楽天・辰己涼介「これは秘密なんですけど」 GENICと再会、“推しグループ入り”懇願の真相
男女7人組ダンス&ボーカルグループ「GENIC」と、4年連続で三井ゴールデン・グラブ賞を受賞したプロ野球・楽天の辰己涼介は、昨年に続いて2度目の対談が実現。GENICは来年に4thアルバム発売と日本武道館での公演を控え、辰己は侍ジャパン(日本代表)での活躍を受けてさらなる飛躍を期す中で、互いにエールを送り合った。
【GENIC×辰己涼介 対談前編】初対面から1年…お互いに成長して再会が実現
男女7人組ダンス&ボーカルグループ「GENIC」と、4年連続で三井ゴールデン・グラブ賞を受賞したプロ野球・楽天の辰己涼介は、昨年に続いて2度目の対談が実現。GENICは来年に4thアルバム発売と日本武道館での公演を控え、辰己は侍ジャパン(日本代表)での活躍を受けてさらなる飛躍を期す中で、互いにエールを送り合った。(取材・文=小田智史)
――辰己選手はインスタグラムの自己紹介に「推しはGENIC」とつづり、自身の登場曲にGENICの『Flavor』や『I’ll Be There』を使っています。GENICと辰己選手の対談は、昨年に続いて2度目になりますが、再会してみての感想は?
西本茉生(以下、西本)「今日、お会いした時、最初は金ピカ(11月28日の三井ゴールデン・グラブ賞授賞式に顔や髪の毛など全身“金ピカ”姿で登場。そのままの格好で会場入り)だったので、びっくりしました(笑)」
辰己涼介(以下、辰己)「お互いに去年よりもキャリアを積んだ上で、また対談が実現できてうれしいです。僕も恥ずかしい成績ではなかった(キャリアハイの打率.294、158安打で最多安打)ので、認知度・人気度も含めて、成長した状態で会えて良かったです」
増子敦貴(以下、増子)「辰己選手にそう言って頂けて、すごくうれしいです。GENICも2024年多くの曲を出すことができて、ステップアップしているとは思います。ただ、胸を張って言い誇れるところ、目指していた成績まではまだ届いていないとも感じていて。日本武道館(での公演/2025年11月5日開催)を発表できましたけど、5年目で武道館というのは、僕らがデビューした時の理想からすると遅いのかもしれません。また新しい1年が始まる中で、辰己選手に誇れる武道館の公演にしたいと思いますし、それに向けて僕らも負けないくらいに頑張りたいです。心が燃えますね」
宇井優良梨(以下、宇井)「ずっと画面の中で辰己選手のご活躍を拝見していたので、1度お会いしたことはあるのに、『本物だあ』みたいな初々しい感覚です(笑)。1年前は、まさかもう一度こうして対談させていただけるとは思っていませんでした。すてきな機会をいただき、感謝の気持ちでいっぱいです」
辰己はGENIC入りを志願…GENICにとっての2024年は?
――辰己選手はGENIC推しを公言していますが、特にGENICのどこに惹かれますか?
辰己「初めて聴いた時から、このグループと決めています。僕は昔から、一途なタイプなんです。高校生の時に、AAA(トリプル・エー)が好きで。GENICを初めて見た時にそれ以上のものを感じたので、このグループを一生推し続けるつもりです」
西澤呈(以下、西澤)「うれしい…」
辰己「このグループに、“8人目のメンバー”として入りたい」
GENIC一同「(笑)」
辰己「どの曲もいいんですけど、特に(登場曲に使った)『Flavor』『I’ll Be There』は好きです。『FUN! FUN! FUN!』もかわいいし、それぞれの曲に良さがあって、どの曲を聴いても気持ちがポジティブになります」
――GENICは今年、3~4月にライブハウスツアー、9~11月にホールツアーを行いました。11月1日のTOKYO DOME CITY HALL公演では、来年2月5日に4thアルバム『if』発売、同11月5日に念願だった初の日本武道館公演を開催することも発表されましたが、今年はどんな1年でしたか?
西澤「まず、今年は充実していたし、すごく楽しかったです。『来年(2025年)にこうしたいな』という思いもたくさん出てきました。ただ、個人的には大きく飛躍できたという感触はなくて。もっと飛躍していく自分のイメージが頭の中にあるからこそ、今はまだ我慢、そしてステップアップに備える時期だなと思っています。いつか自分の中で描いている自分の姿に追い付いていけるように、ちゃんと目の前のこと、やりたいことのすり合わせをしながら成長していきたいです」
増子「野球に例えるなら、今年は『ホームランだと思ったらファールだった』という感じで。当たりがいい感じがしても、バズるとか、大きな結果を残すところまで行けなかった。2024年を糧に、僕を含めたメンバー1人1人の全力を出していかないと、大きな価値ある1点は取れないと思います。コツコツと、なおかつ新しいことをやっていかないと、受け入れてもらえない、“いいねがつかない”時代にもなってきているので、そこを探りつつ頑張っていきたいです」
雨宮翔「今年は本当にあっという間でした。ツアーを2回(3~4月の『N_G』、9~11月の『-if-』)やったんですけど、『あれ、今年だったの?』というくらい一瞬な感じで。僕自身、新しい経験をさせてもらって、そこで培ったものも多かったです」
西本「2023年までは、頭で考えていることをこねくり回して、自分の中で消化して、本番に一発勝負で臨む形でした。でも、今年は実践の場も多くて、考えたことを行動に移して、トライ&エラーから修正していくことをコンスタントにできた気がします。すごく身になった1年でした」
小池竜暉「例年以上にいろんなところを飛び回った1年で、ライブだけでなく、撮影とかいろんな経験をさせてもらいました。今年培ったことを来年に爆発させるチャンスがあるはずで、そういう連鎖で毎年規模が大きくなっていくのがグループとしてはいい傾向だと思うので、酸いも甘いもたくさん経験して、来年の武道館を含めてさらなる高みを目指していきたいです」
金谷鞠杏「私は、チャレンジとアップデートの1年だったと思っています。チャレンジはセルフプロデュ-ス楽曲もそうだし、今までGENICがやってきた方向性とはある意味で真逆のジャンル・楽曲の幅広さ、ユニット曲(2月発売のアルバム『if』では雨宮×金谷×西澤の『Aller loin』、増子×小池の『キスメットフレンズ』、西本×宇井の『あいたくて』と3曲を収録)をしてみたり、とにかくチャレンジしました。今までだったら、『それは違うんじゃないか』となっていたものが、全員がいったん受け入れてやってみたことで、物事を精査する機会が増えて、本当に求めていたことが見えてきた気がします。『N_G』と『if』のツアーを通して、1回目より2回目、2回目より3回目みたいな感じで、もちろんその時の一番いいパフォーマンスは見せているけど、もっとブラッシュアップできると、いろんな方向性からみんなでアップデートを仕掛けることができたと思います。私の中で、疑うことが美学としてあって、『本当にこれでいいのかな』『何のためにやるのか』を、これからもみんなで詰めて行けたらもっと成長できると思います」
宇井「一言でいうと、とにかく濃い1年でした。長く感じた反面、あっという間に感じたところもあって、正直どちらかよく分からない状態でした(苦笑)。その中でいろんな経験をさせて頂いて、いろんな感情や気持ちが生まれました。学びもたくさんあったので、それを整理整頓して、インプットしたものをアウトプットしていきたいです」
辰己の2024年“一番の手応え”はGENICファンからのメッセージ増加!?
――辰己選手も2024年は、プロ6年目でベストのシーズンと言っていい充実ぶりだったと思います。
辰己「竜暉君が『飛び回っている』と言っていましたけど、場所の数だけで行ったらたぶん僕の方が飛び回っていたかなと(笑)。日本全国、海外を含めてどこに行っても、心はGENICと一緒にあったので、楽しかったです」
GENIC一同「(笑)」
辰己「インスタグラムにGENICのファンの方からメッセージが多く来るようになったことが、今年一番の手応えですかね。『すみませんが同担さんはお断り』と書いてあるんですけど、『なんで同担拒否なんですか』とか」
GENIC一同「(笑)」
辰己「僕自身、GENICのメンバーの1人として、いろんなところを飛び回っていたつもりなので、『私も推させてください』みたいなメッセージを頂いて、手応えを感じています。これは秘密なんですけど、実は僕はNPB(日本野球機構)に派遣されているんです(笑)」
<後編に続く>
□GENIC(ジェニック)avexのダンス&ボーカルグループ育成プロジェクト「a-genic PROJECT」から選ばれ、2019年11月1日に結成・20年5月27日にメジャーデビュー。メンバーはリーダーの西本茉生をはじめ、増子敦貴、西澤呈、雨宮翔、金谷鞠杏、小池竜暉、宇井優良梨の7人。コロナ禍でのデビューでありながら一歩ずつCDリリースとツアーを重ね、2024年に開催した6回目の全国ツアー「GENIC LIVE TOUR 2024 -if-」では、約1万5000人の動員を記録。2025年2月5日には4枚目のアルバム『if』のリリース、デビュー5周年を迎える11月5日には日本武道館での公演が決定している。
□辰己涼介(たつみ・りょうすけ)1996年12月27日、兵庫県出身。2018年のドラフト会議で4球団から指名を受け、抽選の末に楽天イーグルスに入団。身体のバネを生かし、スピードあふれるプレーと抜群の守備で観る者を魅了する。プロ6年目の2024年シーズンは、全143試合に出場して自己ベストの打率.294をマーク。最多安打(158本)、ベストナイン、三井ゴールデン・グラブ賞など数々のタイトルを獲得した。日本代表に初選出されたプレミア12では、主に3番を任されるなど打率.310、5打点の成績を残した。