右胸全摘手術から19日…梅宮アンナが仕事復帰「体は痛いけど、せっかちだから(笑)」 ウイッグの値段も告白
ステージ3Aの乳がんで右胸全摘手術を受けたタレントの梅宮アンナが26日、ラジオ収録で仕事復帰した。今月7日に手術、14日に退院。「体はめちゃくちゃ痛い」と言いながら、ウイッグを付け、都内のスタジオで俳優・森田健作がパーソナリティーを務めるFM NACK5とニッポン放送の番組にゲスト出演。来年5月には、放射線治療を終える希望などを明かした。
森田健作のラジオ2番組にゲスト出演
ステージ3Aの乳がんで右胸全摘手術を受けたタレントの梅宮アンナが26日、ラジオ収録で仕事復帰した。今月7日に手術、14日に退院。「体はめちゃくちゃ痛い」と言いながら、ウイッグを付け、都内のスタジオで俳優の森田健作がパーソナリティーを務めるFM NACK5とニッポン放送の番組にゲスト出演。来年5月には、放射線治療を終える希望などを明かした。(取材・文=柳田通斉)
手術から19日、退院から12日。梅宮の明るく、テンポのいいしゃべりがスタジオに響いた。そして、取材にも笑顔で対応した。
「(収録は)楽しかったです。気がまぎれますし、がんでいることを忘れられますから。森田さん、怖い人かと思ったら優しかった~(笑)」
梅宮は抗がん剤治療の影響で髪の毛が抜けていることから、茶髪のウイッグを付け、ニット帽。記者にウイッグの値段を問われると、「100万円以上のも売っていますが、これは8万円ぐらい。人毛を使っていて気に入っています」と包み隠さず明かした。
黒のニットセーターに目をやると、右胸が膨らんでいないことが分かる。同時再建の手術を受ければ、左胸とのバランスも取れてはいた。だが、「手術が(摘出と)合わせて11時間以上と聞きましたし、定着しない人もいると聞いて『今はいいです』」と断ったという。
「52歳で(胸を)誰かに見せることもないですしね。痛みは3種類で、ヒリヒリ、ズキズキ、引っ張られる感じです。でも、昨日、(傷口の)テープは取ってもらいました。性格的にせっかちで動いていたいんで(笑)」
実際に朝、目が覚めると痛みで声を上げつつ、手術の影響で収縮している右腕を伸ばすストレッチを繰り返しているという。そして、収録では昨年5月、右胸の異変に気付いた状況も明かした。
「鏡を見たら右胸だけが急に小さくなっていたんです。24時間前とは明らかにサイズが違ったので、(米国で暮らす)娘にその画像を送ってみたんです。私は『更年期が来たのかな』と思ってたら、娘は『これは絶対に病院へ行くべき』と言うので行ってみたら、エコーでも、マンモグラフィーでも(がんは)出てこない。私は疑り深いので、『もっと、もっと検査を』とお願いしました」
その後、MRI、CTといずれの検査でも異常は見つからず、組織検査で散らばるタイプの「浸潤性小葉がん」と診断されるに至った。
「乳がんの中では5%の希少がんです。一緒に聞いていた母はすごくショックを受けていましたが、私は『そうなんだ。本当に来ちゃったんだ』という感じでした」
理由は自身が幼少の頃、36歳だった父の俳優・梅宮辰夫さん(享年81)が「肺がんで余命半年」と診断されて以来、がんと付き合いながら長く生きていたからだという。
「梅宮ファミリーはがんが多いし、そういう意味で心の準備はありました。そして、がん=死ではない。父も治療がうまくいった。ただ、私はステージ3Aで見つかったので、治療はフルコースになってしまいました」
10年以上は続く闘病生活
梅宮によると、治療は抗がん剤投与、摘出手術、2段階目の抗がん剤投与、放射線と続き、ホルモン剤投与の順を踏むという。
「病院で受けるのは放射線治療までで、自分の中ではこれを『来年5月までに終えたい』という目標があります。ただ、ホルモン(剤)治療は10年ぐらいかかるそうです」
この先も長く続く闘病生活。ただ、今後も梅宮は包み隠さず、状況を明かしていくことを宣言した。理由は、同じ病状の人々に「役立つ情報」を伝えたいためだという。
「私は毎日、父に手を合わせて思ったことを報告しています。そして、こうして病気になったことも『意味があったんだ』と思っています」
収録中、森田が「実際にこういうことを発信して、助かっている人もいるんですよ」と力を込めると、梅宮もしみじみと言った。
「『アンナちゃん、ありがとう』と思ってくれる人が1人でもいてくれたら、それだけで私はうれしいです」
この日、収録された番組はFM NACK5『森田健作 青春もぎたて、朝一番!』(日曜午前6時30分)が、12月22日に放送。ニッポン放送『森田健作 青春の勲章はくじけない心』(月曜午後6時20分)は、同23日に放送を予定している。