番組開始50年 なぜ『アタック25』が愛されるのか…クイズ自慢の出演者が証言する「テレビの理想形」
クイズ番組『パネルクイズ アタック25』は、1975年4月から放送が始まり、今年で開始50年を迎えた。50年の節目に、各テレビ局のクイズ番組で活躍している芸能人を集めた『パネルクイズ アタック25 Next 人気クイズ番組 夢の共演 SP!クイズ芸能人大会』(BS10にて12日19時~20時55分)を開催。番組史上初となるゴールデン帯(19時~20時55分)での放送となる中、出演者の宇治原史規、大家志津香、富永美樹、岡田圭右に話を聞いた。
12日に『クイズ芸能人大会』が放送
クイズ番組『パネルクイズ アタック25』は、1975年4月から放送が始まり、今年で開始50年を迎えた。50年の節目に、各テレビ局のクイズ番組で活躍している芸能人を集めた『パネルクイズ アタック25 Next 人気クイズ番組 夢の共演 SP!クイズ芸能人大会』(BS10にて12日19時~20時55分)を開催。番組史上初となるゴールデン帯(19時~20時55分)での放送となる中、出演者の宇治原史規、大家志津香、富永美樹、岡田圭右に話を聞いた。
視聴者参加型クイズ番組の決定版として人気を博した『アタック25』。2021年9月に一度終了となるまで、「日曜の昼の顔」として46年続いた言わずと知れた長寿番組である。
『東大王』に出演していたフリーアナウンサーの富永美樹は、「子どもの頃からクイズが好きで、いつか出たいなと思いながら見ていたクイズ番組の1つでした。小学生の私に『約50年後に出るよ』と伝えてあげたい(笑)。50年続くのは凄い。いろんな番組に携わってきましたが、(50年の)重みを感じます」と笑顔で語った。
元AKB48メンバーでタレントの大家志津香は、「テレビで観ていた感じは、知識がないとダメなクイズ番組というイメージ」と前置きしつつ、「私はどちらかと言うと閃きとか謎解きっぽい方が得意なので大丈夫なのかなと思いましたけど、勉強ができない人でも見て一緒に参加できる番組だと思いました」と感想を述べた。
京都大出身で、数々のクイズ番組出演歴を誇るお笑いコンビ・ロザンの宇治原史規は「(番組開始から)50年、自分の年齢(48歳)よりも上なので、自分の親が見ていた番組。両親もクイズ番組が好きで、両親が見ていた番組、しかもスペシャルに自分が出れるなんて」と感慨深げに語り、「オールジャンルで幅が広いので、実はクイズ番組として難しい。ハイレベルで、なおかつ誰でも参加できる、クイズとしてのパッケージはすごいと前から感じていた。誰でも楽しく見れると思う」と視聴者に勧めた。
また、お笑いコンビ・ますだおかだの岡田圭右は、「昔の関西だと(ABCテレビとテレビ朝日系の)『新婚さんいらっしゃい』、(テレビ朝日系の)『アタック25』があって、これぞ昭和の日曜日、という感じでした」と回想。「テレビ1台を家族で見るような。テレビの一番理想な形を『アタック25』は持っていて、今もなお誰もが見れる。テレビの原点とも言える、家族全員で見れる数少ない番組の1つなので、テレビ界のためにもこれからも何年も続いて欲しい」と思いを馳せた。
『アタック25』の“真の鍵”はパネルの取り方
『アタック25』と言えば、赤・緑・白・青と4色の解答席に座った出場者が25枚のパネルをかけて早押しクイズで競い合う形式が特徴。正解すると、25枚のパネルのうち1枚を選んで自分の色に変え、オセロゲームの要領で他の色をはさんで色を変える。
パネルが残り5枚になったところで「アタックチャンス」。正解すると、パネルを1枚取ったあと、今後の展開に有利だと思われるパネル1枚を消すことができる(消したパネルは誰でも取ることができる)。パネルの取り方をマスターすれば、『アタック25』を制することにつながると言ってもいいほど重要だ。
富永が「すごく戦略的ですよね」と語れば、宇治原も「やっぱり(パネルは)角、周りからがのちのち効いてくる。ただ、今回(スペシャルルールで正解するとパネルを1枚消せるアタック)ロストというのがあって、アタックチャンスと合わせたら、大逆転もある。先に角を取ると、そこは取られる可能性が出てくる(ので)難しい」とうなった。
岡田は「ファンが多い番組だから、なんでそこ(のパネル)を取るんだと思う人もきっといるでしょう(笑)。なかなか奥が深い!」とコメント。富永も「そこが他のクイズ番組とは一番違うところですよね。普通のクイズ番組は正解を重ねていけば勝てる。でも、『アタック25』は正答数はそこまで変わらなくても、パネルの取り方で大差が付いたりする。このクイズはどうパネルを取るかが大命題のクイズ番組だと思います。やってみたらその怖さがよく分かる」と感想を口にした。
パネルの取り方に関して、宇治原は記憶に残っているシーンがあるようで、「(初代司会者の)児玉清さんが、一般の方が出ている(回の)時に、パネルの取り方に対して『なぜ!』と言ったのを覚えています(笑)」と回想。岡田も「児玉さんは全部(頭の中にパネルの取り方が)入っているからね」と、司会者も戦略の重要性を十分に理解している立場であることに触れていた。