なにわ男子、台湾で2万2000人動員「すごく素敵な2日間」 初の海外公演…空港で600人出迎え【ライブレポート】
なにわ男子が11月30日、12月1日の両日、台湾・台北アリーナで「Naniwa Danshi ASIA TOUR 2024+2025“+Alpha”」をスタートした。グループにとって初の海外公演は、2日間2公演で約2万2000人を動員。現地到着時から約600人のファンに迎えられた7人は1日、2時間半で全29曲を披露し、大歓声を浴び続けた。
全29曲を披露、来年1月には韓国・ソウル、香港で講演
なにわ男子が11月30日、12月1日の両日、台湾・台北アリーナで「Naniwa Danshi ASIA TOUR 2024+2025“+Alpha”」をスタートした。グループにとって初の海外公演は、2日間2公演で約2万2000人を動員。現地到着時から約600人のファンに迎えられた7人は1日、2時間半で全29曲を披露し、大歓声を浴び続けた。
台北アリーナは3階席まで、なにふぁむ(なにわ男子ファンの総称)で埋め尽くされた。アリーナ席を取り囲む外周花道、十字型に組まれた花道が配置され、メインステージ(以下、本ステ)の他に、Bステージ、Cステージが設置。7色のペンライトが広がる会場から、「なにわ! 男子!」のコールが自然と湧き起こった。
その声が次第に大きくなっていく中、迎えた開演時間。本ステのモニターが動き出した。迫力のサウンド、レーザー照明演出が融合した宇宙空間に次々にメンバーが映し出された。そのメインモニターが左右に開き、スモークの中、中央階段の上に7人の姿がせり上がった。
ブラック地にメンバーカラーの装飾が施されたロングジャケットをまとった彼らを約1万1000人の大歓声が包み込んだ。すさまじい熱気と高揚感の中、道枝駿佑が現地語を交えてあいさつした。
「ダージャーハオ! 我們是浪花男子(僕たちがなにわ男子です)。今から、俺たちがスペーシーでスペクタクルでスペシャルなライブを始めるから」
『NEW CLASSIC』で台北公演最終日の幕が上がった。訪台を待ち続けたファンの思いと初のアジアツアーに懸けるメンバーの気迫。それらが溶け合い、メンバーは1曲1曲に大きなリアクションをするファンとのコミュニケーションを楽しんだ。そして、7人は再び本ステに集結。大西流星が「皆さん、なにわ男子のことが好きですか? じゃあ、僕が『せーの』って言ったら、『なにわ男子、大好き~!』って言ってください」と呼びかけた。
その通り、「大好き!」を返してもらうと、西畑大吾が「なにふぁむー!」と何度も呼びかけ、「最後までその調子で僕たちについて来てください!それでは『Naniwa Danshi ASIA TOUR 2024+2025“+Alpha”』Let’s get started!!」と高らかに宣言した。
その後、グループにとって初挑戦となったユニット曲を3連続で披露。藤原丈一郎と道枝よる『Precious One』では、道枝がアコースティックギター、藤原がブルースハープで音を奏でつつ、失恋バラードを歌い上げた。
楽曲披露が続き、メンバーが観客とゲームを楽しむなどして前半戦が終了。後半戦は西畑が作詞した『ちゅきちゅきハネムーン』でスタートした。続けて人気楽曲の『ダイヤモンドスマイル』を披露し、さらに会場を一体化した。
そして、藤原の「なにふぁむ! ラストスパート行くぜ!!」の掛け声で突入した終盤は、「初のアジアツアー」にふさわしく、なにわ男子らしさを感じさせる5曲『僕空~足跡のない未来~』『なにわ Lucky Boy!!』『Poppin’Hoppin’Lovin’』『青春ラプソディ』『なにわの男子やねん!』を繰り出した。7人一緒に花道を練り歩くスタイルも展開。会場の隅々にまで全力で届け切った後、メンバーから会場のファンへの感謝の手紙が読み上げられた。
丁寧に懸命に言葉を読み上げるメンバー。その間、読み上げるメンバーカラー一色に会場が染まり、熱心に耳を傾けるなにふぁむから一つひとつのフレーズに大歓声が上がり、7人はうれしそうに会場を見渡した。そんな多幸感あふれる光景が広がり、道枝が言った。
「寂しくなったら僕たちの音楽を聴いてください。僕たちはすぐそばにいます。すごく素敵な2日間でした。また会えることを祈って。それでは最後の曲です。聴いてください」
本編最終曲に選んだのは『初心LOVE(うぶらぶ)』。道枝の「ねぇ、今もだよ」のセリフとラストのサビを台湾語バージョンで歌うサプライズもありで、会場には歓喜の声が響き渡った。
ダブルアンコール、大きな反応と歓声が続いた2時間半
メンバーがステージからはけると、「なにわ! 男子!」のコールが繰り返された。この声に応え、7人は「アンコール謝謝!」「ありがとうね」と再びステージに姿を現した。そして、30年間、先輩たちから歌い継がれてきた『勇気100%』を披露し、『Special Kiss』『Alpha』と続けた。
『Alpha』はなにわ男子が持つ“キラキラ”と“ポップさ”を凝縮した最新アルバム『+Alpha』リード曲。歌い終えると、7人は「ありがとうございました!」「謝謝!」「上の方もありがとう!」などと感謝の言葉を続けた。そして、西畑が「それでは最後に僕たちの名前を大きな声で叫んでください!」と呼びかけた。マイクを通さず生声で届ける「俺たちが~! なにわ~!!」に、ファンが盛大な「男子~!!!」で返すと、銀テープが舞っ
た。
ここで閉幕と思いきや、「なにわ! 男子!」のコールが鳴り止まず、7人が再びステージに登場。「皆さんのコールのおかげで、もう1度ステージに戻ることができました」とあいさつした大西の呼びかけで、みんなで“ちゅきちゅき”ポーズ! からダブルアンコール曲『ちゅきちゅきハリケーン』を一体となって歌唱した。
これで閉幕。最初から最後までセットリストの楽曲、メンバーが発する言葉、一挙手一投足に大きな反応と歓声が続いた約2時間半。7人の幸せそうな笑顔が印象に残る台湾公演となった。
空港到着時からファンと交流 西畑「台湾でも応援してくださっていると実感」
なにわ男子は28日、羽田空港発の航空機で台湾入りした。空港到着ロビーには約600人のファンが駆けつけた。メンバーが姿を現すと、うちわやメッセージボードを掲げて大歓声。熱烈な歓迎を受けると手を振り、各々がガッツポーズや指ハートをつくり、「ちゅきちゅき(ポーズして)!」の声にも応えた。
同日には、現地メディアへ向けて記者会見も行われた。空港での私服から一変し、クールな装いのジャケットスタイルで登壇。メンバーはそれぞれ現地語で自己紹介と簡単なあいさつをした。
西畑大吾「僕たちは台湾に来られて、とてもうれしいです!」
大西流星「台湾が大好きです」
道枝駿佑「みんなに会えてとてもうれしいです」
高橋恭平「愛してるよ!」
長尾謙杜「みんなに出会えて本当にうれしいです」
藤原丈一郎「ハオツー! 三杯鶏、イチバーン!!」
大橋和也「プリン食べすぎてお尻プリンプリン」
そして、西畑が「空港で出迎えてくださったファンの皆さんの熱気がすごくて。台湾でも応援してくださっている方がたくさんいるんだなと実感できました」と言い、今回の訪台が人生初海外となった高橋は「イミグレを通るのが楽しかったですね。人生初パスポートを使えた瞬間だったので。いい経験になりました」と言うと、取材陣から「おめでとう!」と祝福を受けるなど、終始和やかなムードの会見となった。
なお、なにわ男子のアジアツアーは今後、1月11日、12日に韓国・ソウルのインスパイアアリーナで3公演、同25日、26日に香港のアジアワールドアリーナで2公演を予定している。