Mrs. GREEN APPLEがレコード大賞連覇達成 『ライラック』で史上9組目、バンドでは初の快挙で感極まる「胸がいっぱい」
結成11年の3人組バンド・Mrs. GREEN APPLE(大森元貴、若井滉斗、藤澤涼架)が30日、日本レコード大賞2連覇を達成した。TBS系は同日、東京・初台の新国立劇場から『第66回 輝く!日本レコード大賞』(午後5時30分)を生放送。同バンドは昨年の『ケセラセラ』に続き、『ライラック』で大賞を獲得し、レコ大史上9組目、バンドでは史上初の快挙を成し遂げた。Creepy Nutsの『Bling-Bang-Bang-Born』も有力候補だったが、同曲との争いを制した。
Creepy Nuts『Bling-Bang-Bang-Born』との争いを制して
結成11年の3人組バンド・Mrs. GREEN APPLE(大森元貴、若井滉斗、藤澤涼架)が30日、日本レコード大賞2連覇を達成した。TBS系は同日、東京・初台の新国立劇場から『第66回 輝く!日本レコード大賞』(午後5時30分)を生放送。同バンドは昨年の『ケセラセラ』に続き、『ライラック』で大賞を獲得し、レコ大史上9組目、バンドでは史上初の快挙を成し遂げた。Creepy Nutsの『Bling-Bang-Bang-Born』も有力候補だったが、同曲との争いを制した。
司会の安住紳一郎アナウンサーが大賞決定を発表すると、若井が大森の肩を抱いた。感無量の面持ちで立ち上がった3人は頭の下げながらステージへと向かった。
大森は大賞の盾を受けて、再び礼。司会の俳優・川口春奈から「2年連続大賞受賞、おめでとうございます。お気持ちを」と聞かれ、声を上ずらせていった。
「今年は本当にたくさん勉強をさせてもらった年でした。すごく胸がいっぱいです。ありがとうございます」
安住アナが「5か月連続で作品を発表するなど、プレッシャーがあったと思います」と問うと、「そうですね。作家としての進化を問われていました。自分で決めたことですが、有意義でメンバー、スタッフにも支えられて、楽しい1年でした」と率直に振り返った。そして、若井、藤澤もファンへの感謝を口にして、『ライラック』を披露。大森は歌い出しで「レコ大!」と叫ぶアドリブを入れ、客席を盛り上げた。
Mrs. GREEN APPLEが、細川たかし、中森明菜、安室奈美恵、浜崎あゆみ(3連覇)、EXILE(3連覇)、AKB48、三代目 J SOUL BROTHERS、乃木坂46に続く2連覇達成。バンドでは初連覇でレコ大史に名を刻んだ。
同曲は今年4月に放送開始のテレビ東京系アニメ『忘却バッテリー』のオープニングテーマとなり、ファンの心をつかんでいった。7月17日公開のビルボードジャパンホット100で1位になり、同バンド最速でストリーミング再生回数3億回を突破した。文字通り、『ケセラセラ』をも超える大ヒットとなった。同曲を作詞作曲した大森は「全世代の青春ソングをテーマに作りました」と明かした。その狙い通り、「♪感じた事のない クソみたいな敗北感も どれもこれもが僕を つき動かしてる」などの歌詞が中高年の男性に刺さっていた。
Mrs. GREEN APPLEは高2で同級生だった大森、若井ら4人で2013年に結成。すぐに藤澤が加わって5人体制になった。15年にはメジャーデビューを果たすも、20年7月に活動休止。2人が脱退し、約1年8か月の休止期間をへて、22年3月に「フェーズ2(第2局面)」として活動を再開した。そして、23年に『ケセラセラ』などが大ヒット。日本を代表するバンドとなり、今年もその地位を揺るぎないものにした。
そして、放送が終了した後に大森は盾を抱えながら言った。
「昨年も非常に重たい賞でしたが、今年はより重たかった気がします。精いっぱい精進します」
謙虚さを忘れない3人は来年、浜崎あゆみ、EXILEしか達成していない3連覇を懸け、また新たな歩みを始める。