ゆうちゃみ、妹と「めっちゃケンカした」 現在の関係性と“ガチ”な歌手デビューに懸ける思い
タレントでモデルのゆうちゃみが、10月30日にデビュー曲『あなたに捧げる応援歌』を配信リリースし、歌手デビューした。同曲は、シンガーソングライター・HIPPYの代表曲を女性目線でリメイクカバーした応援ソングで、かねてより「歌手になることが夢」と語っていた、ゆうちゃみにとって念願が叶った形に。そこで、今やバラエティー番組には欠かせない「令和の白ギャル」と称される“売れっ子”にENCOUNTがインタビュー。アーティスト活動、ギャルとしての信条など彼女の本音に迫った。記事は2回に分けて紹介。前編は「歌手としての思い」。
デビュー曲『あなたに捧げる応援歌』インタビュー・前編
タレントでモデルのゆうちゃみが、10月30日にデビュー曲『あなたに捧げる応援歌』を配信リリースし、歌手デビューした。同曲は、シンガーソングライター・HIPPYの代表曲を女性目線でリメイクカバーした応援ソングで、かねてより「歌手になることが夢」と語っていた、ゆうちゃみにとって念願が叶った形に。そこで、今やバラエティー番組には欠かせない「令和の白ギャル」と称される“売れっ子”にENCOUNTがインタビュー。アーティスト活動、ギャルとしての信条など彼女の本音に迫った。記事は2回に分けて紹介。前編は「歌手としての思い」。(取材・文=福嶋剛)
――『あなたに捧げる応援歌』は、HIPPYの代表曲『君に捧げる応援歌』のリメイク版です。この曲を制作した理由は。
「この曲がSNSですごくバズった時に、私も聴かせてもらったんですが、歌詞が自分にピッタリだと感じました。それからHIPPYさんのファンになったんです。それで歌うことを決めた時、真っ先にこの曲が頭に浮かんで、HIPPYさんとまだ面識がなかったんですけど、『私なりにこの曲をリメイクカバーさせていただきたいと思っていて、みんなを元気にしたいのでぜひ歌わせてください』ってお願いしたんです。そしたら快くOKを出していただきました」
――歌詞の一部を、自身の言葉に変えてアレンジしています。
「『君に捧げる応援歌』は男性目線なので、HIPPYさんも私も『女性目線から歌う応援歌がいいよね』という話になりました。HIPPYさんにアドバイスをいただきながら『自分だったらきっとこう言うやろうな』というところをリメイクしました。HIPPYさんがすごく優しい人で、細かいところまでちゃんと見てくださって『こうした方がいいんじゃない』って分かりやすく教えてくれて完成しました。『プロってこういう人のことを言うんだ』ってさらに好きになりました」
――今回、念願の歌手デビューとなります。実は2年前、ENCOUNTのインタビューで「昔から歌が大好きで、『令和のギャル歌姫』みたいなイメージを目指していろいろな人にハッピーを届けたい」という歌手へのあこがれを語っていました。その夢が実現しましたね。
「ありがとうございます。本当に今はうれしいです」
――歌手デビューのきっかけを教えてください。
「今、おっしゃった通り、歌をやりたいという夢をずっと持っていたので、『いつか歌手デビューしたい』とずっと言葉に出していたら、マネジャーさんや事務所の方に『じゃあ、やってみようか』と背中を押していただき、実現しました」
――今まで人前で歌ったことは。
「全くありません。ママがカラオケ好きなので私も小っちゃい頃からよく一緒に歌っていたので自然と歌が好きになり、今でもしょっちゅうカラオケに行って歌っています」
――カラオケだけで鍛えたとは思えないくらい、デビュー曲では声量と伸びのある歌声を披露していて、驚きました。
「実は、人前で歌ことが決まってからボイトレ(ボイストレーニング)を始めたんです。今も通っていて歌の勉強を続けています」
――本格的な歌のレッスンをやってみた感想は。
「めっちゃ、発見が多いです。正直、初めは『ボイトレって何の意味があんのやろ』みたいに思ってたんですけど、その気持ちが恥ずかしくなるくらい、『全然違う』って驚きました」
――具体的には。
「『胸式呼吸とか腹式呼吸って何?』から始まって声帯の使い方も基礎の基礎から先生に教えていただきました。やってみたら、びっくりするくらい声の響きが変わりましたし、のども強くなって、『勉強はするもんやな』って思いました(笑)。レッスンを重ねて、だいぶ成長した歌声でレコーディングに臨みましたけど、その後もずっとレッスンを受けているので、ちょっとずつですけど、レベルを上げているところです」
歌手はモデルと違い「めっちゃ緊張します」
――初めてのレコ―ディングはいかがでしたか。
「歌い終わった時は、めっちゃ、楽しかったですけど、それまでは大変でした。もちろん今までガチで歌う機会がなかったので、『これを世の中に出すのか』と思ったら、ちょっと緊張してきましたね(笑)。2日間かけて歌を録ったんですけど、『昨日より今日の声がいい』とか『声の出し方をもうちょっとこうしてみよう』とか、めっちゃ、迷いながら、スタッフさんといろいろと話をしながら何度も録音しました」
――特に気をつけたことは。
「自分は、ハスキーボイスなので、スタッフさんに『その声を生かした方がいいですよ』とアドバイスをいただきました。それで『どんな風に歌ったら、聴いてくれる人に歌詞が届くんだろう』って考えながら歌いましたね。メッセージが強いサビの部分は、歌も強めに歌ってみて、終わったら答え合わせするみたいに確かめながら何度も歌いました」
――タレントが企画で歌を出すということとは大違いですね。
「ガチですよ! 本当に歌手になりたかったので、うれしい反面、タレントやモデルとは違って、めっちゃ、緊張します。バラエティーとは違った素の自分を見せないといけないですし、ちゃんと見せるための歌も磨いていかなくちゃいけない。そこは違うところやと思います。でも、だからこそ『また新しい自分が生まれるんやろうな』って思うんです。やりがいもありますし、これからは、『歌手のゆうちゃみ』としても認めていただけるように本気で頑張りますから、ぜひ応援お願いします!」
――『あなたに捧げる応援歌』のミュージックビデオ(MV)には、ゆうちゃみさんとつながりのある人々が出演しています。
「今、私がもっとも会いたかった方の一人、角田夏実選手(パリ五輪柔道女子48キロ級金メダリスト)と、K-1選手の松谷綺選手にご出演いただいたんです。このMVのキャスティングを考えている時、『やっぱり頑張っている女性に出ていただきたい』と、オリンピックで活躍された角田選手、K-1の松谷綺選手はピッタリだなと思いました。それでダメ元でお願いしたら、お2人ともに快くご快諾いただきました。MVを見たらエモーショナルなシーンがすごく良くて、感激しました」
――MVには妹のゆいちゃみさんも出演しています。
「『あなたに捧げる応援歌』はタイトルの通り、聴いてくださったみなさんに、元気や勇気を感じてもらいたいと思って歌った曲です。この曲を聴いた時、『すごく妹にも合ってるな』って思いました。やっぱり姉妹で並ぶと、比べられることも多いから、妹はすごくプレッシャーやと思います。泣くことだってあるし。でも、妹は私にはない輝いているものを持ってるから、妹も元気や勇気を与えられる存在なんです」
――ゆいちゃみさんの輝いているものとは。
「妹は小さい頃、マイナス思考で、めっちゃ、姉妹でケンカしたんです。でも、ある日『芸能界で活躍したい』って初めて自分の夢を言葉に出したんです。それからものすごくポジティブに変わりました。そんな姿を見てきたので、今の妹の笑顔を見ると『すごく輝いてるな』ってうれしくて、私の方が笑顔になっちゃいます。お姉ちゃんとしては『やれるとこまでやってみ!』って感じで応援してます。めっちゃ、仲良いんですよ」
――では、これからの夢を教えてください。
「デビュー曲の『あなたに捧げる応援歌』をたくさんの方に届けたいと思います。私の肩書きは『令和の白ギャル』ですけど、歌でたくさんの方に元気と勇気と希望を与えるために、『令和の歌姫』を目指しています。そして『絶対にドームのステージに立つ』と思い続けて、いつか全国ドーム制覇の夢を実現させたいです」
□ゆうちゃみ 古川優奈(こがわ・ゆうな)2001年9月8日、大阪府生まれ。「令和の白ギャル」と称され、ファッションモデル、タレント、俳優などマルチに活動。TikTokのフォロワーは100万人を超える。コテコテの関西弁と明るさが特徴。24年に歌手デビュー。妹はタレントのゆいちゃみ(古川結菜)。175センチ。血液型A。
ゆうちゃみホームページ
https://www.sonymusic.co.jp/artist/yuchami/