タレントの上沼恵美子が20日、ABCラジオ『上沼恵美子のこころ晴天』（月曜正午）に出演。中居正広の女性トラブルに社員が関与していたと報じられたフジテレビの港浩一社長が17日に緊急で行った会見を斬り捨てた。

　好きなテレビ局だけに、怒りがこみ上げた。上沼は「今もうホントにフジテレビの話題で（いっぱいで）。スポンサーが退いたとか、そんな話してますけどね」と切り出し、社長会見の行われた17日は阪神・淡路大震災から30年の日で、フジの『イット！』に収録出演したと報告した。社長会見については「カメラも入らない。動画もない。記者は限られた人たち。質問もあかんよとか、若干質問してたみたいだけど」としつつ、「何であんなお粗末な、誠意のない記者会見をしたのかなって私は思った。ちょっとあきれた。中身を見て」と伝え聞いた印象を明かした。

　定例会見の前倒しとされたことに、上沼は「システムは定例会見と同じようにしたんだっていう理屈なんやねんけど、前倒しをして記者会見をしたっていうことは非常事態なわけですよ。そうしたらやり方も考えないといけない」と話すと、「あれはあかん。あんなお粗末な記者会見って、ちょっとなかったんじゃないかな」と苦言を呈した。

「港社長っておっしゃるんかな。あの方、バラエティーで活躍して社長さんにならはった方みたいですね。だから、ざっくばらんって言ったらおかしいけど、私たちに近いとこあるやんか。そういう人やから、ものわかりのいい方かなって思ったりしてたんやけど」と前置きした上で、「会場におったわけじゃないから、歯切れの良さとか、どんな声でどんな風にしゃべったかわかれへんけど、中に入った人の話では緊張してカミカミだったとか、『第三者委員会に任せて答えは差し控えます』っていうのを40回ぐらい言うたって。『自分も調べられるので申し上げられない』って、『じゃあ何のためにやったんや！』ってなるわけです」と語気を強めた。

　怒る理由はフジテレビに対する熱い思いだった。上沼は「何でこんな話題を出すかっていうとね」と口にすると、フジとは約60年前の『ちびっこのど自慢』から縁があるといい「そのころから、もう60年前のスタッフやからお亡くなりになってると思うんやけど、めちゃくちゃ感じ良くて」と回想。姉妹漫才コンビ、海原千里・万里での活動時代も『爆笑ヒットパレード』『銭形平次』などを挙げ「フジテレビさんにはかわいがっていただいて。フジテレビって私、大好きで」と告白。

「イメージが明るくて。それこそ『（オレたち）ひょうきん族』とか、その時は主婦やってたんで退いてたんですけど。はじけた放送局っていうイメージがあって」と言うと、社長会見に話を戻し「（株主の意向もあって）とりあえずやるにしたって、フジテレビのセンスではなかったなと思って残念だったの、私は」と打ち明けた。