GACKT、『新・暴れん坊将軍』徳川宗春役で降臨 松平健と初共演「“誉れ”ですね」
歌手のGACKTが17年ぶりに復活を遂げる、松平健主演のテレビ朝日系『新・暴れん坊将軍』(土曜午後9時)に特別出演することが18日、発表された。将軍の座を狙う、尾張藩第七代藩主・徳川宗春役で降臨する。
黒ずくめの上にド派手な羽織をまとい、1メートル超もある長い煙管をくゆらす
歌手のGACKTが17年ぶりに復活を遂げる、松平健主演のテレビ朝日系『新・暴れん坊将軍』(土曜午後9時)に特別出演することが18日、発表された。将軍の座を狙う、尾張藩第七代藩主・徳川宗春役で降臨する。
1978年から2003年にかけて放送され、日本のテレビドラマ史に名を刻む大ヒットシリーズとなった、『暴れん坊将軍』。八代将軍・徳川吉宗(松平健)が貧乏旗本の三男坊・徳田新之助、通称“新さん”として庶民の暮らしにまぎれながら、江戸にはびこる悪を討つ痛快時代劇。
令和によみがえる『新・暴れん坊将軍』は、吉宗の治世となってから二十有余年を経た江戸の町が舞台。オリジナルシリーズでは若き将軍だった吉宗もいよいよ、世継ぎ問題に直面することに……。というのも、嫡男の家重(西畑大吾)は病のため右腕と顔に麻痺があり、廃嫡を望む声も少なくなかった。しかし、新之助として町に出た吉宗はある騒動に遭遇し、洋剣“レイピア”を華麗に操る男と出会う。
商家の三男坊“徳長福太郎(とくなが・とみたろう)”を名乗る彼こそ、ほかならぬ息子・家重で……!? いったい家重に何が起きたのか。やがて吉宗と家重の間に横たわる深く切ない確執が思いもよらぬ波乱を生み、巨大な陰謀が将軍家に襲いかかって。そして、その混乱に乗じてGACKT演じる徳川宗春の野心が牙をむくことに。
徳川御三家の筆頭格“尾張徳川家”の当主を務める、宗春。“民のためには派手に楽しむことこそ肝要”という信念を持つ彼は、自らが治める尾張藩の城下に芝居小屋などの遊興施設を置き、広く歌舞楽曲を許すなど、吉宗の倹約政策をことごとく無視。その豪儀なさまが耳目を集め、市井では吉宗よりも将軍にふさわしいという声も上がっている人物。
また、“かぶき者”として知られる宗春はファッションでも異彩を放ち、黒ずくめの上にド派手な羽織をまとい、1メートル超もある長い煙管をくゆらす……というゴージャスっぷり。
本作で松平と初共演をはたしたGACKTは、「『暴れん坊将軍』は僕自身、昔からよく拝見していましたので、その作品で健さんと共演できるのは“誉れ”ですね。大変、光栄に思っています」と、リスペクトを胸に現場へ。松平の威厳あふれる演技を目の当たりにし、「17年ぶりの復活でありながら、変わらず全身にパワーがみなぎっていてスゴイなと思わされました」と、尊敬の念をさらに強くしたことを明かした。
GACKTが三池崇史監督作品に参加するのは、映画『BLUE FIGHT ~蒼き若者たちのブレイキングダウン~』(2025年1月公開)に続いて、2度目。かねてから三池ワールドに魅せられ、映画出演も念願だったというGACKTは、本作のオファーにも「三池さんの作品なら喜んで…」と多忙なスケジュールを調整して東映京都撮影所に駆けつけたと告白。「作品世界の中でアクセントとなるような、見る人を飽きさせない存在であることを求められていると思うので、そこはしっかり役割をはたしたい」と意気込み、三池イズムがさく裂する『新・暴れん坊将軍』の世界で、“麗しさ全開”で“かぶいて”いる。
GACKTはまた、「若い人たちにも時代劇って面白いんだなと思ってもらえるきっかけになればうれしい」とメッセージを呼びかけた。
時代劇を「“面白い”と感じてもらえたら」
――『暴れん坊将軍』が令和に復活しますが、作品にはどのような印象をお持ちでしたか。
「『暴れん坊将軍』には、松平健さんの立ち回りが豪快かつ爽快で、年月を重ねても腕が落ちない…という不思議な世界観が魅力的だな、という印象を持っていました。オファーをいただいた際は、ついに“あの名作が復活するのか!”と衝撃を受けました」
――松平健さんと共演されていかがでしたか。
「松平さんとは今回、初めてお会いしました。共演をとても楽しみにしていましたが、17年ぶりの復活でありながら、変わらず全身にパワーがみなぎっていてスゴイなと思わされましたね。『暴れん坊将軍』はボク自身、昔からよく拝見していましたので、その作品で健さんと共演できるのは“誉れ”ですね。大変、光栄に思っています」
――三池崇史監督が手がける時代劇に参加するにあたって思っていたことは。
「三池作品は、カメラ割りにしてもストーリー展開にしても独特です。本作は時代劇ですが、テンポ感もよく、どんな作品になるのかなという期待が大きいですね。今までの時代劇と三池さんの考え方はだいぶ違うところはあると思いますが、若い人たちにも時代劇って面白いんだなと思ってもらえるきっかけになればうれしいです。今回、“三池さんの作品なら喜んで”という形でオファーを受けたので、自分のやるべきことをしっかり全うしたいと思っています。『暴れん坊将軍』という作品世界の中でアクセントとなるような、見る人を飽きさせない存在であることを求められていると思うので、そこはしっかり役割をはたしたいですね」
――衣装もド派手ですが、徳川宗春という役柄についてはどのようにとらえていますか。
「宗春は非常に“かぶいて”いて、独自の思考で生きる人間。長すぎる煙管もド派手な衣装も、型にハマらない彼の生き方の表れだと思います。とても面白い人物だと思いますし、ボクに合っているなとも感じています」
――視聴者のみなさまにメッセージをお願いいたします。
「17年ぶりに『暴れん坊将軍』が帰ってくるのは、ボクにとっても非常にうれしいこと。世代によってはご存知ない方もいるかもしれませんが、この作品を見て“時代劇って面白い”と感じてもらえたらうれしいです。また、近年、時代劇の数が減ってることもあり、ご年配の方々にとっても、大変喜んでいただける作品だと思います。お正月をご家族で過ごす中、お子さんからご年配の方まで一緒に見て楽しんでいただけたらうれしいですね」