大企業が相次いでCM撤退のフジテレビ ローソンや楽天も方針決定 『サザエさん』提供の減少も話題に

コンビニ大手・ローソンが、フジテレビで放映しているCMを差し替える方針を決定したことが20日、同社への取材で分かった。ACジャパンの公共広告に差し替えの対応を進めていくという。インターネットサービス大手・楽天も「見合わせ」を決めたことを明かし、波紋が広がっている。

フジテレビ【写真:ENCOUNT編集部】
フジテレビ【写真:ENCOUNT編集部】

港浩一社長による記者会見に“閉鎖的”批判の声も

 コンビニ大手・ローソンが、フジテレビで放映しているCMを差し替える方針を決定したことが20日、同社への取材で分かった。ACジャパンの公共広告に差し替えの対応を進めていくという。インターネットサービス大手・楽天も「見合わせ」を決めたことを明かし、波紋が広がっている。

 フジテレビを巡っては、タレント・中居正広と女性とのトラブルを巡り、同局社員の関与が報道されていることなどを受けて、トヨタ自動車グループや日本生命などの大手企業がCM差し止めや差し替えの対応を取る動きが相次いでいる。

 ローソンは「総合的に判断し、差し替えを決定しました。今後については、状況を注視して判断していきます」との見解を示した。

 また、楽天グループ広報部は「楽天グループにおいて、現在のフジテレビの状況を総合的に判断し、同局へのCMを見合わせることにいたしました」と回答した。

 さらに、株式会社リクルートも同日、「一連の報道内容等を総合的に勘案した結果、当面の間、フジテレビジョンへのCMを差し止める対応を行う」とし、CM出稿の取り止めを決めた。

 フジテレビは今月17日に港浩一社長による記者会見を実施。今後、「第三者の弁護士を中心とする調査委員会」を立ち上げることを表明した。一方で、同局側は「ラジオ・テレビ記者会」の加盟社である新聞社、通信社のみの参加を認めた。NHK、民放には質問のできないオブザーバーとしての参加を認め、映像撮影はNGにした。こうした閉鎖的な姿勢に各方面から批判が噴出。翌18日から、大企業によるCM差し止めの動きが出始めている。

 また、SNS上では人気長寿アニメ『サザエさん』の提供スポンサー表示が4社に減少したことが話題になっており、各社の対応にも注目が集まっている。

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