ザック・セイバーJr. AEWからの刺客リコシェを完封 2日連続勝利で「日本での防衛を最優先に考えたい」

1月5日、東京ドームにて新日本プロレスがアメリカの巨大団体・AEWとの対抗戦の様相を呈した「WRESTLE DYNASTY」を開催。メインイベントでは、前日1.4東京ドーム大会で海野翔太を相手にIWGP世界へビー級王座を防衛したザック・セイバーJr.が、久々の新日本参戦を果たすリコシェを挑戦者に迎え撃つ。かつてはJr戦士としてウィル・オスプレイと名勝負を繰り広げたリコシェが、どのようなヘビー級の戦いを見せるのか。

2日連続で東京ドームのメインを締めたザック【写真:(C)新日本プロレス】
2日連続で東京ドームのメインを締めたザック【写真:(C)新日本プロレス】

リコシェが先制するも徐々にザックが王者の貫禄見せる

 1月5日、東京ドームにて新日本プロレスがアメリカの巨大団体・AEWとの対抗戦の様相を呈した「WRESTLE DYNASTY」を開催。メインイベントでは、前日1.4東京ドーム大会で海野翔太を相手にIWGP世界へビー級王座を防衛したザック・セイバーJr.が、久々の新日本参戦を果たすリコシェを挑戦者に迎え撃つ。かつてはJr戦士としてウィル・オスプレイと名勝負を繰り広げたリコシェが、どのようなヘビー級の戦いを見せるのか。

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 試合は先に入場していたリコシェは、ザックがリングサイドに来たところで急襲。いきなり高度な空中弾で勝負に出る。しかし、IWGP世界ヘビー最多防衛隊記録がかかっているザックも負けられない。場外でムーンサルトアタックを狙ったリコシェの首をキャッチし、エプロンでネックツイスト。その後はブリッジ式インディアンデスロックからチキンウィングアームロックにつなぐ複合技でリコシェのあらゆる関節を破壊していく。

 しかしリコシェもスワンダイブ式の立体的な攻撃に活路を見出し、簡単にはザックにペースをつかませない。新日本ジュニアを席巻していた時代の技を織り交ぜつつ、ザックを翻弄(ほんろう)していき、その中でパワーあふれるデスバレーボムでザックを追い込む場面も。そして圧巻はスリー・アミーゴスをエプロンでの一撃を挟んで決めた場面。リコシェ自身も大きなダメージを負ってしまったが、ザックの動きがこれで止まってしまう。

 場外カウントアウトぎりぎりで戻ったリング内に戻った二人は、エルボースマッシュの打ち合いに。この攻防はザックが制すも、リコシェがカウンターの顔面蹴りで逆転。しかしトップロープ上で反撃したザックは雪崩式ザックドライバーを発射。その後はザックによるリコシェの腕破壊劇場になるかと思われたが、リコシェもベルディゴ、シューティング・スタープレス、そして再びベルディゴで反撃。そして630°スプラッシュを放つも、ザックが避ける。

 ナックルを放つリコシェにブーイングが飛ぶも、一瞬のスキを突いたザックは関節技地獄へ……20分57秒、ザックがクラーキーキャットでリコシェからギブアップを奪い、4度目の防衛に成功した。試合後ザックは「新日本は最高のプロレス団体。愛しているし、未来は明るい。皆さん、本当にありがとうございました」とマイクし、バックステージへと消えた。

 試合後バックステージでザックは「今日、こうやって勝つことができた。悪夢のような試合になるかと思ったが、勝ち切ることができた。これで自分のプロレスラーとしての夢であった、トーキョードームで2日連続勝利を上げるという目標が達成することができた。ただ1勝ではなく、2連勝。これが何よりも大事だったんだ」とコメント。また「このIWGP世界ヘビーのベルトに関しては、日本国内で知名度を上げ、価値を上げていくっていうことも大事だと思っている。(ジョン・)モクスリーもどうしているかわからないけれども、まずはこのベルトのステータスを上げること。日本での防衛を最優先に考えたい」と今後の展望を語った。

 一方のリコシェ「正直、今は何を言ったらいいかわからない。俺のキャリアで最大の試合に負けたところ、こんなところで見世物のようにされて、何か話せっていわれても話せるわけなんかない。勝てると思っていたんだけど……これまでにないほど充実していたんだけどダメだった。ここで負けて、また最初に、いやゼロに戻ってトレーニングをし直さないといかないのかな。そして次こそは、IWGP世界ヘビー級のベルトを絶対に腰に巻いてみせる」と雪辱を誓った。

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