STU48、初選抜19歳に先輩2人が伝える「センター論」 グループの未来へ「歴史をつないでいきたい」
瀬戸内7県を拠点とするアイドルグループ・STU48は、15日に11thシングル『地平線を見ているか?』をリリースした。初選抜でセンターに抜てきされた3期生の曽川咲葵、1期生の石田千穂、ドラフト3期生の中村舞を直撃したインタビューの後編は、“センター論”と8周年を迎えるSTU48の未来について聞いた。
【後編】先輩が伝授…センターを務め上げる秘訣は「自分を大切にして楽しむ」
瀬戸内7県を拠点とするアイドルグループ・STU48は、15日に11thシングル『地平線を見ているか?』をリリースした。初選抜でセンターに抜てきされた3期生の曽川咲葵、1期生の石田千穂、ドラフト3期生の中村舞を直撃したインタビューの後編は、“センター論”と8周年を迎えるSTU48の未来について聞いた。(取材・文=小田智史)
――曽川さんは初選抜でセンターを務めています。今回の選抜はSTU48の公式YouTubeチャンネルで4日間にわたって4人ずつ発表され、センターはYouTube生配信で明らかとなりました。センターである旨を告げる手紙を読み上げる際の涙が印象的でした。
曽川咲葵(以下、曽川)「自分がセンターだと聞いた時の涙の理由は、はっきりとは分かりません(苦笑)。うれし涙でもあり、センターはすごく大きなものだから、手紙に書いてあった『センター』という文字を読む怖さ、これからの不安……、いろんな感情の涙でした。世間は表題曲のセンターを見て評価するイメージがあるので、カップリング(のセンター)とは違った気持ちがありました」
――1期生の石田さんはこれまで表題曲の単独センターを2回、ドラフト3期生の中村さんは昨年6月に発売された1stアルバム『懐かしい明日』のリード曲『愛の重さ』で初の単独センターを務めました。センター経験者として、曽川さんにアドバイスはありますか。
石田千穂(以下、石田)「センターはいろいろな意見が飛んでくるし、それが一番見えやすい場所。全てを飲み込み過ぎず、受け流すくらいの心構えでいいと思います」
中村舞(以下、中村)「大事、大事」
石田「自分を大切にしてやってほしいです」
中村「やっぱり楽しむことが大事だと思います。なかなかない機会なので、緊張している自分も愛して、楽しんでもらえたらきっといい経験になるはずです。私自身、センターをやらせていただいたなかで、どんどん自信がついた気がしますし、いろいろな物事の見方をするようになりました」
曽川「お2人がセンターの時は、本当にステージ上がキラキラしていました。私はいちファンとして、アイドルのパフォーマンスを観るのが好きで、お2人の踊り方が特に好きです。たくさん吸収させていただいて、自分もパフォーマンスがキラキラしているアイドル、センターになりたいです」
2.5期生・3期生の成長を実感「STU48の未来が楽しみ」
――2.5期生の岡田あずみさんが昨年3月に新キャプテンに就任。3期生から曽川さんを含む計5人が正規メンバーに昇格し、STU48はさらにフレッシュさを増した印象です。
曽川「岡田あずみさんはメッセージをいただいたのはもちろんなんですけど、まなざしがずっとやさしくて、心配して常に私の感情を気にかけてくださっています。よく背中をさすられます(笑)。3期生はよくしゃべるし、明るい子が多いと思います。先輩方と同じステージに立たせていただく機会が増えてきたので、思う存分“キャピキャピ感”を発揮していきたいです(笑)」
石田「(副キャプテンの1期生)福田朱里ちゃんが主催している『フクフェス』の番外編で、福田朱里ちゃんと2.5期生・3期生が出たステージを見る機会があったんですけど、初めてファンの方々と同じ目線で後輩ちゃんたちを見て、パフォーマンスがすてきで安心したというか、成長をたくさん感じることができてSTU48の未来が楽しみになりました。その中でも2.5期生は先輩だしパフォーマンスもすごくて、(グループを)引っ張っていってほしいと思います」
中村「私もアイドルフェスで2.5期生・3期生のステージを見たことがあって、いろいろなメンバーがセンターをやって、みんなが作り出す空気からひたむきに頑張っている様子が感じられて、ファンの方の気持ちが分かるくらいグサグサと心に刺さりました。後輩が増え、グループとしてフレッシュになったんですけど、STU48の楽曲の良さとかをつないでいってくれているのがうれしくて。なので、最近のSTU48はいい感じです(笑)」
石田「いろんな子がセンターをやっているのが新鮮だった」
――今回のシングルでは、2期生の内海里音さんも初選抜となりました。
石田「りねたんはお話会のインパクトがすごいです。レーンが隣だったことがあって、りねたんの声しか聞こえないくらいで、来てくださったファンの方と一緒にりねたんを鑑賞しました(笑)。すごく丁寧に、はつらつとファンの方と話していて、人気の秘訣が分かった気がしました。唯一無二の明るさを、ぜひ皆さんに体感して欲しいです」
中村「りねたんはとにかく面白い(笑)。センター発表の生配信でも、初選抜でMCをやりこなしていて、りねたんが出す空気は今までSTU48になかったので、これからもっと明るくなっていくと思います」
石田「1人いるだけで選抜の現場も変わるというか。今までりこち(2期生の工藤理子)がいたからわーって感じだったけど、2人になってパワーアップした(笑)。これからが楽しみ!」
曽川「内海さんは動きとか発言が本当に面白くて、ずっと見ていたいです(笑)。上から目線になってしまっていたら申し訳ないんですけど、お仕事に対してすごく真面目で真剣で、ギャップがある印象。『おはようございます』『お疲れさまです』とか、あいさつがすごく丁寧で、全部がすてきです」
3月・4月に8周年コンサートを開催
――STU48は3月20日に東京ガーデンシアター、4月5日と6日に広島国際会議場・フェニックスホールで8周年コンサートが予定されています。
石田「(2017年3月の)グループの立ち上げ当初からは全く変わったとは思います。今のSTU48もキラキラ輝いていて、大好きです。この8年間のどこかでSTU48を推していた方にも、一回観に来ていただきたいです」
中村「グループとして、8年というのはすごい数字だと思います。歴史がありますし、アルバムも出して、自分たちの楽曲だけでいろいろなライブができるようになりました。あっという間でしたけど、長い期間を過ごしてきたことを考えると、感慨深いです。2.5期生、3期生たちとそれをつないでいきたいと前向きな気持ちです」
石田「8周年コンサートの東京ガーデンシアターは大きな会場なので、1人でも多くの方に足を運んでいただいて、今のSTU48を見てもらうのが目標だね」
曽川「私はまだまだSTU48にお世話になりたいと思っています(笑)。これまですばらしい先輩たちのおかげで8年という歴史があって、いろいろ助けていただいたり、かっこいい背中を見せていただいてきました。追い付きたいと思って頑張っている最中ですけど、長く在籍していたら、いつか先輩方が卒業する日が来てしまう。もし15周年が来たとしたら、自分も大先輩になって、後輩がたくさんいて、でも頼れる先輩は卒業していないという時に、3期生が引っ張っていけるようになっていたらいいなと思います」
――最後に、新センターの曽川さんからファンの方へのメッセージをお願いします。
曽川「『地平線を見ているか?』は昭和歌謡のような曲調で、世界観・空気感が強くてストーリー性もあります。別世界にいるような感覚を味わいながら、たくさん聴いていただけたらうれしいです!」
□石田千穂(いしだ・ちほ)2002年3月17日、広島県出身。STU48 1期生。優しく包み込むような笑顔とアイドルらしさを追求したパフォーマンスでファンを虜にする。お笑い芸人のコントやYouTubeチャンネルを見るのがマイブームで、推しはラランドのサーヤと令和ロマン。
□中村舞(なかむら・まい)1999年4月4日、愛媛県出身。STU48ドラフト3期生。アイドル然としたルックスと少女のような透明感の中にミステリアスさを秘めるグループの中心メンバー。ラーメン次郎の熱狂的ファンである“ジロリアン”を自負し、「アブラマシマシ」がこだわり。
□曽川咲葵(そがわ・さき)2005年8月19日、山口県出身。STU48 3期生。唯一無二の歌声を持ち、新センターに抜てきされた若きホープ。一見クールで物静かながら、時には一発芸やボケをかますなどひょうきんな一面を持つ。麻辣湯をこよなく愛し、自ら腕を振るうこともある。