トヨタ所属の元テレ朝アナ富川悠太氏、“転職”に父親は当初反対「一言、『やめとけ』と」
元テレビ朝日アナウンサーでトヨタ自動車に所属するジャーナリストの富川悠太氏が12日、ABCラジオ『ツギハギ木曜日~国山ハセンのまじマジ~』(午後9時15分)に出演。『報道ステーション』のキャスターを務めるなど、23年間勤務した古巣を2022年春に退社した時の思いなどを、元TBSアナでパーソナリティーの国山ハセン氏に明かした。
富川悠太氏、転職した現在は「めっちゃ楽しい」
元テレビ朝日アナウンサーでトヨタ自動車に所属するジャーナリストの富川悠太氏が12日、ABCラジオ『ツギハギ木曜日~国山ハセンのまじマジ~』(午後9時15分)に出演。『報道ステーション』のキャスターを務めるなど、23年間勤務した古巣を2022年春に退社した時の思いなどを、元TBSアナでパーソナリティーの国山ハセン氏に明かした。
国山氏から、現在はトヨタのオウンドメディア『トヨタイムズ』のキャスターでプロデューサー的ポジションも担っているとされた富川氏は、「めっちゃ楽しいですね」と声を弾ませた。富川氏の“転職”について、国山氏が「かなりインパクトのあるニュースだったなと」と話すと、富川氏も「そうでしょうね、きっと」と反応。国山氏が「今の仕事内容としては現場を飛び回ってるんですか?」と質問すると、富川氏は「基本的には『トヨタイムズ』の制作なので、現場を飛び回って、毎週月曜日の午後5時に配信するっていうのが中心で、それ以外に司会の仕事だったりとか、社内ですけどね。っていうのが入って来るかなぐらいですね」と返した。
国山氏から「トヨタと報ステキャスター時代と『ここが違うな』ってありますか」と聞かれた富川氏は、「(報道ステーションMC就任前は)12年、現場で走り回ってたわけですよ。すっごく楽しかったんですよ。全部が新鮮だし、全国に家族が増えて行くうれしさ。凄惨な事件とかもありますけれども、被災地も大変ですけれども。基本的には楽しいですね、動き回って伝えるっていうことが。で、そこからMCになった時にかなり制限されちゃった」と告白した。
「やっぱりMCは大きな現場しか行けないとか。(そういうのもあって)現場に行ってから、スタジオに入ったりしてたんですけど」と話した後、「この6年間っていうのはどっかでストレスたまって、自分が人の役に立つって思ってやっていて、MCとしても人の役に絶対立てるのは立てるんですけど、『何か物足りない』っていうところを感じてたのは事実で。ある意味、ハセンくんの言うマンネリ化かもしれないですけど」と打ち明けた。
直後に「今、前の12年に戻ってるような感じ。しかもパワーアップして世界企業なので。日本じゃなくて世界を回れるっていうところで、現場を飛び回っている状況なので、またあの楽しさを取り戻したっていう感じです」と力強くコメントした。
トヨタ行きに当初、父親は反対
富川氏の著書を読んだという国山氏が、富川氏の父親がトヨタ社員だったこと、富川氏が豊田章男会長と以前から親交があったと紹介。富川氏は豊田会長が『報道ステーション』に生出演した際、控室からスタジオまでのアテンドを買って出て以降、取材で顔を合わせたり、食事をしていたという。
国山氏が富川氏に対し、退社時に理由を公表していないと言うと、富川氏も肯定。「大体、憶測でネットとかで『父のコネじゃないか』とかって言われたんですけど。父には反対されたんですよ、実は」と明かした。テレ朝との交渉中で退社が決まっていなかった22年の年明けに両親に思いを伝えたところ「(父は)一言、『やめとけ』と。『お前が入ってもやる仕事ないだろう』っていうことを言われたの」と理解されなかったとした。
「でも、章男さんが『人のために』って、『自分よりも人のために行動している。幸せを量産する』って行動をしてるのを、ずっとトヨタじゃない外側から見ていたので、『一緒にやりたい』って気持ちになってたんですね。で、自分としては『何ができるかな』って考えた時に、アナウンサーとして、現場を回ってる時も、常に僕は『人のために何かできないか』っていうのを中心に置いていたので。それがトヨタに行ったらできるっていう自信があったんですね、僕の中には」という思いを真摯に伝え、トヨタを知る父に理解されたとした。
トヨタ入社時について「実は何をやるか決まってなかったんですよ。トヨタに行っても」と明かした富川氏。世界を回って引き出しが増えた後、「秋、冬になるぐらいかな。ちょっと『トヨタイムズニュース』っていうのをやってみようよ」と声がかかったという。富川氏は「『特番を僕考えます』って言って、1時間ちょっとの特番を作ってやってみて。それでも決まりじゃなかったんです。その後に『これで評判が良かったらやろうか』って言われて」と明かした。
「年が明けて、結構、視聴回数が上がって。200万を超えたのかな。章男さんに、新年のときに従業員が質問していいよっていう時間があったんです。そこで真っ先に手を挙げて、『トヨタイムズニュース』レギュラー化、お願いします。していいですか?って言ったら、『じゃあ、OK。やっていいよ』みたいな」と直訴したと説明。国山氏は「切り開いたんですね。富川さんが自分である意味」と感心すると、富川氏は「いや、どうでしょうね。章男さんの手のひらの上じゃないですかね」と話した。