中村雅俊、“元付き人”小日向文世との共演に感激「俺にとって特別な思い」
俳優で歌手の中村雅俊が17日、都内で行われた映画『サンセット・サンライズ』の初日舞台あいさつに登壇に菅田将暉、岸善幸監督らとともに登壇した。
映画『サンセット・サンライズ』で共演
俳優で歌手の中村雅俊が17日、都内で行われた映画『サンセット・サンライズ』の初日舞台あいさつに登壇に菅田将暉、岸善幸監督らとともに登壇した。
漁師役として出演している中村は、“元付き人”である小日向文世と本作で共演。「タイトルで隣同士で俺と付き人だった小日向の名前が出てくるのが初めてで、俺にとって特別な思いで(見ていた)。俺はすごくうれしくて、最後のタイトルを見たとき、小日向と俺が映っていて」と顔をほころばせると、会場から拍手が送られた。
また、菅田から「小日向さん、中村さんにつなぎを借りパクされたって言っていた」と言われると、思い出したかのように中村が「40何年くらい前、へたしたら50年前なんだけど、あいつでかいつなぎを着ていた。いいつなぎだったから『小日向ちょっと貸してよ』って。それを着てなんかの番組に出てそのまま返さなかった。何十年も経ったとき『あれどうしました?』と聞いてきたから、知らないって。そしたらあいつ『ひどい!』って甲高い声で言っていた」と回顧。菅田は「小日向さん『こんなことあったんだよ』ってうれしそうに話していましたよ」と語った。
楡周平氏による同名小説が原作。都会から移住した釣り好きサラリーマン・西尾晋作と、宮城県・南三陸で生きる住民との交流を描き、また背景にあるコロナ禍の本、過疎化に悩む地方、震災などの社会問題と向き合ったヒューマン・コメディーとなる。
宮城県女川出身である中村は、劇中で宮城弁を披露している。ネイティブであるが現場では練習を積んでいた姿が目撃されていたとの話が出ると、中村は「微妙に違うんですよ、おれは女川で(役は)気仙沼で。しゃべっていてネイティブじゃないなって思って。意外と難しいんですよ」と若干異なるイントネーションに苦労した様子。それでも「デビューから51年。初めて東北弁というか、宮城弁をしゃべらせてもらえた」と喜んだ。
舞台あいさつにはそのほか、井上真央、三宅健、脚本を担当した宮藤官九郎も参加した。