「ソーシャル・ディスタンスが取れてないな」と激怒…米国で男が親子に発砲
「いかにも米国らしい事件」と呼べるかもしれないー。米フロリダ州マイアミ市で7月28日に新型コロナウイルス関連の発砲事件が起きた。負傷者はいなかったが、銃を発砲した29歳のマーク・ダグラス容疑者が逮捕された、と米地元紙「マイアミ・ヘラルド」などが報じている。一体、何があったのか。
新型コロナ関連の発砲事件
「いかにも米国らしい事件」と呼べるかもしれないー。米フロリダ州マイアミ市で7月28日に新型コロナウイルス関連の発砲事件が起きた。負傷者はいなかったが、銃を発砲した29歳のマーク・ダグラス容疑者が逮捕された、と米地元紙「マイアミ・ヘラルド」などが報じている。一体、何があったのか。
マイアミ・ビーチからほど近い場所に、コリンズ・アベニューという南北に貫く道路がある。道路沿いには多くのホテルが建ち並ぶ。あるホテルのロビーで事件は起きた。ロビーにあるソファに母親と子どもが寄り添うように座っていた。ダグラス容疑者はおもむろに近づき、こう言い放ったのだ。
「ソーシャル・ディスタンスが取れてないな。離れなさい」
親子は同容疑者の言葉を無視して、そのまま座り続けた。すると、同容疑者はまた親子のそばまで行って叫んだ。
「俺の言うことが聞けないようだから、面倒をみてやろう」
男は所持していた銃を取り出し、4発の実弾を撃った。銃口が親子に向けられていなかったためケガ人はいなかったが、周囲はパニックに陥った。ホテルの従業員がすぐに警察に通報。男は駆けつけた警察官に現行犯逮捕された。同容疑者は7月30日現在も留置場に勾留されており、保釈金は1万1000ドル(約115万円)だという。