【おむすび】佐野勇斗、「本当に尊敬」する橋本環奈の魅力「元気じゃない姿を見たことがない」

俳優の佐野勇斗が、主人公・米田結(橋本環奈)の恋人・四ツ木翔也を演じるNHK連続テレビ小説『おむすび』(月~土曜午前8時)について取材に応じ、今後の見どころなどを語った。物語はギャル文化と出会った結が、栄養士となって“縁・人・未来”と、大切なものを次々結んでいく平成青春グラフィティ。

四ツ木翔也を演じる佐野勇斗【写真:(C)NHK】
四ツ木翔也を演じる佐野勇斗【写真:(C)NHK】

結の恋人・四ツ木翔也熱演 13週の見どころに「翔也と結にとっての大事なシーン」

 俳優の佐野勇斗が、主人公・米田結(橋本環奈)の恋人・四ツ木翔也を演じるNHK連続テレビ小説『おむすび』(月~土曜午前8時)について取材に応じ、今後の見どころなどを語った。物語はギャル文化と出会った結が、栄養士となって“縁・人・未来”と、大切なものを次々結んでいく平成青春グラフィティ。

 まず、演じる翔也が高校時代に投手として甲子園を目指していた頃の短髪姿について聞いてみた。周囲の反応はどうだったのか。

「生まれてこの方、ここまで髪を短くしたことがありませんでした。地元の友人も僕は長い髪というイメージを持っていますし、髪を切る時には勇気がいりました。でもこの世界に入ってからの夢だった朝ドラということで決意しました。周りからは『意外と似合っているね』という声と『モンチッチに似てるね』という2つの声をいただきました」

 自身の短髪姿をどう思ったのだろう。

「全部じゃないですが自分で髪を剃ったんです。もちろん悲しみを抱きながら剃ったのですが、剃りながら意外と悪くないなという印象でした」

 翔也は四ツ木という姓からヨン様とも呼ばれていた。10月に放送された第24回では両手を交差するように胸に当て『冬のソナタ』の“ヨン様ポーズ”も披露した。

「あのシーンはしっかり台本に書いてありました。翔也のキャラクター的にどこまでやっていいのかすごく悩みましたが、やっちゃった方がいいかなと思って…。ただ、やるからにはしっかり調べようと思い、ペ・ヨンジュンさんの画像を何度も見返し、左右の手のどちらが上なのか、表情、首の角度とか本当にちゃんと研究しました」

 演じた映像を見た感想も気になる。

「ちょっとやりすぎましたかね(笑)」

 演じる翔也はまっすぐな性格でまじめ。自身と翔也の相違点も聞いてみた。

「翔也とは本当に似ているところが多くて、ほぼほぼ自分なんじゃないかと思うぐらいに似ているんです。考えていることや日記を書いたり。違うところを探すのが難しいです。ただ1個、あんなに長期間、結を『米田結』とフルネームで呼ばないです(笑)。序盤で呼び方を決める時間を作ります」

 翔也を演じる上でイメージしたことも明かしてくれた。

「初めて言いますが僕の中での翔也のイメージは『となりのトトロ』のカンタ。丸刈りのカンタをイメージしました」

 朝ドラに出演後、意外な反響もあったようだ。

「同世代とか年下のファンの方が多いのですが、球場で撮影をしている時、おば様というか僕のおばあちゃん世代の方々が30人ぐらい『佐野君がいるらしいよ』と言いながら集まってくれたんです。でも僕が目の前を通っても気付きませんでした(笑)。幅広い世代の方に知ってもらえたのはすごくうれしく思っています」

 朝ドラ出演という目標に向けて心掛けてきたこともある。

「俳優の田中美佐子さんと映画で共演した際に自分が亡くなった際、このシーンが使われるという気持ちで演じろという言葉を頂き、それから日々、一個一個のシーンをさらに全力でやる。それを口に出すということを続けていました」

橋本環奈の魅力とは「ありのまま何も取り繕わないんです」

 ここで主演の橋本環奈の座長ぶり、魅力も聞いてみた。

「環奈さんとは2回目の共演で、映画で初共演した際のチームがすごく仲が良くて定期的に食事をしています。そんなつながりがある中、朝ドラで座長を務めるのは、どんな感じかと友人として思っていました。でも環奈さんは、ありのまま何も取り繕わないんです。人に対し、作品に対して愛のある人だとすごく思います。とんでもないシーン数を毎日こなし、それを1年やる中でも元気じゃない姿を見たことがありません。誰よりも大変なのに一番先頭に立つ彼女が一番強く、明るく、太陽のような存在で現場にいてくれます。スタッフ、キャストみんなが救われていると思います。本当に尊敬します」

 翔也は社会人野球チームに入っても高校時代に出会った結との純愛を貫いている。2人の関係をどう思うか。

「ピュアでいいですよね」

 12月23日から始まる第13週の見どころも語ってもらった。

「この週は見どころしかないです。一番の山場の週です。その中でも特に翔也があることをあきらめたり、翔也と結にとっての大事なシーンが一番印象に残っています。環奈さんはすごく器用で本番前、あっけらかんとしているのに、本場になると集中して泣き芝居もできるタイプ。でも、あの大事なシーンだけは、出会って初めて環奈さんがさっとどこかに消えて一人で集中しているタイミングがあったんです。その後の翔也と結のお芝居がすごく良くて。あの空気感は忘れられないです。注目してほしいです」

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