『新語・流行語大賞』年間大賞は「ふてほど」 受賞語に「50-50」「裏金問題」「もうええでしょう」など

今年最も話題となった言葉を選ぶ現代用語の基礎知識 選「2024 ユーキャン新語・流行語大賞」の発表・表彰式が2日、都内で行われた。年間大賞は、TBS系で今年1月から3月まで放送された連続ドラマ『不適切にもほどがある!』の愛称「ふてほど」に決定した。

阿部サダヲ【写真:ENCOUNT編集部】
阿部サダヲ【写真:ENCOUNT編集部】

TBS系で今年1~3月に放送された阿部サダヲ主演作

 今年最も話題となった言葉を選ぶ現代用語の基礎知識 選「2024 ユーキャン新語・流行語大賞」の発表・表彰式が2日、都内で行われた。年間大賞は、TBS系で今年1月から3月まで放送された連続ドラマ『不適切にもほどがある!』の愛称「ふてほど」に決定した。

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 本年度が第41回となるこの賞は令和5年12月1日から令和6年11月30日までに発生したさまざまな新語・流行語の中から、より軽妙に世相を衝いたもの、また強烈なインパクトで世上に喧伝されたものに対してその新語・流行語の発生源周辺の人物・団体を顕彰するというもの。現代用語の基礎知識編集部調査をもとに、ノミネート30語を選出し、その中から選考委員会が10語を選定。

 選考委員は、金田一秀穂氏(杏林大学教授)、辛酸なめ子氏(漫画家・コラムニスト)、パトリック・ハーラン(お笑い芸人)、室井滋(俳優・エッセイスト・富山県立高志の国文学館館長)、やくみつる氏(漫画家)、大塚陽子氏(現代用語の基礎知物学院編集長)が務めた。

 やくみつる氏は「大賞に選ばれた『ふてほど』──この選出はまことにアイロニカルであったと思っているわけです。“言葉の保管庫”として毎年、その年を代表する語を選定し、顕彰もする中、二度と世に引き出せないものも出て来ている。近年であれば『歴女』や『カープ女子』、あるいは『オバタリアン』などジェンダー限局の語は今やNG、口にした当時は微塵も疑わなかったそれら封印語を敢えて問うかの『ふてほど』を大賞としたことは、選んだ側の自戒の念も含むものとご理解願います」とコメントしている。

『不適切にもほどがある!』は、阿部演じる昭和のおじさん・小川市郎が、ひょんなことから1986年から2024年の現代へタイムスリップし、令和では“不適切”なコンプライアンス度外視の発言をさく裂。コンプラで縛られた令和の人々に考えるキッカケを与えていく意識低い系タイムスリップコメディー。表彰式には、出演者の阿部サダヲ、プロデューサーの磯山晶氏、天宮恵子氏、演出の金子文紀氏が出席した。

 そのほか、神戸学院大学法学部教授・上脇博之氏「裏金問題」、毎日新聞デジタル報道グループ「界隈」、パリオリンピック総合馬術日本代表チーム(大岩義明、北島隆三、田中利幸、戸本一真)・パリオリンピック総合馬術日本代表チーム根岸淳監督「初老ジャパン」、埼玉県・深谷市「新紙幣」、米大リーグ・ドジャース所属の大谷翔平「50-50」、Creepy Nuts「Bling-Bang-Bang-Born」、「ホワイト案件」、パリオリンピック(五輪)陸上女子やり投げ金メダルの北口榛花「名言が残せなかった」、Netflixシリーズ『地面師たち』チーム「もうええでしょう」が受賞した。

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