『めざまし8』は28分間、中居正広とフジ問題を放送 酒主アナは涙目「好きな会社を良くする調査を」
フジテレビ系『めざまし8』(月~金曜午前8時)は20日、タレント・中居正広と同局をめぐる問題を約28分間に渡って取り上げた。MCの谷原章介は神妙な表情で、これまで同問題を詳報してこなかったことを謝罪。出演している社員のアナウンサーも複雑な思いを口にした。
小室瑛莉子アナ「毎日、悔しい思い」「膿を出して」
フジテレビ系『めざまし8』(月~金曜午前8時)は20日、タレント・中居正広と同局をめぐる問題を約28分間に渡って取り上げた。MCの谷原章介は神妙な表情で、これまで同問題を詳報してこなかったことを謝罪。出演している社員のアナウンサーも複雑な思いを口にした。
番組では、午前8時8分から17日に行われたフジテレビ・港浩一社長による「定例記者会見」をVTRで振り返った。それが終了すると、谷原が神妙な表情で言った。
「まずはこの問題なかなかお伝えすることができず、申し訳ありませんでした」
頭を下げた後、「今回の問題はとてもデリケートな問題、そして、プライベートの件、守秘義務など、さまざま、我々としても配慮することがあったことも事実ではあるのですけれども、『常々この問題に関しては触れていきたい』。そういう思いは持っておりました」とし、スタジオ展開に入った。
パネルで会見内容を整理。女性がフジテレビ側に被害報告をするも、社として中居に聞き取り調査をしなかったことに触れた。港社長は「女性のプライバシー」などを理由に調査していなかったことを会見で説明したが、コメンテーターの橋下徹弁護士は「フジテレビが報道機関であり、公共性があることを考えれば、踏み込んだ調査が必要だった」との見解を示した。
プロスケーターの村上佳菜子は、参加を記者クラブに限定し、映像撮影もNGにした会見に言及。「いつもは追及する側なので、もう少し、オープンな会見でやってほしかった」などと話し、MCの小室瑛莉子アナは谷原に意見を求められ、率直な思いを語った。
「社員として、徹底的に調査をしてほしいと思います。もし、会社に悪いところがあったとして、その膿を出し切らない限り、報道機関として番組で伝える立場として、自信を持って伝えることができなくなります。報道機関の在り方を考え、自分もできることは会社の中で対応していきたいと思います」
その上で「私の同僚、私自身がSNSで全くの臆測が広がっていて、毎日、悔しい思いでいっぱいです」と胸中を吐露し、「そういう悔しい思いをしないためにも、フジテレビを思う一社員としてもしっかり対応していただきたいと思います」と願った。
そして、情報キャスターの酒主義久アナは涙目で「もどかしいというのが一番です」と言った。
「13年働いてきて1度も『辞めたい』と思ったことはないですし、大好きな仲間がいろいろ苦しんでいる姿を見てきたので、好きな会社を良くするためも調査や説明をしてほしいと思います」
17日に行われた記者会見にいては、フジテレビが「ラジオ・テレビ記者会」の加盟社である新聞社、通信社のみの参加を認めた。NHK、民放には質問のできないオブザーバーとしての参加を認め、映像撮影はNGにした。文字通りの「閉鎖的会見」で各方面から批判が噴出。翌18日から、トヨタ自動車グループ、日本生命、NTT東日本、明治安田生命保険、アフラック生命保険などの大企業が同局へのCM差し止めの動きをみせている。