俳優・神尾佑が8日、平為賢を演じるNHKの大河ドラマ『光る君へ』（日曜午後8時）について、ドラマの公式ホームページで役への思いなどをコメントした。公式ホームページには「君かたり」という企画があり、注目シーンなどを撮り終えたキャストが現場で撮影シーンや演じる人物への思いを明かしている。

　まずは演じる平為賢への思い、演じる上での意識などをコメントした。

「武士のはしりというか戦人。今後、歴史の中でたくさん出てくるであろう戦人のはしりというか。でもわりとシンプルに忠義にあふれた人物だと思って隆家に仕えていると思ってやっています」

　戦いに臨む為賢についてもコメントした。

「実在する人物で実際に戦われたであろう人物なので、実際のところが分かりませんが、きっと戦人、武者として本領を発揮する場所というか『自分がやらなければいけない』という使命感にかられて戦ったんだと思いますし、それも隆家という優れた指揮官にもとに『この人にだったら命を預けられるだろう』と信じるにたる上司というか、今で言うね。そういう人に巡りあって、自分の生きる場所を見いだせたんじゃないのかなと推測していますけれども。やはり戦というか、そこに特化してきた人間は、そういう場じゃないと生きる場所というのは、きっと見いだせていないと思うんですよね。来たるべき時のために備えているわけじゃないですか、普段。やっと自分を生かしてくれる場所、生かしてくれる人に巡りあえたというのは、強かったんじゃないですかね」

　藤原隆家についても思いを明かした。

「人生を変えてくれた人なんでしょうね。だから隆家がいなかったら、もしかしたら刀伊の入寇も敗戦ということもあったのかもしれないですよね。戦って1つ間違えたら戦局って変わると思うので、その先見の明がすごくあったんだと思いますし。これは物語なので隆家なんてスーパーヒーローじゃないですか。すべて言っていることが当たっていくみたいな。それで部下に対して熱い思いで信頼関係を築くというか、理想の上司というか、そんな人に出会えたら現代でも本望なんじゃないですかね」