人力舎所属のお笑いコンビ・ドランクドラゴンの鈴木拓が19日、木曜レギュラーを務めるMBSラジオ『アッパレやってまーす！』（月～木曜午後11時30分）に出演。サンミュージック所属の鳥居みゆきと共に“吉本興業ルール”の影響を受けた「先輩が後輩におごる」文化に不満をもらした。

　吉本の養成所・NSCを基準にした芸歴の数え方や「他事務所」呼びに「お前ら中心で回ってると思うなよ」と本音を爆発させる鈴木。その舌鋒は止まらず、「“神保町花月”とか勝手に言いやがって。“全員知ってると思うなよ、バカ”と思って」と言い放った。鳥居が「吉本さんが（収入にかかわらず）上（先輩）から下（後輩）におごるシステムを作ったせいで、ちっちゃい事務所の“おごられてないのに下におごんなきゃいけない”みたいなのが生まれてくるんです」と発言すると、鈴木は「そう。おごられたことないんだから」と共感。鳥居が「文化だけ広めちゃってるから」と言うと、鈴木は「“えっ、おごんないんですか？”みたいなノリになるんですよ。それ、お前たちのわけのわかんない文化をこっち側にもってきてるだけで、こっち側はそんな文化ないから」と不快感を示した。

　鳥居が「私おごってもらったことないよ。スギちゃんとかダンディ（坂野）さんとかに」と明かすと、鈴木は「オレもアンタッチャブルさんにおごってもらったことない」と続いた。笑いが起きる中、「アンジャッシュにも」と付け加えた。

　ワタナベエンターテインメント所属のビビる大木は「ここ数年は“40歳を過ぎた人にはおごらない”ってルール、自分に決めたの。40過ぎて自分で払えないようなヤツにオレおごらないって」と打ち明け、「ダメだよ。40で“おごってくんないんですか？”って言うヤツは」と指摘。「“自分の分は自分で出して”って言う。（行くときに）“お前の分は出さないけどいいね”って言うよ。“40過ぎてんだから自分で出して”っていう」と明かした。「“そんならいいです”っていう人もいる。そういうヤツに”なんだろうな”って思っちゃうじゃん」とし、「変なそういう“悪しき習慣”だけを持ち込んでくると、そういうのがいる（出てくる）んですよ」と嘆いた。

　鳥居は「“文化なんで”っていう顔してくるんですよ、後輩の方が」と言うと、鈴木が「後輩におごったヤツをすげえ美談で言うのよ、向こう（吉本）は」と明かした。鳥居が「あっちはね」と続き、大木も「そうそう」と肯定。鈴木は「ロッチの中岡君と2人で飯食ってたとき、吉本のしずるの池田君いたときに、“お会計は後輩の池田君が払うんで”って走って逃げたんですよ」とクズエピソードを披露。ここはブーイングを浴びた。大木は、吉本ルールが広まり「テレビ見てる人が“おごんない先輩がせこい”みたいな雰囲気で言い出すんだよね。それ嫌だよね」と話すと、鈴木は即、賛同した。

　TOKIOの城島茂は「ウチ（の事務所）で言うと、東山（紀之）先輩がたまたま一緒になったときに“もう払っといたよ”みたいな。“先輩、そんな。申し訳ないです”“いいよ。ゆっくりしてな。どうも、ウチの城島がお世話になってまして”ってほかの方にも」と明かし、「なんか（そういう）文化が。僕はそういうこと言わないですよ」とした。大木は思わず「かっこいいね」と話したが、鳥居は「美談言った」と不満そうだった。

　その後、時間を置くと、鈴木は「吉本を敵に回しちゃったじゃない」と後悔。鳥居が「（吉本は）あこがれですよ」とひょう変すると、鈴木も「あこがれですよ。我々、吉本みたいにね、後輩におごりたい」と前言撤回した。