バッテリィズのエース、M-1決勝2本目で「ネタを飛ばした」と告白 “2秒間の空白”に注目
昨年の漫才日本一決定戦『M-1グランプリ』で2位になったお笑いコンビ・バッテリィズが13日、ABCラジオ『M-1ラジオ~〇〇のチカラ~』(月曜午後11時30分)に出演。一気にブレイクした大会を振り返った。
『M-1ラジオ~〇〇のチカラ~』で言及
昨年の漫才日本一決定戦『M-1グランプリ』で2位になったお笑いコンビ・バッテリィズが13日、ABCラジオ『M-1ラジオ~〇〇のチカラ~』(月曜午後11時30分)に出演。一気にブレイクした大会を振り返った。
進行役で、決勝の審査員を務めた2010年王者・笑い飯の哲夫が、7番手だった出番を待つ間の心境を聞くと、寺家は「令和ロマンが最初(トップバッターで)行った時に、『これ(大会の)構成作家で(高比良)くるま入ってるんじゃないのか? っていう疑いが(出た)』。完璧すぎて」と口にした。「『それやったら2番手、ヤーレンズさんじゃないとおかしいで』って言ってたら、2番手ヤーレンズさん行って」と笑いつつ、「『どうなんねん、この大会』みたいな。最初は『何が起きてるか分かれへん』だったんですけど。だんだん『次行きたくない』ってなってきての、『ちょうどいいとこに行けたな』というのが7番の印象でしたね」と振り返った。
ゲストで2005年覇者のブラックマヨネーズ・吉田敬が「令和ロマンが大爆発して、審査員の点数(850点)がすごく高かったやん。あん時はどんな気持ちやった?」と尋ねると、エースは「やる前から『令和ロマンが(もしも出番が)トップやったら、絶対、点数高いやろうな』っていうのは分かってたんで。冷静は冷静やったですけど、『それにしてもこれ高いな。2番(で次行くの)は嫌やな』って」と回想した。
「1番(は元から)嫌で(令和ロマンの後の)2番も嫌で。そこだけ集中してたんです。『マジでやめてくれ』って」と続けた。吉田は「そこだけ?」、哲夫も「ネタとかじゃなくて?」と反応。エースは「ネタはもう関係なしに」と明かすと笑いが起き、寺家は「その結果、彼は4番目ぐらいで集中力が切れたらしいです」と伝えた。
令和ロマンに、哲夫が審査員9人中の最低となる『90点』を付けたことを吉田が「うれしかった?」と問うと、2人は肯定。哲夫は「漠然と『後半の方でバーンッとはねた人につけなあかん点数もあるやろな』と思って、おとなしめにしたんですけどね」と説明した。
決勝2本目でネタを飛ばしたことを告白
寺家はネタ順について「真空ジェシカさんの次が嫌やった」と言い、“偉人の名言”ネタの選択は「ちょっとだけ僕は迷った瞬間があったんですけど、エースの中では『1本目はあれで』っていうのはずっと決まってました」と話した。エースは「『それしか勝てない』っていう」と最終決戦3組に残るには1択だったとした。哲夫は「『1本目にええの出す』っていうのは昔から定説やったりするからね」といい、「1本目に“鳥人”やって、2本目に“チンポジ”やってる男やから」と笑わせた。
吉田が、実は優勝時にフレーズが出てこず、焦っていた場面があったことを明かした上で「そういう瞬間ってなかった?」と言うと、寺家は大会3日後にエースから「2本目は集中力ゼロだった」と聞いたと告白。エースは「完全に(集中力が)なくなって。最初の(ネタ順を決める)笑神籤(えみくじ)で100から30ぐらいまで減らされて。もう1個、狭い密室(暫定ボックス)に連れて行かれて。狭くなればなるほど、集中力が切れるもんで。最後、待ってる時にゼロになって。だから2本目、僕ちょっとネタ飛ばしてしまって」と打ち明けた。
寺家は“世界遺産”ネタの相方について「『何でお墓そんなでかいねん。俺のおじいちゃん、こんなんやぞ』って結構な熱量でいくんですけど、『何でそんなお墓でかいねん』の後、2秒ぐらい空いて。飛んでて、『俺のおじいちゃんー』って、ちょっと置いてる感じで」と暴露。哲夫は「確かに。何か間(が)あったな」と思い返していた。直前のネタ合わせでも同じ個所でミスしたというエースは「(集中力)ゼロで。『(エンジン)かけろ!』って思ってるんですけど、自分でも。エンジンがかかりきらず終わりました」と明かした。
集中力が高かったら優勝できたと思うかと聞かれたエースは「そんなことは今まで何回もあるんで、もう思わなくなりました」と正直に返答。哲夫は「“集中力ゼロ”に対して冷静やな」とつっこんだ。寺家が3回戦では自身がミスし、そのミスにツッコミを入れたエースに助けられたと言うと、哲夫は「頼もしいアホやな」と感心した。
※高比良くるまの「高」の正式表記ははしごだか