FANTASTICS木村慧人、格闘ドラマで肉体改造 筋肉6キロ増で「Tシャツがピチピチに」

ダンス&ボーカルグループ・FANTASTICSの木村慧人(25)がMBS連続ドラマ『レッドブルー』(12月17日スタート、MBS:火曜深夜0時59分/TBS:火曜深夜1時28分)に主演している。同ドラマは格闘技を通じて心身ともに成長する若者たちの物語で、木村は主人公・鈴木青葉を演じるために体重を6キロ増やす徹底した筋トレや食事制限、格闘技の練習を通じて肉体改造した。

体重を6キロ増やす肉体改造を行った【写真:矢口亨】
体重を6キロ増やす肉体改造を行った【写真:矢口亨】

MMAに挑戦する主人公・鈴木青葉を熱演

 ダンス&ボーカルグループ・FANTASTICSの木村慧人(25)がMBS連続ドラマ『レッドブルー』(12月17日スタート、MBS:火曜深夜0時59分/TBS:火曜深夜1時28分)に主演している。同ドラマは格闘技を通じて心身ともに成長する若者たちの物語で、木村は主人公・鈴木青葉を演じるために体重を6キロ増やす徹底した筋トレや食事制限、格闘技の練習を通じて肉体改造した。(取材・文=平辻哲也)

 同ドラマは少年サンデーで連載中の同名人気コミックが原作。主人公はぜんそく持ちで病弱、夢を持たない鈴木青葉(木村)。ある時、同級生で格闘技界の若きスター、赤沢拳心(椿泰我)から「お前は空っぽじゃん」と言われたことをきっかけに、「一発殴ってやりたい」と強い思いを抱き、ジムに入門。打・投・極、あらゆる攻撃が許される最強の格闘技「MMA」の世界へ飛び込んでいく。

 木村はドラマ主演が決まった8月頃から、筋トレを始めた。

「毎日1時間程度集中してトレーニングを行い、体重を約6キロ増やしました。トレーニングは肩と背中を重点的に行いました。例えば、3~4キロのダンベルでサイドレイズを12回3セット行うなど、質を重視した筋トレを取り入れました」

 一方、厳しい食事制限を行い、ラーメンや揚げ物など脂質を控え、米を中心に摂取した。

「一日900グラムのお米を食べることもあり、太らずに維持できたのは筋トレやダンス、格闘技レッスンのおかげだと思います。この方法で体が大きく変わり、Tシャツがピチピチになるのを実感しました。脂肪ではなく筋肉量が増えた結果、周りからも体つきが変わったと言われてうれしかったです」

 主人公の鈴木青葉については「めちゃくちゃ屈折していて、主人公っぽくないのがこの作品の魅力。自分の思いは伝える、まっすぐなところがいい。そういうところは似ているので、演じやすいです。観察力も高く、相手の特徴をメモするだけでなくて、すぐに行動に反映させる姿はかっこいいと思います。僕も観察するのが好きなので共感しますし、勉強になることは取り入れたりはします」

 格闘技は今回が初挑戦。ドラマでは格闘技の大会シーンが多い。

「過去にジムでミット打ちを少し経験した程度で、本格的に取り組むのは初めてです。練習を通して格闘技の魅力にどんどんハマっています。アクションを覚えるだけでなく、動きを理論的に理解し実行するのが難しかったです。特に相手とのタイミングが重要で、少しでもずれると怪我のリスクがあるので集中が必要でした。撮影現場はとても和気あいあいとしていて、ジムのシーンを撮る中で仲良くなることが大切だと感じました。撮影後にはグータッチやハグをするなど、団結力を深めながら楽しく撮影しました」

 肉体改造と格闘技は、本業であるダンスへの影響も。「筋肉に無駄がなくなり、むしろ踊りやすくなったと感じています。スタイリッシュな体型で青葉らしさを表現できていると思います」といい、バキバキに割れた腹筋の写真も見せてくれた。

俳優として唯一無二の存在を目指す【写真:矢口亨】
俳優として唯一無二の存在を目指す【写真:矢口亨】

パフォーマー目指したきっかけは母の影響

 木村は東京都生まれの25歳。慧人という名は母が映画『タイタニック』の大ファンで、主人公の恋人ローズ役を演じたケイト・ウインスレットにあやかって名付けられた。

「『最後まで諦めないで戦い抜く強い人になってほしい』という願いが込めたと聞きました」。

 ダンスを始めたのも母親が働いているスポーツジムにダンス教室ができたことがきっかけで、母の影響は大きいという。

 パフォーマーとしての活躍だけではなく、22年からドラマ出演を重ねているが、当初は俳優業への興味は強くなかった。

「最初は特に意識していませんでしたが、グループ活動を通じて演技に挑戦する中で俳優業への興味が芽生えました。事務所の先輩の岩田剛典さんのような多才なアーティストに憧れています。初主演出演した『飴色パラドックス』(23年)や、『好きなオトコと別れたい』(23年)が役者としてのターニングポイントです。特に演技への向き合い方や考え方が大きく変わり、演技レッスンや監督との対話を通じて成長しました。主演を務める際は、変に気負わず自然体で取り組むことを大切にしています」

『レッドブルー』は「自分にとって代表作と言える作品になると思います」と胸を張る。

「これまでの自分と違う役作りや体づくりに挑戦し、サイコパスな一面も持つ役を演じています。格闘技に興味がない方でも、青葉という一人の人間の成長物語として楽しんでいただける作品です。このドラマをきっかけに格闘技に興味を持つ方が増えると嬉しいです」

 美容やメイクにも興味を持っているが、「美容もダンスも演技も全てつながっていると考えています。体づくりや美容を意識することで役柄に説得力を持たせたり、パフォーマンスを向上させたりしています。今後はグループとしては、EXILEのように新しい時代を切り開ける存在になること。個人としては、俳優として唯一無二の存在となり、“木村慧人にしかできない役”を演じることが目標です」と未来を見据えた。

□木村慧人(きむら・けいと)1999年8月16日生まれ、東京都出身。小学生からダンスを始め、2016年12月にFANTASTICSのメンバーとして本格的な活動を開始。22年から俳優業にも進出。主な主演作に『飴色パラドックス』(23年)、『さっちゃん、僕は。』(24年)などがある。

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