われることになった。27社48人が出席した。

 今月17日、フジテレビの港浩一社長は、記者クラブ加盟社だけで定例会見を実施。ウェブ媒体、週刊誌などの非加盟社の参加をNGにし、オブザーバーで参加したNHK、民放キー局の映像撮影も認めなかった。結果、「閉鎖的会見」と批判が高まり、これを境に同局へのCM差し止めが相次ぎ、20日の時点で75社を数えた。

 余波は系列のカンテレにもおよび、17日の会見直後から企業CMがACジャパンの差し替わるなど影響を受けており、大多社長は「30数社が提供を外したり、ACに切り替わっている」と明かした。

 今回の事案について、「当然関西テレビは一切関係しておりません」と冒頭で強調しており、大多社長は「フジテレビにきちっと調査してほしい」と要望。「どういう形になっていくのか。フジテレビ以外のFNS系列からすれば、早く色々なことが分かってくれないと、早くしっかりとした調査をして、こうやってスポンサーが離れているわけですから、早くフジとしてしっかり進めてほしいということにつながります。(苦言を呈していくことも含めて)もちろんそうです」と語気を強めた。

 大多社長はフジテレビ時代に『東京ラブストーリー』『101回目のプロポーズ』など大ヒットドラマを手がけた有名プロデューサーで、同局では、常務、専務などの重役を歴任。昨年6月、カンテレ社長に就任した。女性が中居からの被害を報告した2023年6月はフジテレビの専務だった。

 タレント中居正広の女性トラブルを報じた週刊文春の報道では被害女性が明かしたトラブル内容を把握した人物として大多社長の名前も伝えられていた。

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