異色の“お昼寝系”Suupeas誕生の裏側 過去のバンド仲間と再集結で目指す新たなカタチ
音楽ユニット・Suupeas(すーぴーず)は、“お昼寝系”をコンセプトに活動を続ける2人組だ。ガールズバンド・たけやま3.5で活動を共にした、ひなぷ(武田雛歩)とはるぽんが再タッグで結成され、9月3日の睡眠の日にデビューした。そんな2人へインタビューを実施し、ユニット結成の経緯や2人の関係性について話を聞いた。
9月3日の睡眠の日にデビューしたSuupeas
音楽ユニット・Suupeas(すーぴーず)は、“お昼寝系”をコンセプトに活動を続ける2人組だ。ガールズバンド・たけやま3.5で活動を共にした、ひなぷ(武田雛歩)とはるぽんが再タッグで結成され、9月3日の睡眠の日にデビューした。そんな2人へインタビューを実施し、ユニット結成の経緯や2人の関係性について話を聞いた。(取材・文=中村彰洋)
――“お昼寝系”という聞き慣れないコンセプトになりますが、どのような経緯でここに至ったのでしょうか。
ひなぷ(武田雛歩)「これからユニットをどうしていこうかと考えていた頃に、はるぽんやスタッフさんと代々木公園でピクニックをしたんです。その時にお昼寝をしている幸せそうな表情の人たちを見て、それがそのままコンセプトになりました(笑)」
――なぜ、ピクニックだったのでしょうか(笑)?
ひなぷ(武田雛歩)「作戦会議です(笑)」
はるぽん「私はまだ、上京2日目でした。楽しかった~」
――はるぽんさんは、2022年6月にたけやま3.5を卒業、そこから解散までの約2年間はひなぷさんが1人でグループ活動を続けてきましたが、なぜこのタイミングでの再タッグとなったのでしょうか。
ひなぷ(武田雛歩)「1人で2年間、たけやま3.5の活動をしている中で、『誰かともう1回音楽をまた新しくチャレンジしたい』と私からマネジャーさんたちに伝えました。新しいものを始める時に、はるぽんがいてくれたらすごくうれしいなと思って、私から声をかけさせてもらいました。
離れている間も、遊んだりしていて、変わらない距離感で仲は良かったんですけど、仕事の話は1度もしたことがなかったので、すごく緊張しましたし、勇気が入りました。意を決して2人でいる時に話してみたら、『いいよ、やりたい!』と言ってくれて、そこからトントン拍子に進んでいきました」
――その話をもらった時はいかがでしたか?
はるぽん「たけやまを卒業してからの2年間、バイトの経験すらもなかったので、いろんなバイトを経験しました。ちょうど『次は何しようかな』と思っている時だったんです。たけやまをやめた後も、ギターを始めたり、趣味で音楽をやっていました。ひなぷ(武田雛歩)ちゃんとも海で弾き語りをしたことがあって、その時に『一緒に音楽やるの楽しいな』と思っていたんです。その後に、その話をもらったので、『ぜひ!』となりました」
バンド時代とは曲調もガラリ「まだ私たちもてんやわんやしています(笑)」
――たけやま3.5時代の曲調とはガラリと変化していますね。
ひなぷ(武田雛歩)「まだ私たちもてんやわんやしています(笑)。ボカロがもともと大好きだったので、個人的にすごく好きなジャンルの曲なんです。このコンセプトで始めることができてうれしかったです」
はるぽん「私はボカロ曲は全く聞いてこなかったので、ひなぷ(武田雛歩)ちゃんにも教えてもらいながらいろいろ勉強しました。そのおかげで目覚めましたね(笑)。『なんで今まで聞いてこんかったんやろ?』ってぐらいハマってます」
――はるぽんさんは“サンプラー使い”を担当されていますね。
はるぽん「ギターも弾くし、サンプラーも扱って、踊るみたいな(笑)」
――サンプラーを使ったことはありましたか?
はるぽん「存在も知らなかったくらいです」
ひなぷ(武田雛歩)「でも今は、結構使いこなしてますよ。会話する時にも使ってます(笑)」
はるぽん「話すの苦手なので、便利なんですよ(笑)」
――今まではバンドだったため、振り付けもなかったと思います。今回初挑戦になりましたね。
ひなぷ(武田雛歩)「実はそこに1番苦戦しています。でも、振付師の方に教えてもらいながら、とにかく練習しています」
――コンセプトも含めて斬新ですよね。
ひなぷ(武田雛歩)「そうですよね。新しいことばかりです」
はるぽん「私も踊ったり弾いたりで忙しいんですけど、楽しいです。ファンの方もヘアバンドをつけて踊ってくれたり、かわいいです。グッズも出したいです!」
久々に一緒のステージに立った2人「やっぱり安心感が違います」
――すでにステージでのパフォーマンスも経験しましたが、いかがでしたか。
ひなぷ(武田雛歩)「曲調などもかなり変わったので、今までついてきてくれたファンの方がどうなるのかなと不安もあったのですが、ヘアバンを買って、振りを完コピしてくれてる方々もいらっしゃって、本当にうれしかったです」
――はるぽんさんは久々のステージとなりましたね。
はるぽん「楽器もサンプラーも全部が初めて。学びの毎日で楽しいです。ステージも不安でしたが、ファンの方も『楽しかったよ』と言ってくれて、すごく自信にもなりました」
――約2年ぶりに一緒にステージに立ってみていかがでしたか。
ひなぷ(武田雛歩)「やっぱり安心感が違います。本当にはるぽんで良かったなってライブをしながら、改めて思いました」
はるぽん「しゃべらなくても心で通じ合えているみたいな感覚になりましたね」
――2人がタッグを再び組むことを発表した際に、反響などはありましたか。
ひなぷ(武田雛歩)「たけやまのラストライブで発表したのですが、その時に聞いたことないぐらいの声がライブ会場で響いて、『すごっ!』ってなりました。もう1回メンバーと何かやることを喜んでくれてうれしかったですね」
はるぽん「自分が求められているのか、覚えてくれとんのか、すごく不安だったのですが、SNSで発表した時にたくさんの声をいただいて安心しました。うれしかったです」
――Suupeasとしての今後の展望を教えて下さい。
ひなぷ(武田雛歩)「まだSuupeasでは2曲しか出していないのですが、今後も短いスパンでたくさんの曲は出していく予定です。コンセプトは統一していますが、次の楽曲も全然違った曲調になっているので、楽しみにしていてほしいです。
近いうちにワンマンライブもできたらなと思っています。私の夢は、みんなで踊ることなんです(笑)。毎曲にかわいい振り付けがついているので、それをぜひ覚えてもらって、会場でみんなで踊りたいです(笑)」
はるぽん「曲もコンセプトも今までにない形なので、たくさんの人に知ってもらいたいです。個人的には、たけやまの時、Zepp DiverCityで無料ライブをやって、たくさんの人に来てもらえましたが、次はSuupeasとして、チケットを販売したうえで、埋めれるようになりたいです」
――最後にファンにメッセージをお願いします。
ひなぷ(武田雛歩)「私たちの音楽を広めていきたいので、みんなも聞くだけじゃなくて、一緒に踊ったり歌ったりして、私たちの世界観をぜひ楽しんでください!」