志田未来、食のこだわりは“時間”「お腹が空くちょっと前くらいに食べる」
俳優の志田未来が、11月14日スタートのテレビ東京系連続ドラマ『下山メシ』(木曜深夜0時30分)で主演を務める。「山」と「飯」をテーマとした本作。撮影現場でのエピソードやプライベートにおける「飯」にまつわる“マイルール”を語った。
「山」と「飯」をこよなく愛する内気なイラストレーター役
俳優の志田未来が、11月14日スタートのテレビ東京系連続ドラマ『下山メシ』(木曜深夜0時30分)で主演を務める。「山」と「飯」をテーマとした本作。撮影現場でのエピソードやプライベートにおける「飯」にまつわる“マイルール”を語った。(取材・文=水谷賀奈子)
本作の原案は、登山ガイドでフリーライターの西野淑子氏が登山後の楽しみとして、「歩かず=登山口や駅、バス停から近い」と「待たず=すぐに入れる」を満たす山麓のおいしいグルメを紹介する『関東周辺 美味し愛しの下山メシ』(山と溪谷社)だ。『孤独のグルメ』や『晩酌の流儀』など数多くの食に関わるドラマを生み出してきたテレ東が、新たな“シチュエーショングルメドラマ”として連続ドラマ化する。
志田が演じるのは、「山」と「飯」をこよなく愛する内気なイラストレーター・いただきみねこ。「テレ東さんの食のドラマに憧れていたので、自分が出させていただくと聞いた時はうれしかったです。今回は食と山ということで、登山経験が少ない私の体力で大丈夫かなというドキドキもありました」とオファーを受けた心境を振り返った。
しかし、その心配は無用だったようで、10月のクランクインから撮影は順調に進んでいった。
「今のところ、体力の問題はないです。スタッフさんが山をレベル分けしてくださっていて、最初は“山レベル1”からスタートして徐々にレベルが上がっていくので、いいトレーニングにもなっています」
とはいえ、山中での撮影には苦労がつきもののようだ。
「天候にはすごく左右されます。途中で中断することもありましたが、傘をさしたり、レインコートを着たり、モノローグを変えたり。安全を確保したうえで、その場で臨機応変に対応しています。なので、ドラマではなく、ドキュメンタリーに近い感じです。また、山のシーンは朝から撮り始めても気付いたら陽が暮れてしまうので、『撮れなければ、このシーンはカット』という話が出ることもあります。全部撮り切った時には拍手が起こりますね。でも、今のところは撮りこぼしなく、ギリギリのところで撮り終えて、下山しても明るいうちに帰れているので、すごく気持ちいいです!」
ドラマチーム一丸となって、スピード感のある撮影に臨んでいるようで、志田も「スタッフさんの動きが早い」と目を丸くする。
「カメラや機材などの大荷物を持って山の中を移動するのですが、皆さん本当に体力がすごくて。途中で休憩を挟みながら『ここ段差危ないですよ。後ろに伝えてください』と声を掛け合って目的地に向かう。そういった一人ひとりの気配りがチームワークの良さにつながっているのだと思います」と雰囲気の良さを実感している。
「山」と「食」は日を分けての撮影。「食事のシーンは1日かけて撮るのですが、朝はコーヒーしか飲まないようにしています。だいたい午後2時くらいに一口目を食べるのですが、朝からずっと我慢しているので、一口目が格別で、おいしんです!撮影が終わると『お腹いっぱいだ。今日もおいしかった!』という幸せな気持ちで帰ります」と“食べること”が好きな志田にとって、ぜいたくな時間となっている。
“人見知り”だからこそ意識することとは
そんな志田が、普段の食事で大切にしているものが“時間”だ。
「お腹が空いて我慢している時間が苦手なので、お腹が空くちょっと前くらいに食べるのがベストなんです。本当にお腹が空いていたら、16時半ころに食べちゃうときもあります。我慢していると『あれ、自分こんなに短気だったっけ? なんか性格変わっちゃった?』と思うくらいです。撮影などで夜ご飯が20時過ぎたりすると、頭の中がご飯でいっぱいになっていることが多いです(笑)」
また、お店選びや食べ方にもこだわりを持っている。「友達から勧めてもらったお店に行きがちです。初めて入るお店は緊張するので、聞いてから行くことが多いです。お酒よりはご飯を重視していますね。お米が大好きで、おかずとご飯の食べる割合の調整もすごく得意です! なので、定食を食べているときに『一口ちょうだい』と言われると『バランス考えてるのに……!』と内心では思っています」と笑う。
食事以外でも計画的に動くタイプのようで、「やりたいことがたくさんあるので、お休みの予定は前もって立てます」と几帳面な性格。「午前中はこれを予約して、お昼過ぎにこれを予約して、夕方にはこれを予約して、夜は友達とご飯とか。それをすべてクリアすると『今日も充実した!』と思えます」。
すでに今秋の予定も決まっていることを明かし、「紅葉を見に行きたいと思っていて、バスツアーを予約しました。紅葉とブドウ狩りのセットで!」と満面の笑みを浮かべた。
ドラマ内では、食事を楽しみながら初対面の人と頑張ってコミュニケーションをとるシーンがあるが、志田自身も“人見知り”だと言う。「現場でもなかなか自分から行けないのですが、相手の方に興味を持つようにしています。興味を持つとその方に聞きたいことが出てくるんです。人見知りながらも質問してみると、もっと知りたいことが出てきたりするので、意識しているのはそういった部分ですね」。
取材などでは、初対面の人からいろんなことを聞かれる立場でもある。「(質問によっては)『それはちょっと答えづらいです』とちゃんと言います。嫌なことは嫌だと言っておいた方がその後もいいのかなと思って」と自分の芯もしっかりと持ち合わせている。
そんな志田の“体当たり”な演技が見られる本作。「私が演じるみねこが登る山は初心者の方でも登りやすい山が多いですし、ご飯もサクッと入れるお店ばかりなので、ぜひみねこのルートをまねしてドラマと一緒に楽しんでいただけたらなと思います」と見どころをアピールした。