「なんで通路を詰まらせるの?」 外国人家族連れが新幹線ベビーカー放置にあ然 さらに“閉じ込め”も

海外観光客の来日ブームに沸く中で、交通機関でのマナー問題や荷物トラブルが各地で巻き起こっている。中には、新幹線の通路にベビーカーが放置され、通れない人が続出して“渋滞”が発生してしまった迷惑事例も。新幹線に乗車していてその場に居合わせた目撃者はがく然。「通路を塞がずに、予約スペースなどを使ってほしいです」と困惑の思いを明かした。

新幹線の通路でまさかのベビーカー迷惑事例が発生(写真はイメージ)【写真:写真AC】
新幹線の通路でまさかのベビーカー迷惑事例が発生(写真はイメージ)【写真:写真AC】

「特に畳もうとすることもなく、普通に席に座っていました」

 海外観光客の来日ブームに沸く中で、交通機関でのマナー問題や荷物トラブルが各地で巻き起こっている。中には、新幹線の通路にベビーカーが放置され、通れない人が続出して“渋滞”が発生してしまった迷惑事例も。新幹線に乗車していてその場に居合わせた目撃者はがく然。「通路を塞がずに、予約スペースなどを使ってほしいです」と困惑の思いを明かした。

「人が通れずに新幹線の入り口まで糞詰まり。なんで通路を詰まらせるの?」。目撃者は目を疑った。あろうことか、外国人の家族連れが、大きなベビーカーを畳まずに通路に置いている。“通せんぼ状態”になっており、乗客たちが困り果てている。驚くべき光景が広がった。

 新大阪から東京方面に走る新幹線での出来事だった。「ベビーカーの家族が京都から乗って来て、通路にベビーカーを置いたため、その家族より後に乗って来た人たちが通れずにどんどん新幹線の入り口まで詰まっていきました。特に、スーツケースを持った人がベビーカーで通れなくて苦労していました」。

 どんな家族連れだったのか。「西洋系の人たちで、幼児、その両親、両親より年上の女性のグループでした」という。

 目撃者が首を傾げるのは、まさにベビーカーが放りっぱなしにされていたこと。「通路を塞いでるのに、特に畳もうとすることもなく、普通に席に座っていました」。

 事態に気付いた新幹線の女性乗務員が対応を始める。ここで、さらなる衝撃の展開が。

「乗務員は注意をするのかと思ったのですが、ベビーカーを見て、その家族の座っていた席の前の3列シートにベビーカーを入れるように案内していました」。その3列シートは真ん中と通路側が空いていたのだが、窓際には、無関係の日本人男性が1人座っていた。そう、男性が閉じ込められる形になってしまったのだ。

「ベビーカーで子どもが寝ていて、両親はそのまま放置して席でくつろいでました。途中で子どもが泣き出して、ベビーカーを押して移動したので、その隙に男性は席を立っていました。恐らく、トイレに行かれたのかなと思います。母親は、男性がいない間に帰って来てベビーカーをまた席に放置して、子どもを抱っこしてどこかに行きました。その後に男性が帰って来たのですが、席に戻るのにベビーカーがあるので、すごい大変な体勢になりながらどうにか通っていました。とてもかわいそうでした」

「事前に大型荷物スペースを予約しておいてほしいです」

 日本政府観光局(JNTO)の統計によると、今年9月の訪日外客数は287万2200人で、9月時点(累計2688万200人)で前年の年間累計を上回った。「観光立国」の勢いはどんどん増している。

 その一方で、外国人観光客によるマナー違反がクローズアップされてきている。誰もがより快適に移動空間を過ごせるよう、乗車マナーや乗車時の注意点、ベビーカーの利用法を外国語でアナウンスするなど、国と自治体、事業者側によるより一層の対策が求められていることも確かだ。

 目撃者は、京都在住。世界の人たちが押し寄せる観光名所の都市だけに、普段の生活から影響を受けているそうだ。

「外国人観光客に言いたいことですが、ベビーカーを持って新幹線に乗るのなら、通路を塞がずに、折り畳んで自分の席に置くか、事前に大型荷物スペースを予約しておいてほしいです。また、私が住んでいるのは京都なのですが、観光客が大きなスーツケースを持って市バスに乗ってきてとても迷惑しています。京都駅から各ホテルへのスーツケース配送サービスを使うか、タクシーに乗ってください」と悩ましい思いを明かした。

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