仮面ライダー出演に事務所独立で2024年は「転機の年」 26歳・永田聖一朗の次の目標は「朝ドラに出たい」
俳優の永田聖一朗がソロとして初の写真集『永田聖一朗 1st写真集 SEIRIOS』を発売した。韓国で行った撮影では、オーラを感じさせる幻想的なカットやクールな表情だけでなく、おちゃめで飾らない等身大の姿も見せている。発売を前に、目標としていたソロ写真集への思いやフリーとして活動する現在の胸の内を語った。
初の写真集『永田聖一朗 1st写真集 SEIRIOS』を発売
俳優の永田聖一朗がソロとして初の写真集『永田聖一朗 1st写真集 SEIRIOS』を発売した。韓国で行った撮影では、オーラを感じさせる幻想的なカットやクールな表情だけでなく、おちゃめで飾らない等身大の姿も見せている。発売を前に、目標としていたソロ写真集への思いやフリーとして活動する現在の胸の内を語った。(取材・文=水谷賀奈子)
永田は2016年にミュージカル『テニスの王子様』でデビュー。21年からは、ミュージカル『刀剣乱舞』シリーズでは村雲江を演じ、23年には『仮面ライダーガッチャード』で鳳桜・カグヤ・クォーツ/仮面ライダーレジェンドとして出演した。永田のカリスマ性に注目した本作のタイトルは、ギリシア語で「光り輝くもの」を意味し、最も明るい恒星・シリウスの語源にもなっている。
――初の写真集の発売が決まった時のお気持ちを聞かせてください。
「ようやく、時代が僕に追いついたなと。って、これ言うの今日3回目です。同じボケを3回やってるんですけど、恥ずかしくなってきました(笑)。でも、個人で出すのは目標だったので、聞いた時はうれしかったですし、目標がかなった瞬間だったのでテンションも上がりました」
――発売が決まったことは、どのような形で聞いたのでしょうか。
「メールが来ました。決まったというか『出しませんか』ってオファーをいただいた形ですね。メールを見た時は1人でいて『え、マジか。それはもうやるしかない』ってなりました」
――以前、カレンダーを発売されていますが、写真集となるとまた違うのでしょうか。
「カレンダーには1年を通して見てもらえるという良さがあって、写真集では時を切り取っている感じがしています。今の僕にしかないものが詰まっていると思います」
――発売決定に対するファンの方の反応はいかがでしたか。
「ファンの人たちにも『写真集を出したい』と言っていたので『おめでとう。かなってよかったね』っていう声がすごく多くてうれしかったです」
――写真集のタイトル『SEIRIOS(シリウス)』はギリシア語で“光り輝くもの”という意味ですが、このタイトルに決まった経緯を教えてください。
「僕が『【推しの子】』のアイちゃんが好きで、1番星の生まれ変わりのような存在という意味とかかっていていいなって。あとは、シリウスは星の中でも1番明るい星なので、僕もそんな存在になれたらいいなという意味を込めました」
――実際に「光り輝く」ためにやっていることはありますか。
「ビジュアル的な話になるのですが、美顔器はめちゃくちゃやります! 仮面ライダーの撮影中も、どれだけ朝早くても美顔器でゴリゴリに流していました。自分で美顔器やったカットとやっていないカットか分かるくらい違います(笑)」
――写真集では雰囲気の異なる永田さんを楽しむことができますが、お気に入りのポーズや表情はありますか。
「実は顔の右側が好きなんですよ。なので、無意識に多くなっている気はします。今回の写真集で言うと、表情は作らなかった印象です。自然体なままを撮ってくださいました。急に『あ、今撮るね』みたいなこともあって、お酒が入って眠たくなっているカットとかもありました(笑)」
次の目標は「朝ドラに出たい」
――永田さんは舞台と映像の両方で活躍されていますが、演じている中でどんな時にやりがいや楽しさを感じますか。
「映像にしろ舞台にしろ、形になって届いたものでお客さんが喜んでくれている姿を見た時はうれしいです。最近だと、仮面ライダーの舞台で子どもたちが『頑張れ、仮面ライダー!』って声を出して必死に応援してくれていました。僕も子どもの時からライダーに憧れていたので『ここまで頑張ってよかったな。これからも頑張ろう』と思いました」
――舞台と映像、それぞれ魅力はあると思いますが、“演じ方”に違いはあるのでしょうか。
「声の出し方は違いますね。映像は小さいお芝居でも伝わるので、出力を上げずに、より自然にできると思っています。僕はもとは映像でのお芝居がスタートだったので、舞台用の演技に変えるのが大変でした。キャラクターを立たせるための動きとかテンポ感だったり、舞台の広さを大きく使う特有のものなので経験していくしかなかったです」
――これまで「仮面ライダーに出演する」「写真集を出す」と目標をかなえてきていますが、次の目標はありますか。
「朝ドラに出たいです。でも、そう思えたのも仮面ライダーに出演したからでした。それまでは女性ファンの方が多かったんですけど、仮面ライダーをきっかけに男性ファンもすごく増えて、インスタグラムのフォロワーも6割が男性になりました。あとは、子どもから仮面ライダーの放送前になるとDMで『今日もレジェンド頑張ってね』ってメッセージが来ることもあります。そうやって、すでに応援してくださっている方はもちろん、さらにたくさんの人に自分を知ってもらうために朝ドラに出たいです」
――永田さんは、所属していた事務所を辞めてフリーになりましたが、変化はありましたか。
「この写真集も含めて、お仕事に関してすべて自分で選択するようになったので、自由が増えました。“フリー”になってからファンの人からも“フリーダム”って呼ばれたことがあるくらいです(笑)。でも、自分の好きな仕事を、好きな人たちと一緒にできていることをうれしく思っています」
――最後に、2024年はどんな年でしたか。また、2025年どんな年にしたいですか。
「2024年は、転機の1年だったなと思います。事務所も辞めて、仮面ライダーのも出て知名度も上がったと思っています。来年は、その“知名度”をより確実なものにしていく1年にできたらいいなと思っています」