朝ドラ『ばけばけ』、ヒロイン夫役に英国人俳優トミー・バストウを抜擢 モデルは小泉八雲
NHKは27日、2025年度後期連続テレビ小説『ばけばけ』のヒロインの夫・ヘブン役をイギリス出身の俳優、トミー・バストウに決定したことを発表した。
2025年度後期連続テレビ小説
NHKは27日、2025年度後期連続テレビ小説『ばけばけ』のヒロインの夫・ヘブン役をイギリス出身の俳優、トミー・バストウに決定したことを発表した。
同作は外国人の夫・ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)と共に「怪談」を愛し、急速に西洋化が進む明治の日本の中で埋もれてきた名も無き人々の心の物語に光をあて、代弁者として語り紡いだ夫婦の物語を描く。ヒロイン・松野トキを高石あかりが演じ、脚本はふじきみつ彦氏が担当する。
今回、夫・ヘブン役のオーディションは国内だけではなく、海外にも募集。国内は246人、海外からは1521人(アメリカ:1352人、イギリス:149人、オーストラリア・ニュージーランド20人)が応募したという。書類選考・リモート動画選考・面談を経て、最終審査のカメラテストは日本で実施し、10月に決定した。
出演者発表にあたってふじきみつ彦氏は、「まずは、ヘブン役オーディションに参加して下さった皆さん、本当に本当にありがとうございました。ヘブンは強い個性を持った人物の為、彼を演じられる方にはなかなか出会えないだろうと思っていたのですが……、出会えました。トミーさんは我々に、ヘブンってきっとこんな人だったんだろうと思わせてくれました。それはヒロインオーディションで高石あかりさんに出会った時と同じ感覚でした。今書いている脚本ではヘブンとトキはまだ知り合ってもいないのですが、早く出会わせて夫婦にしてあげたいと、トミーさんに決まってからはそんな気持ちで書き進めています。来年秋からの半年間はヘブンとトキの魅力に包まれる朝になると思いますので、皆さん楽しみに待っていて下さい」とコメント。
制作統括の・橋爪國臣氏は「すでに撮影開始が待ち遠しくてなりません! トミーさんは私たちが探し続けていたヘブンさんそのもの、いや、想像を超えてヘブンさんです。オーディションの現場にいたみんなが彼に惚れていました。偏屈さとチャーミングさを併せ持つヘブンさんを見事に作り出してくれていました」と称賛の言葉を送った。
続けて、「『ばけばけ』を制作するにあたって、ヘブン役を見つけることはミッション・インポッシブルと言っていいほど難しいものだと思っていました。オーディションは、日本国内だけでなく、アメリカ・イギリス・オースラリア・ニュージーランドなどの海外でも募集し、1767人もの方に参加していただきました。皆さんがこの役を演じるに当たっての熱い思いを聞いて、本当に心を打たれ、かけがえのない時間になりました。ご参加いただいた皆さんに心から感謝申し上げます」と述べて、「今日、ヒロインの高石あかりさんとトミーさんが初めて出会いました。これから二人がどう役を生きて、どう変わっていくのか期待でいっぱいです。二人とともにスタッフ一同、楽しいドラマをお届けできるよう邁進してまいります」と意気込んだ。
※高石あかりの「高」の正式表記ははしごだか