ホイール100万円分が盗難「頭にくるよな」 旧車イベント主催者がまさかの被害「レカロのシートも持っていかれた」
卑劣な窃盗犯による自動車関連の盗難被害がまた1件、報告された。狙われたのはホイールで高価なものばかりが物色され何者かに持ち去られた。高級シートを含めて被害額は約100万円。被害者は旧車イベント主催者で、やり場のない怒りをにじませた。
「高いホイールばかり持っていかれた」
卑劣な窃盗犯による自動車関連の盗難被害がまた1件、報告された。狙われたのはホイールで高価なものばかりが物色され何者かに持ち去られた。高級シートを含めて被害額は約100万円。被害者は旧車イベント主催者で、やり場のない怒りをにじませた。
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「うちも先月タイヤ20本くらい盗まれた。高いホイールばかり持っていかれた。セコムしててもあいつら巧みに持っていっちゃう。埼玉は盗難事件多い。今、外国人の犯罪が増えている」
こう話したのは、日本旧軽車会の吉崎勝会長だ。11月24日、埼玉のショッピングモール・アリオ上尾で『昭和平成オールドカー展示会』を主催。スカイラインGT-Rを始め、国産各メーカーのビンテージカー、コルベット軍団、コペン軍団、BMWイセッタ、オースチン10など、個性的な車320台が集結し、にぎわいを見せた。
毎週のように各地で旧車イベントを行っている吉崎会長にとっても大規模なイベントで、「一番多いのはスカイライン。ハコスカ、ケンメリ、鉄仮面……全部来ている。なかなかこれだけそろうのはない」と説明。10月に米国オークションサイトで6000万円超で落札されて話題になったR34スカイラインも複数台が参加し、来場者の熱い視線を集めた。
「最近の傾向としては若い人が増えてきた。お父さんが旧車に乗っていて、80ぐらいで乗れなくなった。息子が引き継いでいるケースが多い。俺なんか70過ぎていつ死んじゃうか分からない。息子にはこれとこれは処分しないでと言っている」
その吉崎会長がまさかの被害に直面していた。
埼玉県内で息子が経営している中古車店の倉庫に窃人が侵入。「たまたまセコムをかけ忘れた。防犯カメラはあったけど、夜だから暗くて分からない」。被害総額は約100万円。うっかりミスもあったとはいえ、その隙を逃さない窃盗犯に怒りをあらわにする。
「頭にくるよな。安いのは持っていかない。レカロのシートも持っていかれた」
「指紋消すために消火器まかれた」
実は2年ほど前にも被害を受けていた。「車を持っていかれたこともある。ダイハツ・ミラ。売り物をやられた。持っていかれて会社の目の前のスーパーにあった。鍵はつけっぱ。レカロだけ取っていかれた。うちは狙われている」
シートを持ち去られ、車は無事かと思いきや、「指紋消すために消火器まかれた。廃車になった」。1990年ごろに製造された貴重な旧車を泣く泣く処分せざるを得なかった。
埼玉県警はSNSを通じて、自動車やその部品の盗難が頻発していることを注意喚起している。関東近郊では、今年に入ってディーラーを対象にした大規模盗難も相次いで発生。SNSでは連日オーナーの悲痛な被害報告がなされるほど、どこもかしこも窃盗団の暗躍が目立っている。
「防犯システムを完璧にやるしかない。警察だって現場検証してもやる気がないというか頼れない。自衛するしかない」と吉崎会長は盗難対策の重要性を訴えた。