Hey! Say! JUMP、グループ初の無線制御ペンライト&過去最多の電飾でファン魅了 山田涼介が演出担当
Hey! Say! JUMPが、ニューアルバム『H+』を引っ提げたツアー「Hey! Say! JUMP LIVE TOUR 2024-2025 H+」の東京公演を東京ドームで29日に開催した。さまざまな仕掛けを取り入れた演出とともに人気曲や最新曲を披露し、ファンをくぎ付けにした。
全国4都市10公演で46万人の動員予定
Hey! Say! JUMPが、ニューアルバム『H+』を引っ提げたツアー「Hey! Say! JUMP LIVE TOUR 2024-2025 H+」の東京公演を東京ドームで29日に開催した。さまざまな仕掛けを取り入れた演出とともに人気曲や最新曲を披露し、ファンをくぎ付けにした。(取材・文=水谷賀奈子)
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日常×違和感をDARK&POPに表現したアルバル『H+』を引っ提げた本ツアーは、アルバムのコンセプトからコンサートの細部にいたるまでの演出をメンバーの山田涼介が担当した。12月14日の愛知公演を皮切りに、全国4都市10公演で46万人の動員を予定している。
開演時間の午後5時になり、アルバム曲『DARK HERO』が流れ始めると、メインステージを覆い隠すようにかけられた大きな白幕がバサリと落ちた。実際にメンバーも乗ることができる高さ14メートルのメリーゴーランド、ジェットコースターのレールや観覧車、ピエロの顔など、廃墟の遊園地をモチーフにしたDARK&POPで不思議な世界に迷い込んだかのような没入感の高いセットがあらわに。それらのセットに散らばったメンバーが空中のトラス(骨組み)に乗ったり、手をかけてぶら下がったりと、ド派手に登場した。黒とメンバーカラーがあわさった衣装に身を包んだメンバーの顔がスクリーンに映し出されると、ファンの歓声がドームに響きわたった。
続く『ウラオモテ』では、メンバーがそろったダンスを披露すると同時に、今回グループとして初めてオリジナルグッズに導入した無線制御型ペンライト「FreFlow(フリフラ)」によってアリーナとスタンド席をウェーブするような光の演出を作り上げた。
中島裕翔が「会いたかったか! いくぞ!」とファンをあおると、『サンダーソニア』のイントロが流れる。ステージの左右に分かれたメンバーはフロートに乗り込み、会場全体をめぐり、ファンと“あいさつ”をかわした。
手でハートを作る振り付けで人気の『DEAR MY LOVER』は、山田のこだわりが詰まった演出がさらに際立つ一曲に。約4000灯(フロート、星球ふくむ)のメインセット電球、約2500メートル(フロート含む)のメインセットテープライト、約750メートルの花道電飾という過去最多のセット全体を彩る電飾によって、会場が華やかに照らされると、ファンからは「お~!」と声が上がった。
2ndブロックに入ると、デニム素材にスパンコールをあしらったセットアップに衣装チェンジしたメンバー。ムービングステージに乗り込んで披露したのは『She’s Amazing』だ。『シアティカ』では、メンバーカラーのレーザー照明が会場をかけめぐり、8人を照らし、シンプルな衣装とカラフルな演出というギャップでファンを魅了した。
MCタイムに入ると、ライブにおける“気合いの入れ方”の話題に。有岡大貴が「涙袋復活しとるやん!」と、山田の「ライブの時だけ姿を表す涙ボクロ(メイク)」に注目。スクリーンに山田の顔のアップが映し出されるとファンは歓声をあげた。さらに、高木雄也の久々の茶髪については、有岡が「本当は銀髪にしようとしたんだけど、八乙女(光)さんが銀髪にするからやめたんだよね」と代わりに告白。高木が「そうそう。大人だから譲った!」と“どや顔”で答えると、会場は笑いに包まれた。
着ぐるみ衣装でパフォーマンス
後半は、『最後の涙』からスタート。MCの終わりから「緊張する」と漏らしていた伊野尾慧によるピアノ伴奏と彼らのしっとりとした歌声で切なくもあたたかい空間を作りあげた。無事にピアノを引き終えた伊野尾がカメラ目線で笑顔を見せると、会場からは拍手が沸き起こった。
4thブロックでは、2019年のツアー『PARADE』ぶりに、愛と平和の妖精「じゃんぷぅ」が登場した。じゃんぷぅ待望の新曲となるアルバム収録曲『Cheer!』では、ゴールドのポンポンを手に持った8人が今回のためにアレンジされた着ぐるみ衣装でパフォーマンス。
また、ハッピーで楽しい曲だけではなく、Hey! Say! JUMPのライブ定番曲『ファンファーレ!』も着ぐるみ衣装で披露すると、思わずファンがざわつく場面も。
5thブロックに入るとメインステージのセットが中央でパックリと割れ、8.5メートルの巨大なシャンデリアと照明によって「H」が浮かび上がる全長16メートルの「H+やぐらムービングステージ」が登場。黒を基調とした衣装に着替えたメンバーが上下左右と縦横無尽に光を放つ照明に包まれ、ムービングステージの上でパフォーマンスするのは『群青ランナウェイ』だ。これまでとはガラリと雰囲気を変えてラストスパートをかけていく。
続く、グループとしても新境地のダンスナンバーとなったアルバム曲『Donkey Gongs』では歌詞やダンスの動きに合わせて切り替わる照明と炎の演出もあり、会場の盛り上がりは最高潮へと達した。
花道を歩きながら『明日へのYELL』『我 I Need You!』などを披露した後に、8人はゴールドに輝く衣装姿に。雪が舞う映像を背に、『White Love』をオーケストラバージョンで歌唱した。
そして、知念侑李が「僕達が歩んできた17年間を感じながら聞いてください」とファンに語りかけると『UMP』のイントロが流れた。力強さが感じられるメロディー、熱い思いのこもった歌詞、彼らの一糸乱れぬダンスをかけあわせて、観客の心を揺さぶった。
本編が終了するが、鳴り止まない「JUMPコール」に8人が再び登場。フロート、花道、そしてメインステージすべてを駆使して『また、あした』『Dreams Come true』などを披露した。会場全体を見わたしながらのパフォーマンスすることで、最後までファン一人ひとりに感謝の気持ちを届けていた。
※高木雄也の「高」の正式名称ははしごだか